昨年末に総費用三億とぶち上げた事業があって、いつものように金を集めようとしたら集まらず、銀行にも金を貸し渋られ、まずここで経営者が泡を食った。
職員給与は世代平均を大幅に下回る安い額なのだが、そこからさらに職員全員の賞与を夏冬正月合計で1.2ヶ月分くらい削られた。
月の人件費が500万だからせいぜい600万くらいの人件費削減にならなかったわけで、あまり意味があったとも思えない。
職場の状態を相談する為に、30年勤めて経営者の悪口ばかり言っている人が、経営者と一緒に会計事務所へ行ってきたらしい。
まずここで、なぜ会計事務所に行くのか?相談というなら六億もの借金をしている銀行に行くべきではないのか?と思ったが、疑問は置いておく。
持ち帰ってきた結論とやらを聞かされたが、年に2000万ずつ30年ローンで返していく計画を立てるというものらしい。
六億といったら利子も物凄い額になるだろうし、これまで出来ていなかった返済をとてもできるとは思えないが、やるらしい。
その為にはまずやる気を見せることが必要、とか言われたが意味がわからない。
どうやったら職場の収益が上がるか下々の者達からも意見を聞いてまとめて、それを見せる事で銀行に返済の意思がある事を示して、また金が借りられる状態にもっていけるようにするんだとさ。
冗談じゃねえ。銀行から金借りる為にピエロをやれってか。馬鹿馬鹿しい。
だいたい年収300万の職員にそういう経営改善とか相談する事自体が間違ってる。そこまでのお給料は頂いておりません。
そういう仕事をするための教育は受けてないし、そもそも改革主義の人間は不要とされるのがこの業界だ。
300万なんだから300万の仕事しかしない。年休すら70日しかないんだし、定時に出勤していつもの仕事して定時に帰る。
経営がどうとか再建がどうとか、そういうのは全部600万とか700万とか貰ってるお前らが自分達だけの力でやれ。給料分の仕事しろ。
毎日毎日不景気な話を聞かされて帰る時間も遅くなるし、時間を返せ。時間外手当よこせ。
今の職場には安定を求めて転職してきたんだがどうも目論見が外れた。自分の裁量でなんとか年収50万くらい上乗せする事には成功してきたが、それですら年代平均給与額には及ばない。
生活が安定すればこそと思って、虚空に向かって頭を下げるバカども狂信者どもにもこれまでずっと我慢して付き合ってきたんだが、その甲斐は無かったな。すべて、すべて、無駄だった。