2015-07-27

生放送で見応えのある芸能人がいない

27時間テレビ見てて確信したけど、今のテレビ面白くない理由ってこの言葉に集約されるのだと思う。

言い方を変えると、編集に頼りきった番組づくりがテレビをどんどんダメにしているということ。

まらない人間を映してても、だらだらとカメラ回しておいて後で切り貼りすれば意味面白さもいくらでも後付できてしまうから、むしろ編集しづらいほどの個性をもっている人間のほうが使いづらいんだろうな。

垂れ流される生放送の脈略のなさを見てると、まるでストックフォトのサイトを眺めてる気分だった。

ある程度高品質でいて個性が強すぎない。こちらの意図する素材に近いものを探して、あとは切り貼りするだけ。

そう考えればyoutubeとかニコ動生放送が受けている現実もある程度理解ができる。

テレビ産業として大きくなりすぎたせいでしばりが多すぎるっていうのももちろん分かる。

さんまでさえあれだけ空回りしてるのを見てると悲しい気持ちで胸が張り裂けそうだった。

さんまさんの腕が落ちたという可能性も当然考えられるのだけど、それよりも約束事が多すぎて窮屈そうな印象ばかりが目立ってた気がする。

江頭を朝から出演させたりと27時間テレビは今の規制の中で昔の破天荒さを表現しようとしてたんだろうことは伺えたのだけど、そんなことしたって炎上上等で自由ネット番組には勝てないよね。

今のがんじがらめな規制の中でも、十分にライブで見応えのある、プロデューサー作家が予めストーリーを用意していなくてもしっかりと番組を成立させてくれるような魅力ある芸能人が育つ環境を用意しないと、本当にテレビ面白くなくなってしまうのだろう。

27時間テレビが終わりに近づいていく中で、不思議テレビに対する嫌悪感が消えていくような気がした。

多分それは、もうテレビというメディアの終わりを実感できたからだと思う。

去りゆくものに対しては人は自然と清々しい気分になるものだ。

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