2018-12-19

業界マンションポエム

この記事を読んだ。本当に面白い

1000作品以上集めてわかった「マンションポエム」に隠された“ワナ” | 文春オンライン

http://b.hatena.ne.jp/entry/bunshun.jp/articles/-/10004

この記事では、マンションの売り文句マンションを超えた詩的な表現が使われている多くの例が挙げられている。

実に建築不動産業界らしい。


建築業界にはマンションに限らず痛い詩的な表現蔓延している。

この建物はいかに素晴らしいかいかに洗練されたデザインか、そしてそれが施主に認められるかどうかで莫大な金が動く。

このような詩的な表現が多くみられるのは、マンションのような客に対する広告宣伝の場のほかに個性的設計をする建築家のプレゼンの場がある。

自分のまちの公共施設なんかの公開プレゼンに出向いたことがある人や、建築家に頼んで家を設計してもらったことがある人には実感があるのではなかろうか。

例えば新しく公共施設を建てようということになると

「水の軸、緑の軸、そこが交わるこの建物地域拠点となり賑わいの種となる」とか「エンガワのような集いの場」とか妙にひねった表現が横行する。

住宅であれば「ゆるく繋がる」とか「漏れだす光のぬくもり」とか何が何だかよくわからない。

一応これらの表現について説明すると、水の軸というのは川のこと。緑の軸は並木通りなんかを往々にして示す。

んで、その川と道が交差したここにみんなが集まってくるんですよ! (なんでだよ。集まってこねーよ。)

昔ながらの縁側に座って星を見るような雰囲気に仕上げたので、ここに人が集まるんですよ!

(集まってこねーよ。縁側がカタカナになっていることろもポイント。大体赤の他人と話さねーし)


使いやす間取りや、周りのまちに溶け込まない個性的な外観を正当化させるために、ごまかしのようにコンセプトばかり考えたがる。これが建築業界蔓延している癌である

このような詩的な表現を用いるのは建築学科に通う学生時代からの慣例となっている。

建築学科の学生記事のようなマンションポエム表現建築家に憧れ、育ち、ポエム付き建築を量産しているのだ。


こういう表現をコンセプトや売り文句に含む文化デザインなんかが絡む建築や、グラフィックとか、映像とかそういう業界に多いように思うのだが

かにも各業界存在するバカげた詩的表現があったら見てみたい。

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