「外部電源喪失は津波が原因ではなく、地震で鉄塔が折れたことが原因だ! 地震は想定の範囲内だから東電の責任を(甚大な災害である津波を理由として)国に転嫁するのはおかしい!」
ですがこれは筋が悪い主張で、東電は(自分の知る限り)外部電源喪失が想定外だとは言っていない筈です。原発にとって外部電源喪失は想定内だし、今までだって何度も外部電源喪失というシナリオは(それこそ世界中で)発生しています。それならば、共産は事前に津波のリスクを指摘していたわけですから、その一点に絞って相手の主張を崩したほうが筋が良い筈なんです。
頭に血が昇って筋の悪い主張をする輩が多すぎる、と思います。
私が何をしてるか? と問われてますが、一応技術者なので、自然エネルギーをどう上手に使うか日々考えてますよ。みなさん、「風力発電で原発が○基とめられる!」とか「太陽光発電を全ての家に導入しよう!」とか無理難題をおっしゃるので、なかなか挑戦的な日々を送っております。交流系統なめんなよ?
ちなみに、専門家が「活動家の正しい意見」に対してデータに基づく横槍を入れると、「御用学者認定」するのも糞だと思います。自分達の主張の正しさに目を囚われて、他の立場における正しさに対して耳を傾けるってことができない。耳の痛い、あるいは何を言っているのかわからない意見にこそ自分の視野の狭さや限界を打破する鍵があるのですが、そういうことがわからない。
単にストレスをぶつけてるだけで、問題を解決する気がない(あるいは、気はあるけど能力が追い付いていない)人に辟易しているだけです。
若干追記:
専門家ではない人だって、相手の立場への多少の思いやりがあれば、もうちょっとましな主張をします。社内での根回しとかと一緒で、相手の顔を立てつつどうこちらの利益に導くか、とかそういうスキルは誰もが(持ってるかどうかはともかくとして)認める能力のはずです。自分が正しくて、相手が間違っているからそれを全員認めるべし、というのは、立場とか関係ないフラットな間柄ではじめて意味を持つポジションであって、役人相手の主張、政治家相手の主張、電力会社相手の主張、それぞれに本来は異なってしかるべきです。
福島の方々にそういう悪知恵を働かせる余裕がないのであれば、直接深刻な被害を受けていない人間こそそういう支援をすべきと思うのですが、現場の方々よりヒートアップしてる方が身近におりまして。お前はちょっと落ち着いて戦略的に考えろと言いたいんだけど、立場的にどう言えばいいのか難しいんですよねー。