オープンオーディションでない限り、オーディション情報は特定の経路にしか回らない。(「なりたい人」の多さを考えれば、何でもかんでもオープンオーディションにしてたら応募者を捌ききれなくなることはわかるよね。) その経路で応募しないとオーディションを受けられない。
アメリカだとキャスティングディレクターからエージェントを経由して回ってくる。本気でやってて仕事できるレベルの人は既にエージェントと契約してるので問題ない。もちろんインディーズでめちゃめちゃすごい作品を作ればそういうルートを飛ばして一気に注目されるだろうけれど、そのルートを取る人は割合としては非常に少ない。多くの人は仕事として下積みをやって実績を積んでゆく。
芸人はエージェントとは別にトレーニングを受ける。エージェント自身が有償トレーニングを提供する場合、そのトレーニングは仕事の紹介と一切関係がないと明示しないとならない。でないと、「金を払ってこれを受けないと仕事を紹介してもらえないのではないか」というジレンマが起きるからね。エージェント側が、仕事の紹介という本来の業務でなく、それを盾にとって有償トレーニングで儲けるということができてしまう。
日本の事情はよく知らないんだけど、所属プロダクション経由で話がくるらしい。で、プロダクションが有償トレーニングを提供することもあるらしい。プロダクション側からしたら、(1)自分のところで売り出すのだからトレーニングするのは当然、(2)トレーニングは本人のためなので有償なのは当然、なんだろうけれど、(1)と(2)の理屈は本来混ぜられないものだ。上で言ったようなジレンマが起きるので。
業種によって事情は違うけれどね。絵やマンガならwebで活躍しててプロへっていう人もかなり多い。俳優でそれが少ないのは、一人で作品を完成させる分野でないからだと思う。もちろんインディー映画出身の俳優もたくさんいる。けれど、インディー映画は映画祭に入るくらいでないと実績としてはカウントされない。インディーをやっていた俳優でも大部分は仕事を始めてからの実績の積み重ねで役を掴んで行く人が大半だ。(正確には「インディー映画」は出資の方式の名称にすぎないので、プロがインディーで作ることもよくある。ここではプロに入る前の段階としての自主制作、というのを簡単に言うためにちょっと雑な言葉の使い方をしている。)
芸能業界でよくあることだけど、 プロダクションの社長がモデル志望の子に肉体関係を迫る やつで、確かにこれは最悪だけど、 http://www.tokyo-sports.co.jp/entame/entertainment/399701/ 売り出すた...
もちろん、自分が芸を磨くコストは自己負担であるべきだよな。 ただ、働くための窓口(そこを通さないとオーディション受けられないとか)と、有償教育の提供元が一緒になっているの...
働くための窓口が独占されてるとこってあるのかね? 今の時代、webで発信できるし、才能・実力があれば、 発掘される可能性はあるんじゃないの?
オープンオーディションでない限り、オーディション情報は特定の経路にしか回らない。(「なりたい人」の多さを考えれば、何でもかんでもオープンオーディションにしてたら応募者を...