http://news.livedoor.com/article/detail/14539261/
この中ですごくストンときた一言に「心の原風景」っていうのがあった。
要するに今になって保毛尾田保毛男を笑うことを社会的に非難されると、自分がかつて子供の時に友達と一緒に大笑いしてきたことが罪であったかのように言われてそれにひどく傷つくという主張だ。
記事の主題はLGBTについてだけど、「心の原風景」で引き合いに出していることとして「女子の夏服から透けた下着」ということがある。
このインタビューを受けた人はきっと他にもエロ本を盗み見たり、同級生の女子の胸の大きさを比べて批評したり、生理の日を予想したりとかそういったごく当たり前の男子中学生らしい日常を送ってきた人なんだろうと思う。
また今日になって突然にハリセンボンの春菜がお笑いを目指すルーツとして「小学生の時にブスと言われてそれを笑いに変えた」という話が再燃してきた。
ハリセンボンの側からしてみると、自分がおどけて見せたことで周囲が笑顔になったということが自分にとって大きな精神的ターニングポイントになったのだろうが、おそらく当時の同級生たちは「ブス」とからかった同級生がそれを笑いに変えて、それを大笑いしたということもまた「心の原風景」になるのだろう。
自分はおとなしい陰キャ男子だったからそこまで「心の原風景」を否定されることに拒絶反応はないが、おそらく陽キャとしてプロトタイプなバカな男子中学生時代を送ってきた人にとっては、その自分たちが共有してきた「笑い」が実は女性やLGBTを傷つけることで成り立ってきたということを今更事実として突きつけられる罪悪勘は非常に不愉快なものなのだろうと思う。
だけど同時にその罪悪感に耐えられなくなるからいまさら罪扱いするなというのも自分勝手な主張なのではないかと思ったりもする。
中学生の時、気になっていた女子の持ち物を一つ盗んだことがある。
当時は悪いと思っていたけれども、ずっと持ち続けていて捨てられなかった。オナニーもした。
その子が今どこで何をしているかは全く知らないが、こんな陰キャな自分にとっての心の原風景にされてしまったことを知ったら、おそらく気持ち悪いんだろうなと思ったりする。