2018-01-18

anond:20180117230117

本来的に「映像表現」って「時間デザイン」なんですよね。

まりから終わりまでの流れを「視覚聴覚の刺激」を駆使してデザインする感じ。

全体的に激しい刺激を畳み掛けても良いし、

リズミカルON/OFFを切換えて楽しくなる刺激を与えても良いし、

微細な凹凸を塩梅しながら、すーっと静かな時間の流れをつくっても良いし、

そういう意味では音楽にもちょっと近い部分もあったりして。

でも初期の日本TVアニメでは、

それを充分に実現させるだけの表現技法レパートリーに欠けてたんでしょうね。

今よりも同じコマSEの使い回しが多くて、

下手すると作品を跨いで使い回されるSEなんてものあったりして。

それが、ここ十年ぐらいでようやく、TVアニメでも、

細かなワザの使い分けを意識する作り手と観客が一定存在するようになって来て

結果的に、昔よりも幅広いテイスト作品が産まれる様になって来たんだと思います

で、映像表現の幅がココまで拡がって来ると、

今度はストーリーパターンとの「組合せの妙」みたいな物も色んな幅が出てくるので、

お話しとしては「何にも起きない系」だけど、映像表現としては「ド派手系」とか

お話しとしては「激動の構成」だけど、映像表現としては「静か系」とか

或いは、各々の「逆転型」とかとか...色んな組合せが実現出来る様になって来ていて

今って「作品テイスト余地」が結構かにある時代になってるんだと思います

でもでも、上記パターン全てがそのまま「儲かる作品」に繋がる訳ではないので

ある程度、累計パターンに偏ってしまう部分もあるっちゃあるんだろうな。

みたいな事も同時に思ったりもします。その辺は作り手にとっては悩ましい部分なんだろうな。とか。

それ以外にも「表現手法レベル」が上がりすぎると

実際問題として「製作人件費が追い付かない」みたいな事も出て来るので

ここまで高まってきた「作り手と観客のレベル感」を幸せなかたちで維持/拡大させる

新しい「商売側の仕組み」みたいな物が必要になって来る気がします。

この半年くらいちょいちょい話題になる「Netflix等のオリジナル製作作品」とか

そういうのが、どういう流れをつくるのかな?とか、結構注目している感じです。

記事への反応 -
  • ストーリー不要の話があったが ここ数年、ストーリー性の薄い雰囲気アニメがすごく良い感じだと思う   雰囲気アニメ? 薄味アニメ? 癒やしアニメ? 難民アニメ? ゆるアニメ...

    • 本来的に「映像表現」って「時間のデザイン」なんですよね。 始まりから終わりまでの流れを「視覚や聴覚の刺激」を駆使してデザインする感じ。 全体的に激しい刺激を畳み掛けても...

      • 長いよ 3ぎょうで

      • 確かにいろいろなパターンが出てきていると感じる もはや一個の括りで考えられないくらいに境界が曖昧になってる (だから日常系っていう言い方も正しくない気がしてる) 5年くらい...

        • 今後はジャンル別けって機能しない時代に突入する気がします。 複数タグの掛合せでないと検索不能な物が増えてるので。 売上げは...買い支えないとですねえ。

    • 濃度なのかな 個人的には起伏だと思う

      • 起伏もある ディズニーから続く、ジャーン!みたいな、静と動!みたいなのがあまりないし 大きな起承転結もあまりない   濃度もあると思う 例えば絵として縦や上下、強いパース、大...

    • まったく逆に、ノンストップで次々と個性の強いキャラが出てきてバトルシーンばっかりあって、非常に画面が派手なはずだがほとんど頭に残らない雰囲気作品、というのもあってだな...

      • それはいい意味で? 体験したことないな 見逃しているのか

    • この数十年で「感情の表現力」が格段に上がったのは大きいかも。 昔のTVアニメって紋切り型の演出手法を使い回すつくり方だったから、 相当ハッキリしたメリハリ付けないと映像の...

      • そうそう、まさにそんな感じだ 中で何が起きているのかは業界人じゃないので分からないけど 明らかに全体が進化していると思う (たぶん解像度が上がったとかのハード面の事情もあ...

        • 同感。自分も、観る側として、 これからもっと面白くなると思う。 毎クールごとに本当に楽しみでしようがない。

    • 私としては「何もない」系から一転して強いストーリー性を打ち出して成功した 『だがしかし』 を推したい。

      • わかる! だがしかしもソレだよね でもアレめっちゃ動きまくってるじゃん、ちっとも静じゃないじゃん、むしろ引くより足してるじゃん と考えるともう何か難しい 結局表現力って言え...

    • 90年代に演劇界で「静かな演劇」が一定のブームになったのとよく似ている気がする。 キルラキルのような躁的に熱い芝居がメインストリームだった点も含めて。

      • 元増田じゃないんだけど、勉強になる。 熱いアニメは苦手なんだよなあ。。演劇の方の流れとか気になる。

      • わかる。観る側のリテラシーも相当上がって来てると思う。 一部の作り手も見る側のリテラシーを信用して、 ものすごく繊細な演出を忍ばせる様な事をして来ている気がする。 ここで...

        • SNS前提なとこもあるかもな これ系はコメントありで見たい 色んなことに気づけるし、皆同じ感想で面白い

          • ありますね。 昔のオタクはハガキやオフ会でじっくり交流するしか無かったけど 今は一瞬でコンセンサスが形成される感じがとても面白い。

            • コンセンサスって何ですか?

            • 予想以上に同じ感想なのが面白いよね   飯を食うときは飯を食う人を見て食べるとより美味しく感じるなんていう研究があるみたいだが ああ言う感じかもしれない もちろん主となるの...

              • その感じ。すっごいわかる。 昨今のアニメ視聴の醍醐味かも。

      • わかる。観る側のリテラシーも相当上がって来てると思う。 一部の作り手も見る側のリテラシーを信用して、 ものすごく繊細な演出を忍ばせる様な事をして来ている気がする。 ここで...

      • そういう時代の伏線みたいなものもあるんだろうか 優秀なアニメスタッフってアニメ以外もよく見てるよね   視聴者の目が肥えたってのは俺も考えた ハイコンテキストなところが受け...

    • 昔のアニメは売れるために様々な要素を一つのアニメに沢山詰め込んでいたけど 今のアニメは逆に一つの要素に特化した方が受けるって話を思い出した

    • アビスと宝石を入れてる時点でただ自分の気に入ったものを同じ枠に入れてるだけのゴミだな ゴミが語るな ふらいんぐうぃっちが好きだという奴も好かんなあ なにがテコ入れが無い...

    • 日常ものって雰囲気アニメだったのか…

    • 雰囲気アニメの定義が間違ってるような気がするけど、それは置いといて。 日常系アニメの源流は『魔法のスターマジカルエミ』(1985)にあると思ってる。 BGMを抑えて、自然の効果音を...

    • https://anond.hatelabo.jp/20180330021658 https://anond.hatelabo.jp/20170509221327 https://anond.hatelabo.jp/20180116071707 https://anond.hatelabo.jp/20180117230117 最近こういうはてな老害みたいな記事書くやつ増えてきた...

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