頭角を現す人間って、いろんな要素が一定以上揃ってるように見える。
例えばコミケ同人誌制作だと、イラストレーション能力、マンガならそれプラス構成力、もちろんスケジュールを守って作業するだけの管理能力、体力、生活力、
他の同人作家とのコネを作ったりファンを形成するだけのコミュ力、人望、人当たりの良さ、コミュニケーションにリソースを割くこと、余計なことを言って炎上しない能力、
ドベネックの桶なんだよなぁ。
「桶がほとんど完成してるのに、たった一つだけ板が短くて頭角を現せてない人間」って山のようにいるのだと思う。
むかしは国民皆婚だったし1世帯に住んでる人間が多かったので「生活力、家事能力」については嫁や家人のフォローがあったけど、今はなくなったので、脱落者が増えた。
それに昔は今よりも「ダメ作家を編集がいろいろ面倒みてやる」ことで、つまり桶の穴にパッチを充てることで桶を形成してたんだけど、
現代は誰もパッチを充ててくれなくなったので、自力で桶になれないヤツは頭角を現せなくなったよね。
似たようなことはわりと言われてるね。
作家に限らずだけど、他のことでもいえるよね。
パッチ充てればなんとかなるのに、それができなくなってしまった。
企業の採用なんかでも「単体で桶になるやつ」という上澄みばかりを求めるから人材不足なんじゃないかな。
「チームで桶にする」「柔軟なルールで桶にする」という発想、志向が少ない。
スケジュールを守って作業するだけの管理能力、体力、生活力、 コミケや印刷所や画材を買うなどの事務処理、 できた同人誌のプロモーション、 他の同人作家とのコネを作ったり...