2018-07-09

はる氏(@miraisyakai)の敵国条項に関するデマ

はる氏は公正な手法に基づくデータ可視化をされていて、選挙世論理解する上で大変参考にさせていただいていた。

しかし、主張の相違を越えたデマに近しい発言があったため、フォローをやめようと思う。まあ鍵アカフォローしてただけなので誰だよオマエ感はあるのはごもっとなのだが。

https://twitter.com/miraisyakai/status/1015400023847141376

まず、敵国条項はすでに死文化し、1995年には削除の決議案が賛成多数で採択がされている(なお棄権した北朝鮮リビアキューバ現在死刑制度アリだし、当時ブルガリアにも死刑制度はあった)。2005年国連首脳会合においても削除を決意することが確認されているが、国連憲章改正手続きが膨大なため後回しにされている(少なくとも日本政府見解はこれ)。

上記により、日本死刑制度(を含む「昨今の日本の行い」)と敵国条項が外されていない件には因果関係がないことがわかるが、はる氏はさも両者に関係性があるかのようなツイートをしている。

はる氏のツイートは「外されないのも頷ける」であり、死刑制度によって敵国条項撤廃されていないという意味ではない、ともとれるが、十分に誤解される表現であると考えられる。

そもそも死刑制度のないドイツイタリアを含む全ての旧敵国で敵国条項が残っている。彼らの国も「昨今の行い」がすこぶる悪いのだろうか?

日本死刑廃止条約死刑廃止を目指す市民的及び政治的権利に関する国際的規約第2選択議定書)に署名して廃止すべき、という主張ならわかるが、「日本は野蛮な国なので今でも敵国扱いされている(されても仕方がない)」という間違った主張には同意できない。そもそも、以下のツイートリツイートしているあたり、死文化していることを知らないか無視しているのだろうか。残念でならない。

https://twitter.com/hdkachihar/status/1015432345493491712

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