いつか彼女ができるだろう、彼女ができなくとも童貞くらいは卒業できるだろうと思っていた。
しかし、高校・大学を卒業し就職したあの時、周りに若い女性はいなかった。これではもう彼女は作れないだろうと心のなかでいつも考えていた。
就職してから2度めのクリスマスをやり過ごし新年をまた何も進展もなく迎えた。無料動画で抜くオナニーにも飽きていた僕はふと「地名+ソープ」で検索をかけた。
童貞を卒業できればこのクソメンタルと別れられると思ったからだ。
3店ほどピックアップし、体験談を読み雰囲気と店の特徴について勉強した。値段と時間、店の評価から店を選び、次の日には電車に乗ってその場所まで向かっていた。
ケータイから店のホームページを確認し、空いている女の子でどの子を選ぶか考えるだけで興奮した。今考えると朝の電車内でソープのホームページをみていた僕はより一層気持ち悪かっただろう。
店につき、3枚の女の子の写真を出された。ホームページで見た時にはもう少し空いている子がいた気がしたがどうでも良かった。一番胸が大きそうな子を選んだ。
待合室に通され、30分ほど待つようお兄さんに言われた。すでに僕以外に2人40~50代と思われる男性が座って煙草を吸いながら新聞を読んでいた。煙草臭い待合室にいるのは辛かったが、女の子に童貞であることをどう伝えるか考えていたらすぐに名前を呼ばれた。待合室を出て、上の階へ上がるために階段までお兄さんと向かった。階段につくとそこには20代後半に見える女の子がパンツを見せるような座り方で階段の踊場にいた。
すでに写真で見ていたが、女の子は特にかわいいというわけでもブサイクでもなくホッとしたのを覚えている。
もう書くのが面倒なので、結果から言うと童貞を捨ててもメンタルに何ら影響はなかった。先日久しぶりにソープに行き、ソープの効果を確かめたが何も変わらなかった。
2回しか行ったことのないやつがいうのもアレだが、クズは何してもクズで精神的にかわることもできないんだなと実感したことを伝えたかった。それだけ。