劣悪な漫画を「表現の自由」という理由で野放しにしてよいのか~自民党・土屋正忠議員法務委員会質疑書き起こし
日本の国会において、同じ党同士の議員間での答弁は基本的には対決する意図はなくて、
あらかじめ委員会等で議論された内容をわかりやすくメディアや国民向けに周知するのが目的。
この件で言えば土屋議員が法案に対する懸念を述べ(いわば汚れ役)、谷垣大臣らがそれを払拭する説明をおこなっている。
当然のことながら、自民党としては谷垣大臣らの回答が党の総意。
つまり「劣悪な漫画を「表現の自由」という理由で野放しにしてよいのか→それでも表現の自由は大切だ、だからこのような法案になった」という流れね。
だから、この答弁を読んでなぜ
vanacoral 未だ自民党が表現の自由を守ると考えているおめでたい人がいたらお目にかかりたいものだ 2014/06/05
のような感想になるのかよく理解できない。もし自民党が党として土屋議員の質問内容と同じ考え方ならば、
そもそも修正案から漫画、アニメ、CG等への規制を削除しなかったはずだ。
CrowClaw 谷垣の回答に注目。TPP含む欧米からの外圧こそ大きな規制根拠であり「諸外国に見習え」式のリベラル論法は意図に反して権力を助ける結果になりかねないと示唆してる 2014/06/05
ということだろう。
締めとして、この問題に長年携わっている赤松健氏の見解を貼っておく。
赤松健@KenAkamatsu
自民党は、40分間の持ち時間をわざわざ20分+20分に分けて、土屋正忠議員(規制推進派)と橋本岳議員(規制慎重派)に割り振りバランスを取った
。特に今回は委員長提案だったため、漫画アニメが規制対象外になるのは最初から分かっており、規制推進派の不満をガス抜きをしたとも考えられる。
赤松健@KenAkamatsu
@yuukiero 相手にも花を持たせると、素直に退却してくれたり、追撃してこない場合が多々ありますよ。完勝を目指すと、その分負けが込んでしまうことも多いです。
谷垣氏が自民党でどういう立ち位置なのか理解しているのかな? お前さんのようなお人好しを安心させるための当て馬。 自民にもこういう穏健派がいますよ〜って、でも絶対主流派には...
http://anond.hatelabo.jp/20140605201811