戦後日本では、自民党が長い間与党であり続けた。野党は、自民党が出してきた法案に賛成するか、反対するか、どちらかでよかった。
どちらにしても自民党が出してきた政策ありきで、自民党の政策立案能力にある意味依存し続けてきた。
現実の課題に直面して、いちから利害調整などをして実効的な政策を立案するという経験を、自民党以外の政党はほとんど体験してこなかった。
選挙になれば公約は出すけれど、現実に利害調整などをして法律や政策にまとめ上げることまでは想定していなかった。
だから、野党は今一つ政権担当能力を持つことができなかった。民主党政権の失敗は、実効的な政策を立案する経験をしてこなかった政党が、いきなり実効的な政策を立案しなければならない立場に立ったためだ。
ただ、政策立案能力を自民党が独占するのは、あまり好ましいことではない。野党にもちゃんと政策立案能力・政権担当能力を持ってもらわなければならない。政党間競争がなければ、政治は腐敗するばかり。
野党にも、現実に直面して、いちから政策をまとめ上げ、実際にその政策がもたらした効果を知り、再び政策を修正する、そんな能力を持つことが必要だ。
ところが、今のところ、政策立案能力・政権運営のノウハウは、自民党が独占している。野党を鍛えようなんてつもりはこれっぽっちもない。いつまでも国会では数の力で押し切り続け、野党は与党の横暴をなじる。そんな風景がずっと続いている。これではいつまで経っても野党は万年野党だ。
これ、なんとかならんだろうか。与党は直面している現実を詳らかに明かし、国会の場で与野党で政策論争を行い、そして一つの政策・一つの法律を作り上げる。そんな作業を繰り返していくことが、野党を鍛えることにつながる。
だけど、自民党には野党を鍛えるつもりはないんだろうな。いつまでも自民党が政権を独占していたほうが、そりゃ自民党にとってはいいんだもんね。
自民党は「愛国心」を言う割には、国家国民のために健全な政党間競争を育てるつもりはこれっぽっちもない。そうか、これが55年体制というものか。
自民、公明、立民、共産などで連立体制を組んで学習することは出来ないだろうか
12年前小沢が大連立やろうとしたら党内の反対で潰されたけどな
今回の選挙は労組が社会党民社党みたいに分かれてるので55年体制っぽい 社会党の後継が社会民主と立憲民主に分かれてたり維新がいたりしていろいろ違いあるけど