2015-06-13

ちやほやされて天狗になっている

男ばかりの大学を出て男ばかりの職場就職をした。

学生時代はそんなでもなかったのに急に可愛いと言われたりちやほやされるようになった。隣の席の1つ上の先輩はちゃらいタイプイケメンリア充お兄さんで、飲んでるジュースの話をすれば間接キスがどうのとキャッキャ騒ぎ、仕事風景デジカメで撮る役割になれば私のことを狙ってばかりで笑っていた。私が度の弱い眼鏡を、つけたりはずしたりするのを、目ざとく指摘した。

就職から2ヶ月あまり仕事で徐々に横のつながりも出始め、雑用だけでなく私自身が主体となる仕事も任され始めた。まだまだ周りに支えてもらいながらも、実力をつけていきたい。

同期同士の軽い飲みの席で「周りにちやほやされて天狗になってるねって、調子に乗ってるよねって、言われてるよ」と言われた。

仕事でお世話になる人となるべく角が立たないよう、愛想よく愛想よく接して、本当は見た目のことを言われたり、下の名前で呼ばれたり、そういうの、本当に嫌なのに、失礼にならないよう、気を緩めたら泣くか怒るかしそうなのを一生懸命ヘラヘラヘラヘラヘラヘラやってきて、そういわれた。

とても悔しくてたまらない。私の我慢はなんなんだろう。いっつもの冗談定番の流れのように、涙を流して総務課にセクハラの報告を今度こそ本当にすれば良いというのか。周りの人の親切の、特別扱いのところだけ切って捨てればよかったのか。

私に実力はない。仕事はまだまだわからない。周囲の、実力と、評価乖離を、天狗と呼ぶならば、どうしようもない。失礼や粗相は私のことだからきっとどこかでしてしまっている。それを許されていることを、調子に乗っているというなら、私の至らなさは、改善すべきだとして、調子に乗っているというなら、私の我慢はなんなんだ。

今思えば、大学の4年間で私は心地良い環境を整えていたのだと思う。見た目のことを言われたり、下心のあるような戯れあいをしたり、そういうのが嫌だということを知らしめていた。この嫌悪感はたぶん、「気持ち悪い人に言い寄られた」ような感覚を、どんな人が相手であろうと感じている、のだと思う。こういう環境で働く社会人として私がナイーブすぎるのだとは、わかってはいる。さらにいえば、大学入学したころの私は、自分で言うのも悪いけれど、今よりずっと可愛くなかった。眉毛の手入れを覚えて、流行の服を覚えて、欠点自然に隠す薄化粧を覚えた。異性から距離を詰められるのが嫌なのは最初からずっと一貫していた。ちやほやしたくなるような人になったころには、ちやほやされるのが嫌だと皆がよく知っていた。

遠いところに就職をして、人間関係リセットされて、急にこんなふうになってしまった。

そういうのが嫌だって、まずな同期相手からアピールしてこう。

ぐうの音が出ないほどの、態度と、実力をつけよう。

それで、いつかは。いつの日かは。人間関係は失敗ばかりで心も頭も弱いんだけど。

くやしい。

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