熱が出て仕事を早退した。
早く家に帰って寝たかったけれど、卵&アクエリがないことを思い出しスーパーへ。
どうやら今日の卵は98円で、お一人様一パック限定だったらしい。
どうもババアの前に並んでいた客はババアの知り合いだったらしく、他人の事情をレジ前でバラしまくる。
○○さん家はダンナさんがどこそこにお勤めだったから、夫婦で年金をたんまり貰っているはずだ。
それなのに孫を連れてきて卵を3パックも買っていくなんてズルイ。
毎日カツカツで暮らしているのだから卵くらい好きなだけ買わせてくれ、それともこのスーパーは孤独な年寄りに冷たいのか、と。
聞いていたら更に寒気と頭痛がしてきたので別のレジに並び直して家に帰った。
卵がゆを作りながらバアさんの話にどう寒気だったのか、俺なりに考え直してみた。
『お一人様一台限り』のゲーム機の行列があったとして、友達が並んでいたからその後ろに横入りするのはズルイ。
でももしも町一番の裕福な家族が、転売目的じゃなく本気で一人一台欲しいから、きちんと行列に並んでいたら?
それって『ズルイ』のか?
確かに俺がその列に、薄っぺらいジャンパーで震えながら並んでいたらやっかむかもな。
分厚いダウン着た幸せそうな金持ちをちっ道楽者どもが、と唾を吐きたくなるだろう。
オマエラは高い金出してネットで買えよ、もしくは並んでくれる奴を雇えよ、位は思うかも知れない。
でも『ズルイ』は言葉として違うと思うんだよ。
正しくは『羨ましい』だろ?
ババアはちゃんと言えよ、金持ちな癖して孫連れて卵3パックも買っていきやがって羨ましい羨ましい。
オマエラもちゃんと言えよ、人気ブロガーは本出せて羨ましい羨ましい。
ズルイって言葉で他人に不幸を擦り付けようとしてんじゃねぇよ、自分のケツは自分で拭けよバカ。
ズルイって言葉はアフリカの呪術か何かか。そう言っときゃよく似た誰かのいいね!が得られんのか。
とりあえず俺は羨ましいをズルイと言い変えずに生きていきたい、と思ったが...
でもまぁ時には思うわな。