転職することにした。現在は口頭だけど内々定の状態で、先方の待遇提示待ちの状態。
まだ上司にも報告してないけど、正式な内定を確認したらすぐ退職届を出そうと思ってる。来週ぐらい。
で、順番が狂ってるのは承知の上で(上司の報告の前に)同期兼友人2名に転職の報告をしようと思ってる。明日。もう今日か。
うちの会社は地方都市のそこそこデカイ製造業で、新入社員のほぼ全員が入社と同時に寮生活を始める。
ひとつの寮に新人が15人ぐらいで、他に知り合いがいない環境はまさに同じ釜の飯の仲間なんだよね。
その釜の飯の中でも、気が合いよく飲んでた同期兼友人が2人(名前をそれぞれ森さん(仮名)、林さん(仮名)とする)。
仲良かったのは、3人とも仕事上のつながりがなかったからかもしれない。
森さん(仮名)も林さん(仮名)も会社の主流寄りの部署で、傍から見ててそれなりに忙しく充実してそうに見えた。
問題だったのは自分。結果として暇な部署に配属になっちゃったんだよね。
初めから暇だったわけじゃなくて、途中でいろいろあったんだけど。
(社長が変わってうちの部署の旗色が悪くなったりとか、リーマンショックの余波で開発予算削減とか)
で、帰る寮が一緒だから「今日も森さん(仮名)も林さん(仮名)も残業だな」というのがわかってしまう。
ほぼ社内失業の身分を経験すると、残業が存在するだけでうらやましい。
社内失業で身につくスキルは無いけど、残業(でこなす業務)で身につくスキルはあるじゃん、なんて卑屈な気持ちで
毎日定時で帰ってた。「明日できることは今日しない」なんて同じ部署の先輩と話しながら。
それが1年半位続いて上もマズいと思ったのか、うちの部署は解散になり自分は森さん(仮名)の部署に異動になった。
森さん(仮名)も自分も開発の部署なんだけど、森さん(仮名)は食品、自分は半導体、ぐらいの分野の違い。
自分は食品開発に必要なスキルは無いけど、まだ入社数年なので若さで引き取ってもらった感じ。
でも…と、森さん(仮名)の部署に異動になる前後から考えてしまった。
今から同期兼友人をゼロから追いかけなきゃいけない自分。結果的に(今の会社ではおそらく無駄な)新卒からの数年間。
これの価値を、ひょっとしたらどこか別の会社で評価してくれないかな、とか。
今の会社と全く別の分野でなら、卑屈な思いを忘れて心機一転頑張れるかも、とか。
森さん(仮名)と林さん(仮名)と、卑屈な思いを持ったまま友人としていられるのかな、とか。
転職活動してみたら、半導体時代にやってたことを評価してくれた会社が見つかって、興味ある分野だったし
所在地も昔住んでたとこなので、ご縁だなーと思って行くことに決めた。
求められる仕事をこなせるかな、首にならないかな、と不安だけども。
転職がほぼ決まって、入社当時の心の支えだった森さん(仮名)と林さん(仮名)に明日報告しようと思う。
一応口止めはするし、言わないでくれると思うけど。
でも、今でもちょっと考える。
配属が別の部署だったら、バリバリ仕事できてたら、今の会社に暗い気持ちを持たなかったんだろうか。