昨今、ケータイ小説から始まって、ネット文体、ラノベ文体やなろう系がかなり日本語をシンプルにアップデートするべく頑張っている
ここは全然わからないな。むしろその逆でネット文体やラノベなろう文体こそ文末表現等の多彩さや新語造語が見られるし、どんどん新しくなってどんどん陳腐になって入れ替わっている。その場そのときでしか通用しない独特の詩的な表現というのも当然無限に作られる。
シンプルで簡潔で正確な伝達に適した客観的な文体というのは、論文に使うような文体あるいはテクニカルライティングを意識した文体のようなもののことだろう。
ネット文体やラノベなろう文体は使用難易度が低い(音節が短い、極端に省略される、内容が幼稚)という意味で一見シンプルに見えても、表現の多彩さという意味では今までの言語変化よりも(ネットでの共有が圧倒的に速いので)もっと急激で爆発的な変化、進化を含んでいて、むしろシンプルではなくかなり技巧的で一般の日本語話者全体に定着させるのは難しいはず。
簡潔で曖昧性を克服し、正確な伝達を望むなら小説や詩などの文学的な形式からは距離を取るべきで、論文やマニュアルなどといった形式にならうべき。ラノベ文体(やそれに影響を受けたネット文体)といっても文学である以上詩の領分にあるし、詩は物事を一対一にシンプルに表現するものではない。
というか逆に「死ねばいい」を英訳するにしても何通りでもパターンは作れるし、そんなのは翻訳の不確定性の問題にすぎない。別に日本語の問題ではない。
ネット文体やラノベなろう文体に日本語をシンプルにする機能を期待しているならそれはまったく間違っていると思う。むしろこれからも幼稚ながらも複雑性を助長していくし、そのアドホックな表現や未知の言語変化や表現の多彩さ珍奇さこそが言語表現による娯楽なのだし。
俺はむしろ、古文を読み現代語について考察する度に、現代語の過渡期的性質、つーか、英語などの言語システムを取り込んだ近代以降の日本語の「成熟して無さ」をひしひしと感じて...
昨今、ケータイ小説から始まって、ネット文体、ラノベ文体やなろう系がかなり日本語をシンプルにアップデートするべく頑張っている ここは全然わからないな。むしろその逆でネッ...
アドホックって何?
あなたの街の宣伝本部長
広告、レビュー、ニュースの文体は軽視?
言語の変化を「合理的・客観的」に制御できると考えているとすれば、ちゃんちゃらおかしいとしか言えないな。歴史的に見れば、言語の変化は、生物の進化のようにとらえどころが無...
日本語が母語の人、着実に減ってるから安心していい