思わず増田に書きたくなったけれど、書いたら叩かれると思ったので脳内でエア増田と問答していたら、なんとなく良い方向に向かいそうという話。
先日facebookの「知り合いかも」に元カノと思われる名前が突然表示された。
しかしその苗字は、俺と別れるときに既に付き合っていた男の苗字だった。
でも、それ以上は何も思わなかった。いや、思えなかった。
思い始めようとすると、胸がざわざわし始めて、脳が拒否した。
元カノの顔を思い出そうとしても、その顔には黒い雲がかかっていた。
無理に思い出そうとすると吐き気と悪寒が始まってしまい、考えるのをやめさせるのがいつものパターンだった。
まるでずっと呪いをかけられているようだった。
この時に増田に書きたかったのは、彼女がいかにひどい女かということだった。
恨み辛みを書きなぐろうとした。
でも、書く前からある程度反応はわかってた。
慰めや同情なんかなくて、お前なんかと別れて良かったとか、彼女が逃げれて良かったとか、将来のエネ夫とか。
叩かれるのが目に見えていた。あえてまったく反応がないという場合は考えなかったが。
じゃあ、叩かれないように書くにはどうしたらいいか、どうしたら俺の想いが伝わるだろうか、なんて考えていたんだ。
問答を想定して、俺がこう書いたらこう書かれるとか、反応をとにかく具体的に考えて、その非難の声を想像した。
でもそうやって考えているうちにさ、ふと思ってしまった。
「ああそうか、俺はダメな男だったんだ」と。
すると、なぜか肩から力が抜けるのを感じた。
人としてどこかおかしくて、何か欠けてるんだ。できそこないと言ってもいい。
たぶん、自己評価を下げたことが原因なんだろう。確かに、自己評価は高かった。
でも自己評価を下げることでなぜ気持ちが楽になるのかが説明がつかない。
自分の中では、「俺も悪かった」とか、「俺が悪かった」などと、そこに因果関係はまったくない。
それにしたって、これからの人生はこれまでよりずっと気楽に生きていける気がする。
将来に期待をしないってことじゃなくて、自分がダメ人間ってわかったからこそ、また頑張れる。
女性には期待できそうもないけど。諦めているところもあるし。
もう他人に自分の感情を振り回されたくない、という思いはある。
その点、仕事は自分が頑張った分だけ成長してる感があるし、給与や立場で評価されるようになるから、
目に見える指標があってわかりやすくていい。その方が、いい。
とはいえ、正直相反する気持ちもあって、こんな自分だけど、もし縁があったとしたらそれはそれは幸運なんだろう。
ま、なきゃないでしゃーない。
少なくともそう思えるようになったのは、これまでの自分からは考えられなくて、とても大きな一歩となった。
ようやく、ようやくすっきりした。憑き物が落ちたようだ。
もう思い出して歯ぎしりしたり、怒りで眠れなくなることもないだろう。
5年ぶりにスピッツを聴いてみたら、以前と変わらず良い歌だった。
今なら瀬戸内海の島々を見てももう特別な景色ではなくて、単なる綺麗な島々だと思えるんじゃないかな。
ただ未だにあの県の名前を聞くと胸がざわざわする。
でも、それもきっとそのうちただの県名になると思う。そう願いたい。