今期こそ、全社を挙げて移行すると主張している。
自分が提案したリニューアルの提案や売上増につながる新たな施策は、
ことごとく無視され、まったくノータッチのまま、新たな経営方針が決まった。
その内容は、以前に提案したものとほとんど同じだったが、核となるターゲットは違っていた。
最初に提案した2009年、遅くとも2013年あたりにに実行していれば、
何度も繰り返した提案は、いずれも上司のもとで止まっていたのだろう。
オンライン重視を掲げつつ、実務はアナログベースの旧態依然のまま。
スマートフォンが普及し、世の中は、確かにインターネットユーザーは増えた。
2000年代に若者だった1970年代生まれ以降の世代が高齢になれば、
しかし、その使われ方は、身内でのやり取りが中心で、
昔、勢いがあった頃のインターネットは、趣味や嗜好が同じ無数の他人との交流が中心だった。
もちろん、ROM専の人も多かったけれど、とにかく、匿名で何でも書ける雰囲気があった。
「ネット上で発信すること」の影響力が大きくなり、制約が増えてきたと感じる。
ここでさえ、所属を特定されないように、ぼやかして書くしかない。
言いたいことは、誰にも言えず、リアルな叫びは、ネット上には、どこにも残せない。
ネットに残らない情報/言葉は、すべて「なかったこと」になる。
自分の人生の痕跡はどこにも残らない。結局、何者にもなれなかった。
アーティストや漫画家など、クリエイティブ面で実績を残した著名人は40代で亡くなる人も多い。
「人生は40年」とすると、残り数年。残りわずかな人生に悔いのないよう、本当に書きたいこと、伝えたいことを書き綴りたい。
正当な評価を得られず、創業者や上司に振り回されるばかりの仕事より、プライベートを充実させたほうがいいと、ようやく気づいた。