1階の増築した部屋に案内される、そこそこ広さのある正方形の形だ。床には芝生調のマットが敷かれている。
入り口以外の三方は、鉄パイプを支柱に真っ白なブルーシートで覆われて壁の役割を果たしている。
天井は吹き抜けで高い。今日は風が強いのかバサバサと波打つようにシートが揺れている。
鉄パイプも特にきちんと固定されているわけではなく、風に合わせてグラグラと所在無く揺れてる。
部屋にいる父親と弟に大丈夫なのか、と訊ねると大丈夫と返ってきた。
直後、私の背中側にあった支柱が一本、バランスを崩して私に寄りかかってきた。
この部屋の完成度を更にあげて快適なものとするため、百均に行くことになった。
私は部屋に敷く大きなマットと、隙間を埋める油粘土か何か目地剤のようなもの、猫専用出入り口を作るための材料を買うことにした。
この店舗の品揃えはエゲツないほどで、
田舎のドンキホーテやニトリを想像してもらうといいのだが、とにかく品数が多く店舗が広い。
目当ての物が見つからないが、そこそこしっかりした作りのカーディガンまで100円なのかと驚いた。大きなカーテンも100円、服の種類も数多いがすべて100円。驚いたのが2液混合タイプの大容量レジン液まで100円なのだ。普通に買うと1000円は超える。
きっと安いのには理由がある、裏の商品説明には鉛の容器が必要と書かれていた。はたして家にあっただろうか?
店内放送でそろそろ閉店のお時間です、のアナウンスとともに蛍の光がスピーカーから流れてきた。
まだ目当ての物は見つけられてないし、売場の4分の1も見れていない。急いで探さねば。
ない、ない。もっと長くいたいのにもう閉店かあ。もっとペースを決めてさっさとみれば良かった。
前から店員さんが歩いてきたので、大きなマットはどこにあるか、と訊いた。
1階にございます。このフロアだけじゃないんだ?!今はどうやら3階にいるらしい。
階段を降りようとしたら2階は既にネットがかけられていた。大人のひざ丈まである観葉植物が並んでる。あれも100円か、あのフロアも見たかったな。
1階に降りた、大きなマットを見つけた!これだ!
渋々外に出ると、家族がいたのでそのまま車に乗って帰る。
エレベーターから様子のおかしな若者が出てきた。危ないのでぶつかって転ばせる。
附近にあった何かを拾って投げる。
そこで若者が四角い包丁を振り回していることに気づいた。どうしよう危ない。
目が覚めた。
姉ちゃん増田書いてないではやくマット買いに行こうよ