医大の点数差別の件である。ここに書きなぐってもうこの件については発言しない。批判者の正義のエサになるのはもうやめだ。
色んな場所で、外科系医師の窮状とそれを解消するための患者側の金銭面・時間面・利便性ひいては生命の犠牲が必要であることを発言してきた。
犠牲という言葉を使ったのは病院の集約を行い、足りない医師をなんとかしようとすれば病院へ着くまでの時間は長くなる。
それは脳梗塞治療など一時間早く病院についていれば助かっていた人が死ぬからだ。時間がかかる=死ぬ確率が高くなるからだ。
だがそれでもそれを「医療崩壊という脅し」「工夫が足りない」「現状維持への言い訳」「差別の容認」と捉える正義漢が後を絶たない。
女性減点の記事の一週間前に出てた「日赤で医師に200時間の残業を容認」という記事はここまで燃えていなかった。
要は医療界をなんとかしたいのではなく、差別というわかりやすい絶対悪を糾弾したいのだろう。
残業三昧の医師は嫌だ、医療崩壊は許さん、金は払っているだろ、工夫しろ。
最後に
医療業界は急性期病院の集約という形で動いている。来年辺りから病院の倒産・診療科閉鎖が相次ぐだろう。だが、最悪よりだいぶマシな選択だ。
正義の批判者様へ。これは正義のための犠牲だ。不便だろうが人が死のうがこれは金も人も不足している中で仕方がないことだと覚悟していただきたい。
この構造はもう10年以上前から続いており、負担を伴う改善策を出すたびに批判が殺到した。君らが喜んで金を出すことに期待はしていない。