この前、ファイナルファンタジー30周年記念のイベントに行ってきた。
といっても、声優さんたちによるオリジナルストーリーの朗読劇とトークセッションなので、シリーズ全体をおめでとうという感じよりかは最近のファン(後述する)向けの、イベントだったわけ。
それが会場に行ってもうびっくり、「あ、昔ながらのオタクだ!」という人たちがたくさんいたんですよ。
化粧っ気ゼロや眉毛剃らない人やら〜、スマホをフリック入力じゃなくてガラケー時代のようにボタン連打でキー入力する人やー、おいおいおいさすがにちょっとは痩せようぜ〜〜〜とか、そのメガネはないわ〜〜〜とか、昔だったら絶対に「野暮ったい〜〜」とか「見てよあのオタク〜〜〜」とぷーくすくすと指さされちゃう系の人たちが老若男女問わずいるんですよ。まあ自分もそうなんだけど!
でもそういう人たちがたくさんいることが自分にとってはすんごく嬉しくてよーーーー。
たとえば、ファイナルファンタジーの会社から発売されている"キングダムハーツ"というゲームも自分は好きで、そのゲームのコラボカフェとかイベントとかも行ってきたんだけど、みんなオシャレだし、「自分が一番この作品を愛してるんです!」という感じで他をマウンティングするために自作イラストや考察やコスプレやグッズをSNSにUPするのはもちろん、同じ時間帯にカフェにいる人たちに自作イラストを印刷したカードを送りつける人やフィギュアを取り出して所構わず置いてパシャパシャ写真撮り出す人とかドリンクについてくるコースターのために二人用テーブルにドリンク16杯お願いする人とかいてさーーーー、いやーー楽しいながらもちょっと疲れていたんですねーーーーー。
それがファイナルファンタジーのイベントはな、「みなさん仲良くなりましょー!」とか「SNSなんですか〜〜〜?」とかいう雰囲気にもならないし、フラワースタンドとか入り口前での占拠も起きないし、みんなようやく購入したパンフレットを、大切そうに眺めながらフフッって、それぞれで世界に浸っているんですよーーー、ああそうだよそうだよこれだよ。自分の世界に篭って他者を断絶するやり方が寂しくないわけではないけど、自分の世界だけで浸れてこの無理やり仲良くなりましょう感もなくてさーーーイベントも最高でしたーーーー。
チェックのシャツをタックインしてる男は!?チェックのシャツをタックインしてる男はいましたか!?