2017-07-02

https://anond.hatelabo.jp/20170702145320

なんか日本人能力が低いのが問題だと勘違いしているように見受けられるが、

これは単純に社会構造文化問題で、日本人能力問題ではない。

ニコ動が「YouTubeに大きく差をつけられてしまった」と言ってるけど、

はじめの方から何桁も差を付けられてたし、YouTube日本だけの弱小サービスなんか初めから相手にしていない。

なぜこうなるかって、日本じゃ投資や株をやる人が少ないかベンチャーに金が集まらないし、

そもそも大企業社長でもアメリカトップと比べたら給料はけた違いに低いので、

大金持ちがベンチャー投資して育てるといういい循環もないからだ。

学校で株や投資を教えないばかりか、株をギャンブルとまで言ってる人がいる国だ。

頭のいいほど、割の悪いベンチャーになんか手を出さない。

さらに悪いことに、日本人の考え方とか文化も足を引っ張っている。

アメリカ起業経験ありといえば仮に失敗してもその経験が高い評価を受けるが、

日本では起業なんて馬鹿なことをやってないで真面目にコツコツ働きなさいといわれる国だ。

日本で「私は起業家です」と言う方が恥ずかしいというような風潮で、

もしそれが失敗した日には、再就職するにも事実上「職歴無し」と何も変わらない評価を受ける。

新卒採用切符しか大企業しか入れないような社会構造では、

優秀な奴ほど「若いうちにベンチャー」という考えは持ってなくて、

新卒大企業に入ってそれなりの給料とそれなりの安定を手にして満足するだけの社会になる。

この「真面目にコツコツ」という考え方は日本事業形態にも表れていて、

失敗してもダメージは少ないが、成功しても利益は少しだけというような事業が多い。

「一発を当てる」という発想が基本的にはばかられる国だ。

一方、シリコンバレー型のIT事業では、黒字化するまでに長い赤字の時期が続くが、

一度軌道に乗ればそのまま世界中支配するぐらい巨大なサービスになるものが多い。

もちろんそのまま失敗して消えていく事業もそれなりに多いので、投資家が大損をすることもある。

日本人はこれをギャンブルととらえているから、この手の事業日本ではできないだろう。

良くも悪くも、これが日本だ。

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