二人目妊娠中の妻が悪阻中で辛そうなので、家事育児を土日の二日間担当した。
一人目のときは子供を見る必要がなかったので、今思えば超楽だった。
子供はやらなくていいことをやってはいけないタイミングで躊躇せずにやる。
彼のこだわりは細部かつ多岐にわたり妥協点はない。なかなかタフな二日間だった。
土曜日は無事に済んだ。
まぁなんとか恙無く過ごせたと思っていたが、最後の最後で妻の機嫌が悪化した。
夕食後、僕が子供を風呂に入れ、妻はソファーに寝ながら世界の果てまでイッテQ!を見ていた。
息子が冷たいシャワーを浴びたいと行って聞かないのを何とか説得して、一緒に風呂を上がった。
風呂あがりの息子の体をふいているとふいに彼が泣きだした。シャワーが浴びれなかったのがショックだったらしい。息子は泣くとウエットティッシュで涙を吹かないと泣き止まない。(拭くと一気に聞き分けよくなる。)
この儀式をやれと言い出した。ちなみに僕はバスタオル一枚。妻は漫然とこの光景を眺めていた。
ほぼ全裸でウエットティッシュを棚の奥から探し出したところでふと思った。
「ここまで僕がやるべきことなのか?」動かない妻に少しイラッとした。
ウエットティッシュを妻に渡し、「拭くのお願い!」と言って僕は風呂場に戻った。フタを閉めたりおもちゃを片付けないといけなかったからだ。
片付けを終え、パーカーとジャージに着替えてリビングに戻ってみると、息子はパンツを履かされパジャマを半分着させられているところだった。僕は妻に「ごめん、代わるよ」と言って息子にパジャマを着せ、髪の毛を拭いた。
妻は無言でそれに従い、それから一言も発しなかった。全身から「なんで私がやらないといけないんだ。気分を害された」というオーラを出していた。
その後、僕は息子と寝室に行き、恐竜のDVDを見せたあとで絵本を5,6冊読んで寝かしつけた。大体1時間半くらいだろうか。
妻はその間にお風呂に入ったようだ。息子を寝かせてリビングに戻ると、夕食の食器は汚れたままシンクに溜まっていた。僕はそれを軽く洗ってから食器洗い機に入れ、シンクを吹いて水滴を取った。
僕はなんだか割に合わないなと思いながら眠りについた。
妻は僕が寝たあとで部屋に戻ってきたようだ。
悪阻の辛さを僕は身体で理解できていない。だから妻に期待してはいけないのかもしれない。
夫への不平をいう妻は認められているが、正直、僕は上記のことを大きな声では言いづらい。
器が小さい男だと言われるだろうし、悪阻は辛いんだから配慮して当然だ!とも言われるだろう。
でも、もう少しうまくできないものかと思う。女性のもつ受動性が悪い方向で出ているような気がする。
育児は協力してというけど、協力とは一方的なものじゃない!と感じるのが正直なところだ。