2017-02-14

「あのゲーム、あまりやったことないけど好きなんだよね」と言ったら

ゲームアニメ漫画といったコンテンツには様々な楽しみ方があって、それをどのような形でどう楽しもうが、作品に対し、どのようなスタンスを掲げていようが別にいいと思ってる。それに対して「えっ……おかしくない?」と思ったり、「もっとちゃんと応援しろよ」と思うのも、自由だと思ってる。

でも、最後の思うことに関しては、時によっては、他人を傷つける場合があることを知って欲しい、と思うのも事実である

実際、俺自身がこの間、そのような小さな被害を受けたからだ。

俺は某アイドルゲームファンで、積極的作品情報をチェックしてるし、ビビッと来たグッズやCDはたまに買う。でも、時々開かれるライブには行ったことはないし、元となったゲーム自体もあまりやってない。程度としては「数ヶ月に一回か」という頻度だ。

ライブに行ったことがないのは、昔から大音量の音を聴くと具合が悪くなるという体質上の問題で、ゲームを熱心にやってないのも、自分ゲームが下手クソで、さらゲームに関して明るい思い出が全然いからだった。

それでも、お気に入りアイドルキャラ)は何人もできたし、時々だけど応援していた。作品も「本当に魅力的なコンテンツだな」と尊敬していた。

でも、ある時に同じ趣味を持った人(ゲームにもライブにも熱心に行ってる、いわゆるガチファン)と会話をする機会があって、その時に自然に、「あのゲーム、あまりやったことないけど好きなんだよね」と言った。

すると相手は、「え……? あまりやったことないのに好きなの?」と言われて、続けて「熱心にやってないのに好きとかおかしくないか?」とか、「グッズやCDもろくに集めてないのに?」とか詰られた。

幸い、相手は物わかりがいい人だったので、自分事情スタンス説明したら納得してくれた。でも相手は「ゲームプレイ、グッズ、ライブ、全てをこなしてこそファン」というこだわりを持っているらしく、理解しつつもすごく苦い顔をしていた。ゲームに関しては「んなモン克服すりゃいいのに……」と漏らしていたし。

詰られたかファンを辞めたという訳でもないし、コンテンツと付き合うスタンスを変えるつもりも、何かがある限りはない。

でも、先の相手価値観に言わせれば、「俺はみたいなヤツはにわか」らしい。確かに俺のようなコンテンツの付き合い方だと、見ようによっては「熱心じゃない」かもしれない。

だけど、最初に書いたように、コンテンツはどのような楽しみ方をしようが自由なのだ。今の俺の楽しみ方も、自分事情と照らし合わせた上で付き合っている。

もちろん、それに対して何を思おうと自由だ。自分でも時々、他人の楽しみ方に「キモいな」とか、「理解できない」とか思ってしまう時とかあるから

俺が声を大にして一番言いたいのは、「このような楽しみ方をしているのには、ちゃんとした事情がある」ことを、頭の隅に置いといて欲しいと言いたい。

金がないからとか、下手だからとか、その方が自分に合ってるからとか、主観的に見れば「これで『愛してる、大好き』とかあり得ない、気持ち悪い」と思うような楽しみ方も、(理解してもらえるか、理解できるかどうかは別として)相手にとっては適切な理由がある。

まり熱心にやっていない人を「にわか」、その楽しみ方を「気持ち悪い」と思っている人達には、楽しみ方には事情もあることを頭の片隅で理解して欲しい。

大好きなのに、仲間の圧力で肩身が狭くなり、居心地の悪さに耐えられなくなって辞めるような人が出る、みたいなことな起こるのは心が痛い。

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