研究に寄りすぎている人
・実際の社会で問題になっていることよりも研究的に面白そうな問題に注力して研究するのでなにも社会貢献していない
・問題の本質を解くことに興味はあるがどうやって社会に導入するかといった問題は解かないのでなにも社会貢献していない
・プロトタイプが大好きで素晴らしい技術デモを作るがその後の行動を起こさないのでなにも社会貢献していない
もちろん20年とか30年先の基礎になるような素晴らしい研究をしている人もいるんだけど,1000人に1人もいないんじゃないかな.
論文はテクニックと英語さえ覚えればいくらでも通るし,プロトタイプは金使って外注すればいくらでも作れる.
凄いことをやっているという意味で企業ブランドを支えてる部分はあるんだけど,かなり効率が悪いことは事実.
ビジネスモデルに寄りすぎている人
・誰でも解ける問題のソリューションを解くために優秀な研究者を割り当てて金にならずに安い金額でいいように使われる
・お客様至上主義で無理難題な課題を聞いてきてとにかくリソースつぎ込んで解決して結果的に安い金額でいいように使われる
・とにかくバリューチェーンばかり気にしてコア技術の本質を理解せず結局コア技術いらないことになって買いたたかれて安い金額でいいように使われる
とにかく1円でも稼げたらビジネスモデルが構築できて社会貢献できていると考えているのか優秀な研究者や研究成果をとにかく安く使いたがる.
そりゃ技術や人材の値段は市場が決めるもんだけど,研究で金を使いすぎた罪悪感があるのか強く出られずに安く請け負いすぎ.
ビジネスモデルが成り立たない技術っていうのは共産主義みたいなもんで無理に実現してもどうせそのうち破綻する.
逆にビジネスモデルの構築が大変なのは分かるけど技術が無いとそもそもどうにもならない.
中間ぐらいの考え方が理想的なんだろうけど,多分無理なんだと思う.どこが中間なのか誰も分からないし.
だから両極端の人達がお互いを補完しながらイノベーションするしかないと思うけどな.
技術がエンジンならビジネスモデルはターボ.両方で馬力を稼いで他の車を追い抜く.
2000ccで500馬力かつ低燃費のエンジンが作れたらそりゃ凄いけどそんなもんはない.
ダウンサイジングして低燃費なターボの方法ばかり考えてそもそも排気が無けりゃブーストしない.