2020-09-01

ブックスマートをみた

ブックスマート女子生徒二人の友情を新しい価値観で描いた映画ということで、公開前からtwitterで高評価レビューが流れていた。

レディバードハーフオブイットと並べて賞賛されてるツイートやその他の絶賛ツイートを見てワクワクで公開してすぐ観に行った

ネタバレ注意かもしれない

あらすじ

成績優秀な優等生であることを誇っていた親友同士のエイミー(ケイトリン・デヴァー)とモリー(ビーニー・フェルドスタイン)。しかし、卒業前夜、遊んでばかりいたはずの同級生ハイレベルな進路を歩むことを知り自信喪失。二人は失った時間を取り戻すべく卒業パーティーに乗り込むことを決意する。果たして、二人を待ち受ける怒涛の一夜の冒険とは?そして、無事に卒業式を迎えることができるのだろうか!?

よかった点

主人公モリーは太っていて美人ではないし、主人公親友エイミーはレズビアンであるが、作中でモリー容姿についてからかわれることはないし、エイミーが女性が好きであるということも「ロン毛の男性が好き」「マッチョタイプ」とかと変わらない感じで、特別扱いされることはない。ルッキズムがなくLGBT個性の一つとして当たり前に受け入れられている新しい時代価値観表現が下手かも)が描かれている。

主人公たちがフェミニズムなどをポリコレ賛成サイドからジョークにしていて目新しかった

いいと思わなかった点

舞台カルフォルニア上級ハイスクールで、登場人物は全てある程度裕福で先進的というかリベラルな人たちで、貧乏だったりバカの人たちは出てこない。主人公たちは、これまでのハイスクール物だと「分かり合えない嫌なやつ」だったチャラチャラした人たちがハイレベル大学内定していることにショックを受けて彼ら内面個性に目を向けるわけだが、これは裏を返せば、ハイレベル大学内定していなかったら理解なんてする価値もないと言っている様なものではないのかと思った。登場人物ヒスパニックアジア系がいたり、主人公が恋する相手の見た目がステレオタイプでないことで「多様性が描けてる」というのは短絡的ではないか?この映画には金持ちで有能な人しか出てこないのに

ちなみに主人公女の子二人は白人である白人特権の話は?

・大喧嘩するシーンを除いて、主人公コンビは互いに全肯定しまくる。これが私には、よく言われがちな「女性同士って裏では嫉妬しあったりしてるんでしょ?」みたいな話の裏返しでやってる様な、ポリコレ映画やるんだから女の子同士は全肯定し合わなきゃね!みたいな感じがしてうーん…. 

音楽、ダサすぎ。演出も。レディバードと並べないでほしい。あと単純にストーリー面白くない。新しい価値観のもとで新しい物語が始まるのを期待してたんだけど、ポリコレだけの映画だった。


まとめると、期待してたほどではなかった。netflixオリジナル映画だったらまぁ観るかな、って感じ。

この映画世界は、あらゆる差別のない理想郷!みたいな感想の人が多いけど、本当に?って思う。

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