結婚のベネフィットと、子育てのベネフィットを
並列に語ってる人多いようだけど、全然違うという話。
結婚は、基本的には書面の契約なので、
金銭的、社会的なベネフィットが主。
結婚してると世間体が良くなるとか、
配偶者控除があるとか相続できるとか、
そういうこと。正直、愛し合うだけなら
別に結婚しなくても良いし、同棲もできる。
ゴタゴタもめた時は籍を入れてない方が離れたりするのは
当然楽なので、子どもという連帯責任をもって
育てなければならない存在が無い場合は、
結婚しなくてよいと思います。
一方で子育ては、結婚よりも圧倒的に大きなコストが
かかるけども、ベネフィットは結婚みたいな
契約形態の話ではなくて、実際にあると思う。
まず、子どものいる生活を送れる。
これは批判あるかもしれないけど、犬や猫を
飼う感覚に近いです。そして、人間になっていくという
過程を見るので動物飼うよりも面白い。
この時間自体に物凄い価値があるのだけど、
実際に育ててみないと解らないので、そこが
独身者に絶対に伝わらないのだろと思います。
後は、なんかあった時の保険。
社会のインフラが機能している内はいいけども、
厳しくなった時、大人に育った自分の子供は
最強のセーフティネットの一つです。コストをかけて
いざという時に備えているという側面もあります。
いずれにせよ、結婚や子育てした人が
独身者にベネフィットを明確に伝えるのは難しいです。
これは学生に社会人の生活が大変だけど
楽しいことや、やりがいがあることを伝えるのが
難しいのと良く似ています。
結局の所、形式化された結婚・子育てという同調圧力が
消えてしまった今、多様な価値観を認め
(両方男親で里子貰うとか、事実婚夫婦の子育てを支援するとか、
シングルペアレントの互助を促進するとか)
幸せな形態のサンプルを沢山集める事が必要だと
感じています。
Permalink | 記事への反応(0) | 13:06
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