2011-04-12

福島原発の復旧作業に行っている友人の話について ~その4~

福島原発の復旧作業に行っている友人の話について~その1~

http://anond.hatelabo.jp/20110331142556

福島原発の復旧作業に行っている友人の話について ~その2~

http://anond.hatelabo.jp/20110331143331

福島原発の復旧作業に行っている友人の話について ~その3~

http://anond.hatelabo.jp/20110401162333

福島原発の作業に行った友人ですが、新たに4/7に情報提供がありましたので報告します。

雇用されている会社で、社長と役員が

「元請け会社から賃金の支払いは実働作業時間だけ払う」と話があったようです

 社長は、元請けから作業員を出すように話があり、

そこの仕事をこれまでよく受注した付き合いと今後も考えもあり受けました

その時は支払の話は詳しくしていませんでした

からその話があったそうで、会社の役員と相談したところ役員は

 「今から賃金を払わなかったら、それこそ社員からの信用が無くなり、

  誰もいなくなるから自腹でも払え」と社長に言ったそうです

友人はでも賃金の支払日はまだなので、金額がいくらになるか分からないと話していました

原発作業の実働作業時間は、だいたい時間です。理由は線量が多く長時間連続作業が出来ないためです

しかし、作業員は夜間でも緊急作業の指示があることから免震重要棟に強制的に宿泊していました

現在は、半分だけ免震重要棟に宿泊になっていて、半分は宿舎から通勤になっています。

いずれ、問題なのは東電ゼネコン賃金支払いを渋りはじめたことです

これは作業に従事した労働者だけでは何とも出来ません。

日当40万は直接雇用の人しかもらえないのが実態のようです

原発の近くということで、好んで復旧作業に行く人はいません。

当たり前ですが、結婚したばかりの人とか、子供への放射線の影響を気にして行かない人もいます。

一方で今まで会社同士の付き合いで断れなかった建設会社や、事態収拾後も仕事を続けたいと考えて

会社に頼まれたら断れない友人たち。

友人の会社の作業員は、2回目の原発作業にも従事しています。

でも1回目は家族に言えなくて「宮城現場に行く」としか話せなかったと言っていました

理由は「何であなたが行かなきゃ無いの」との声に対して説明が出来ないとのことでした

この作業に従事することを家族に伝え説得するのは難しい現実があると思います。

原発の復旧作業にはバックホー作業、ダンプの運搬などがあり、

さらに運転などのオペレーターで腕の良い人が必要です

理由は、作業時間が短いので作業をどんどん進めるには、

段取りの出来る代理人、一人で何役も出来るオペレーターは必須です

そうすると、当然そういう人は賃金もそれなりの水準になりますが、

一刻を争う現場の状況を考えると、少しでも多くの優秀な人材が必要とされています。

そんな状況に対して「賃金を払わない」この姿勢あんまりです

東電ゼネコン?は、金がないといってケチっている場合じゃないと思います。

東電社長は役に立っているかどうかしりませんが賃金は出ています。

今後具体化されていくであろう大きな補償費用を考えて、

原発の復旧作業員の経費まで圧縮しようとしているんでしょうか。。。

むしろ現場経費を増額してでも対応すべき状況だと思います。

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