2016-08-05

Kindle Unlimited何気に喜んでいるのはアフィリエイトブロガーで…

業界では前々から噂されていたらしいが、月額980円で電子書籍読み放題

Kindle Unlimitedが遂に日本でもサービスを開始した。

該当作品は14万タイトルものぼり、直後から

イケダハヤトやそのほか、「

Kindle Unlimitedお勧め作品一覧(随時更新)」なんて記事が多数出ているけど、

このサービス上陸何気に喜んでいるのってこういうアフィリエイトブロガーなのかもな…

作品リストからめぼしい、有名っぽいもの適当ピックアップしてリンク貼りつけときいいわけだし。

って何気に喜んでいるのはブロガーとして、もう一つ、何気に炙り出されているのは、各出版社作家電子書籍への姿勢のような気がする。

出版系の就活を考えている学生とか、電子書籍サービスで一旗揚げたろうみたいな人はラインナップをよく見るといいと思う。

日頃からKindleセール情報ランキングをチェックしている人ならよく分かると思うが、

そもそも、Kindleセールで前から1巻無料とかよくやっていたタイトルが多かったりして、つまり、元から電子書籍への拒否反応が薄く、無料セールにして読者を集める売り方にアレルギーが弱い版元や作家が参加している…って、まあそりゃあ、当たり前か。

西東社(歴史書籍を100円にしてランキングをほぼ全占めしたりしたことがある)、ぶんか社(ここは電子コミック1円とか5円とかよくやっている)、日本文芸社既存無料読み放題アプリなんかにも作品を卸している)、太田出版(270円セールをよくやっているが読み放題に出しているコミック結構それとかぶっている)

あたりの版元が数を揃えているのはかなり納得だし、

11セールでかなり儲けた佐藤秀峰、また、権利元がプロダクションになっている青木雄二、こちらも、既に既存無料読み放題(マンガBANG!みたいなのね。無料っつっても勿論広告から利益分配される)に作品を出している新井英樹作品があるのも、さもありなんという感じ。

GooglePlay(電子)での配信にいち早く参入した講談社タイトル雑誌を中心に比較的多くて、

一方、GooglePlayでの配信参加がかなり遅かった集英社は、Kindle Unlimitedにも名を連ねていないっていうのも、物凄く案の定。

しかし、日本ではどうして電子がなかなか主流派にならないんでしょうね。

本を買うという行為には、ただ単に内容を読みたいという「読書の欲求」のほかにも、「所有の欲求」(こんな本持ってるぜ)、「顕示の欲求」(こんな本読んでるぜ)があり、電子では後者2つが満たされないからかしら。

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