2015-10-14

【!!!!これが!!!】増田が選ぶ最強超絶面白マンガ ベスト100!【!!!最終アルティメット決定版!!!】

 



 はじめに謝っておく。

 すまなかった。

 最強超絶面白マンガベスト100などといったもの最初から用意していない。


 なぜなら、そんなものは今まで存在しえなかったし、これから存在しえないからだ。

 俺たちが作るベスト100リストはいだって嘘にあふれていた。見栄があった。見識不足や視野狭窄証明書だった。プリントアウトして医者までもってゆけば、相応のお薬と交換さえしてもらえることだろう。


 そもそもベストってなんだ? 誰にとってのベストだ?

 マンガはその面白さ、あるいは偉大さを証明する固有の体系を持たない。だからマンガという分野の側からアプローチ不可能に近い。よって、リスト製作者個人の主観に頼るしかなくなる。それが悲劇なんです。

 多くの場合、そのようなリスト意味は無い。なぜなら、あなたはその人を知らない。会うのは初めてだ。たとえば、カフェたまたま相席になった人が聞きもしないのにお勧めエロ漫画を勧めてきたとする。そのときにわかるのは良いエロ漫画存在ではない。見知らぬ誰かの性癖だ。スカトロ趣味熟女マニアLO読者、それらはあなた関係ない。あなた自分の所持している MacBook AirUSB ポートと毎晩ファックしている。

 あなたは事前に「そのリストを作っている人物は誰か」を知っておく必要がある。

 そうでない人の作るリストなど、単に自分の知っているタイトルとの一致を見つける冷たいゲームにすぎない。

 

 

 また謝っておく。

 すまない、実は嘘をついていた。

 最強超絶面白マンガ ベスト100リスト存在する。

 それはあなたなかに存在する。

 まだぼんやりとして形をなしていないかもしれないが、しかしそれは確実に存在する。

 どうやって確認すればいい?


 貯金箱をひっくりかえせ。

 万札を十枚にぎりしめろ。右手に五万円、左手に五万円だ。

 頭がどの方向に向いていようとかまわないが、両足はその一帯で最大の品揃えを誇る書店へと向けておけ。

 あるいはブックオフでもいい。

 書店に入ったら、これまで自分が培ってきた漫画に関する知識と審美眼と勘をフル動員させろ。

 作者名にかかった実績と、うろおぼえの知識と、表紙絵だけで判断しろ

 テーブルに乗せる賭金は一冊につき、高くてもせいぜい千円程度だ。分の悪い賭じゃない。

 おまえの頭を使え。おまえの眼を使え。おまえの金を使え。おまえの時間投資しろ

 面白い漫画を教えてくれる人間などネットにいない。アフィ料目当てのクソどもか、バカの一つ覚えみたいに『寄生獣』を連呼するしか能のないねらーかしか棲息していない。

 だが、おまえは面白い漫画を知りたいのだろう?

 だったら、お前の漫画を見つけろ。お前の時間で見つけろ。

 漫画ときにそんな金も労力も使う余裕などないと言うのだったら、人生をあきらめろ。ただテレビの前で座ってるだけで何かに値するものを知らない誰かがお前の口に運んできてくれる時代は三十年前に終わった。気づいていたか? 気づいていないのなら幸せだ。おそらくお前の欲求は、毎月アフタヌーンを買うか、毎週モーニングを買うかのいずれかで満たされる。リストなど必要ない。


 おまえの人生に、面白漫画ベスト100リストなど必要ないと気づいたのはいつだ?

 実はそもそも漫画など必要なかったと知ったのはいつのことだ?

 いつからおまえはそんなに自分に対して上手に嘘がつけるようになった?

 文化的孤独がお前の人生破壊してしまった。


 おまえは書店に行っても何も見つけられない。

 おまえの人生から漫画は失われてしまっている。

 それを取り戻したいのなら。それでもまだ人間でいたいのなら。


 友達を持て。何かを知っている友達を。

 相手が自分のことを友達だと考えていなくともいい。

 twitterフォローしてるだけの関係でもいい。

 信頼できる友達を持て。漫画を読んでいる友達を。

 そいつが読んで、褒めているものを読め。

 キュレーターなどという死んだ流行語に回収するな。

 自分感性をそこまで明け渡してしまうな。

 心を保て。

 漫画映画小説演劇落語、その他ありとあらゆる人間的な生活

 それらをまだ完全には失ってはいないのだと、証明してみせろ。

 お前が人間であることを、証明してみせろ。


 やがてはお前のベスト100リストを公開してみせろ。


 そのとき、そこに載ってある一冊一作、すべてをおまえは思い出せる。

 読んだという記憶を確かにできる。

 生きているという証を立てることができる。

 

 

 

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