やあ、画面の向こう側にいる皆。
ご存知、俺はヴェノラだ。
この物語の主人公であり、今回のおさらい編の案内人も兼業しているぜ。
さて、巷で大人気という噂のアニメ『ヴァリアブルオリジナル』、これを観ている皆は知っているよな。
もし知らなくても「いや、知らないけどお?」とか、わざわざ無駄に誇らしく言わないほうがいいぜ。
知らないことは罪じゃないが、それを恥じないのは罪だからだな。
今回は第三シーズンに向けて、ヴァリオリをもっと楽しむために、これまでの冒険を振り返っていこう。
……おっと、安心してくれ。
皆も現世での話なんて長々とやってほしくないだろ?
簡潔に進行するさ。
さて、俺が元いた世界は、君たちの暮らす世界と似ているが、ちょっとだけ違う次元なんだ。
教師「おい、そこの男子生徒。その蛍光色の髪はどういうことだ。そんなことしてたら髪に悪いぞ」
ヴェノラ「やだなあ先生。これは地毛ですよ。仮に地毛じゃなくても、うちの学校は髪染めるのOKでしょ。ピアスもアソコ以外ならしてOKのはず」
教師「校則をよく読んでるな。感心しきり……と言いたいところだが、ピアスをしちゃいけない部位はアソコではなく眉間だ。35億点マイナスさせていただく。あと5000兆マイナスで死刑だからな」
ヴェノラ「とほほ……」
何かが満たされないでいたが、それが分からない。
だから目に付くもの全てに不平不満を漏らしたり、持論を展開したりする思春期特有の毎日だ。
その日も友達以上、恋人未満のクラスメートたちと下校するまでは、いつもと変わらない日常だったんだ。
クラスメートA「あ、私の麦わら帽子が風に飛ばされて高速道路に!」
ヴェノラ「任せろ。俺がとってこよう」
だが俺は不幸にも車に轢かれた。
俺の人生もこれでザ・エンド。
・・・・・・そう思っていたのだが俺は無傷だった。
それよりも驚いたのは、俺がいた場所はいつの間にか別のところだったことだ。
俺はすぐに気づいた。
「ここは異世界だ」
「その通りだ。ヴェノラよ」
「お前は、俗にいう“神”にあたる存在だな!」
「左様、如何にも」
そして神は、異世界で色々としたほうがいいことをザックリと俺に告げる。
更には独特なパワーを授け、異世界に放り出した。
かくして俺はワケがわからないが分かった気になったまま、ハラハラドキドキほのぼの異世界ライフを始めることになるんだ。
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小エピソード:転生前の性は上野原だったが異世界ではあまりない発音だったので今の呼び名に落ち着いた
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