■ヴィーガンには3つのタイプがある

ダイエタリー・ヴィーガン

ダイエタリー＝「飲食の」。

主に健康を目的として菜食をしているタイプ。

ヴィーガンとしてはノンポリで、それほど厳密に実践しているわけでもないだろう。

ただし「オーガニック」や「マクロビ」などと親和性が高いので、

「菜食で癌が治る」とか「化学物質は人間には毒」とか、

そっち方面で宗教がかって布教してきそうではある。

エシカル・ヴィーガン

エシカル＝「倫理的な」。

・劣悪な飼育環境

・残酷な屠殺

・動物の遺伝子改造

などを批判して、肉食禁止だけでなく、皮革製品も使わないし、動物実験にも反対するタイプ。

たとえば、化粧品の開発でも動物実験が行われているとして、

動物を使わない実験に置き換えたヴィーガン用の化粧品が出ていたりする。

いわゆるアニマルライツと結びついており、肉屋を襲撃するのはこの人たちっぽい。

逆に、飼育環境が良ければ肉・乳製品を許容する人もいる（アニマル・ウェルフェア）。

エンバイロメンタル・ヴィーガン

エンバイロメンタル＝「環境の」。

・放牧地を作るための森林伐採

・家畜が排出するメタンガスによる二酸化炭素排出

・家畜を育てるために必要な大量の飼料

などの、畜産業が環境に与える悪影響を危惧して、動物製品を避けるタイプ。

肉食はコストがかかりすぎる、菜食のほうが地球に優しい、という考え。

「菜食主義」というよりも「反畜産主義」というほうが近いだろう。

さらに、

・卵や乳製品まで避けるか？

・昆虫関連製品まで避けるか？（絹・はちみつ・コチニールなど）

・動物実験が行われた製品まで避けるか？（医薬品・化粧品など）

あたりは、それぞれのタイプの中でもさらに細かく分かれそうである。

※この記事は再投稿です

Permalink | 記事への反応(3) | 10:59

ツイートシェア