2017-12-17

[] #44-5「ヴァリオリを、もっと楽しむ」

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冒険を経て、俺は成長していった。

第7話と第8話における俺の活躍は、その集大成ともいえた。

ウロナ「ヴェノラ、どうやら問題が発生したようです」

ヴェノラ「じゃあAをBにしよう。よし、解決したぞ」

リ・イチ「やりますね、ヴェノラ」

イセカ「ヴェノラ、また問題が発生した」

ヴェノラ「じゃあXをYにしよう」

イセカ「XをYに?」

ヴェノラ「ああ、そうすることでああなってこうなる。そしてZをΣにする。よし、解決したぞ」

イセカ「ZをΣに!? その発想は画期的だ」

この時の発想力は今でも関心する。

まあ、日常ミームの応用だ。

異世界では珍しいことかもしれないが。


三番目に対峙した四天王ジャーゴン自身を改造しており、今までにない戦い方が要求された。

ジャーゴン「この攻撃物理的に防げないぞ」

ヴェノラ「そうか、ならコレをああする」

ジャーゴンバカな、なぜ生きている」

ヴェノラ「それはコレをああすることで、コレがアレになったからだ。つまり攻撃はきかない」

ジャーゴンバカな、それには高度な技術と恵まれた才能が必要なはず」

ヴェノラ「神からの授かりものだ。そして俺の人並みの努力と発想力があっての賜物だ」

ジャーゴン「だがいくら攻撃を防いだところで、我を倒す攻撃はないだろう」

ヴェノラ「だったらコレをこうする」

ジャーゴン「ぐはっ、なぜ攻撃が通る!?

ヴェノラ「それはコレをこうすることで、コレがソレになったからだ。そしてソレはお前のドレといい感じになって、どうにかなる。つまり攻撃が通る」

ジャーゴン「負けた……私の完敗だ。お前はすごい」

ヴェノラ「そうだ、とりあえず俺の勝利だ」

リ・イチ「やりましたね、ヴェノラ。とても勝てる気がしない相手でしたが、何とか勝つことができました」

ウロナ「すごいぞ、ヴェノラ! すごいぞ、ヴェノラ! すごいぞ、ヴェノラ!」

ヴェノラ「ありがとう。皆のおかげだ。仲間がいい感じにサポートしてくれて助かったよ。あと俺の勇気と才能、努力に裏づけされた機転によって今回も何とか勝つことができた」

三番目に戦った四天王を倒し、残すは一人。


最後四天王、剣姫スミロドンとの戦いは記憶に新しいよな。

まあ実際には四天王じゃなくて“元”四天王だと、倒した後に明かされるのだが。

それどころか、今まで戦った四天王すらフェイクだったというのだから、あまりにも予想外だ。

今まで倒して喜んでいた敵が偽者だったなんて、我ながら恥ずかしいったらないよな。

だが、いつまでもそうはしていられない。

フェイ四天王なんて許されることじゃない。

俺たちを騙した罪は重い。

本物の四天王を倒さなくては。


ここまでが俺たちの第1シーズンでの活躍だ。

……え? 第2シーズンはどうしたかって?

皆が学ぶべきことは、俺たちの濃密な冒険活劇を20分ちょいで纏めるのは無理があるってことだ。

だが大丈夫

なんとこの番組放送後、つまり今日の18時から動画サイトで『ヴァリアブルオリジナル』全話が限定配信

本日限定から、急げよ!

じゃあ今日はここまで。

また来年になったら会おうぜ。

ばいばい!

(#44-おわり)
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