2019-07-10

えきねっとの事前予約にしてやられた話

結論:事前予約を利用してムーンライトながら小田原駅発の指定席券を取ることは事実上不可能

○前提

JR指定席券の予約ルールに次のようなものがある。

・乗車1ヶ月前の10時に発売開始

・乗車する日の日付で指定を取る。夜行列車でも同様。例えば、8月1日東京23:00小田原を0:30に発車する列車があるとすれば、東京から指定席券は8月1日小田原駅から指定席券は8月2日で取ることになる。

 以上、2つのルールでは同じ列車指定席券になるにもかかわらず、東京から指定席券は7月1日発売開始、小田原駅から指定席券は7月2日発売開始になってしまって、小田原駅から乗車の客は不利である。そこで、「乗車1ヶ月前の10時に発売開始」は始発駅の時刻ベースで発売開始となる。つまり小田原駅から指定席券も7月1日発売開始となる。

○事案

 えきねっとというJR東日本のウェブサービスの中で、指定席券の事前予約サービスがある。これは乗車1ヶ月前の10時に駅やウェブサービスで予約開始を待たずとも、10時になったら自動的に予約を入れてくれる、勤め人や授業のある学生にはありがたいサービスだ。かつては旅行代理店でも事前予約サービスを受けてもらえていたが、今はチケットが取れなかったときの客とのトラブルを防止するが故か、事前予約をしてもらえないところがほとんどとなってしまっている。

 今回、ムーンライトながら関西に行くことにして、小田原から乗車する予定を立てた。小田原の発車は0:31なので、指定席券は始発駅翌日の日付で入れることになる。

 一方で、指定席券の発売日は始発駅の発車日になるから、言い換えれば乗車日の前日でなる。

 ところが、えきねっとにはこのようなFAQがある。

Q.事前受付で申込をしたら、必ず指定席はとれますか。

A.えきねっとの事前受付後の座席の手配は、駅の窓口と同様、1ヶ月前発売日の10:00から開始となります

Q.夜行列車などの指定席の乗車日は、いつにして申込すればいいですか。

A.夜行列車などの日をまたがって運転する列車指定席券は、始発駅の出発日ではなく、実際にご乗車になる日付の指定席券が必要となります。途中駅からご乗車になる場合は、購入される指定席券の日付にご注意ください。

<例えば>

4月1日東京始発の「ムーンライトながら下り)」に小田原駅より先の駅からご乗車となる場合は、乗車日は4月2日となります指定席券は4月2日のものを、お申込みください。

指定席券の発売日についてのご注意】

指定席の発売は、始発駅を発車する日の1ヶ月前(前月の同じ日)の10:00となります上記例の「ムーンライトながら下り)」の場合、発売開始日は始発駅(東京駅)・途中駅(小田原以遠)乗車にかかわらず、1ヶ月前の3月1日10:00となります

但し、えきねっとの事前受付からのお申込みでは、乗車日の一ヶ月前からの手配開始となるため、上記例の「ムーンライトながら下り)」の場合4月2日乗車の指定席券は、3月2日10:00より手配開始となりますので、ご注意ください。

したがって、えきねっとムーンライトながら小田原駅発の事前予約を入れたとしても、実際に予約が入るのは発売日の翌日となってしまう。発売当日に席が埋まるような列車では、そしてムーンライトながらはまさにそうであるが、指定を取るのは絶望である

ゆえに小田原駅発のムーンライトながらチケットを取ろうと思うならば、えきねっとの事前予約は使えないということである

現実的にはこれに類する現象ムーンライトながら小田原発のほか、サンライズ出雲・瀬戸大阪発の指定席券を取りたい場合ぐらいしか発生しないと思われるし、全体としてはマイノリティなので、サービスの簡略化として無視するのはわかる。わかるので、同じことを考えている方々に注意事項として記す次第である。両方とも夜行東京大阪間を移動する手段として少なからず狙っている人はいるだろうし。

でも、それならばFAQにも「上記例の「ムーンライトながら下り)」の場合4月2日乗車の指定席券は、3月2日10:00より手配開始となり、<駅での発売開始日より1日遅れ>ますので、ご注意ください。」ぐらい注意書きしてほしい

それ以上に、予約開始日は揃えるとか、それぐらい予約システムとして何とかならなかったのだろうか。そもそも論としては「乗車する日の日付で指定を取る。」というルールのせいだと思うけど、実際、高速バスでは24:30などの表現を使って乗車日を間違えないようにもしているわけだし。

まあ、ムーンライトながらに乗ること自体民度低いし、そんな奴らのことをJR酉は歯牙にもかけないんだろうけどな

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