2017-08-30

日本を支える優秀な管理職

仕事柄多くの企業人達と会う機会があり,自社を含む日本管理職たちの優秀さに感動したのでメモ代わりに気づいた点を書く.

1. 基本的に失敗しない

通常の企業運営であれば,成功するプロジェクトがあれば失敗するプロジェクト存在する.しか日本の優秀な管理者プロジェクト基本的に失敗しない.

彼らは仕事の内容ではなくコミュ力で戦う.なので,彼らにとってプロダクトの品質不足や赤字プロジェクトの失敗を意味しない.

赤字プロジェクト数字の見せ方を工夫すれば順調なプロジェクトに見えるし,事前に政治力を働かせておけば厳しい追求もない.不十分なプロダクトも同様である

順調であると報告された赤字プロジェクトには当然,引き続き投資が続けられて赤字を垂れ流すが,発覚する前には昇進か退職が待っているので彼らに失敗はない.

会社ごと吹き飛ばしかねない特大の爆弾に成長することもあるらしいが,基本的にはその前に爆発して不運な管理者子会社へ吹き飛ばすに留まる.

2. 新しいことに挑戦し続ける

経営層に次期計画説明しなければならない彼らにとって,既存業務の強化や安定化などといった停滞はなにもしないのと同義である

積極性にかけた部下の意見に流されず,常に新しく耳障りの良い新規プロジェクト提案していくことが彼らには求められている.

もし新規プロジェクトの成果が思わしくなくても,前述の通りそれらはすべて成功したプロジェクトとして扱われる.

3. 特定技術力に依存しない能力

コミュ力という全てを貫く槍,政治力という全てから身を守る盾を持つ彼らにとって,使える状況が限られすぐに陳腐化する技術など不要である

技術開発をするよりも食事に行ったほうが仕事になるし,JavaJSの違いなんて知らなくても良い.

とまあ皮肉っぽく書いたが,コミュ力政治力長所であるのは間違いないと思う.

20代ゆとりド真ん中世代の今の私には無い能力であることは間違いないので,うまく見習いつつも本質を見誤らないように成長したい.

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