2014-08-15

どうやって初めての射精発見発明した?

私は小学5年生か6年生の頃から夢精をしていた。一ヶ月に一回くらいの頻度で夢精は訪れた。私は夢精事実を親には明かさなかった。

夢精を体験したはじめの頃は次のように考えていた。何か妙な感じに起きてしまってペニスが痛くて漏らしてしまったような感覚はあるが、どうやらお漏らしをしたわけではないらしい。かと思えば、パンツは湿っている。どうにもべたつく。しかし大したことはなさそうなのでパンツをティッシュで拭いてそのままにしておいた。なんとなく親には言いづらかった。

私は夢精の正体を知ることなく更なる月日を過ごした。夢精を体験してしばらくたってからは次のような感想を持っていた。どうやらペニスが痛くなってパンツを湿らしてしまうこの現象はエッチな夢を伴うらしい。トイレパンツを下ろしてみると股に白い粘っこいものが(はんぺんを細く切ったようなものが)はりついているので、これはなんだろう、自分の身体はどうなってるんだ、と思いながらも深く考えず(みごとな思考停止だった)、卑猥な夢を伴うだけにやはり親には相談できないこととして捉えていた。パンツが湿ってしまうのは困りものなので卑猥な夢を見ないように寝る前に無心になるように努力する夜が続いた。久々に夢精をしてしまったときなどは、(ああ、もうそろそろ訪れてもしかたがない頃だと思っていたんだ)とかなんとか思っていた。ペニスが痛くなるのも困りものだった。夢の中ですら、(あ、やばい、これはあれだ、あれがやってきたんだ、起きたらパンツが濡れているあれだ)と今に目が覚めることを予感することがあった。いっそ何か堪えるような態度はやめて衝動的な感覚に身を任せていれば少し気持ちいいのだということに気付いていた。しかペニスは痛かった。

そんなこんなで夢精隠蔽され続けた。中学一年生の頃、保健体育の時間中にスライドで一度だけ夢精に関することが登場したことを覚えている。私は、あれのことだと察せられたが、スライドから理解できたことは「そういう現象が起こりえます」ということであって、セックス存在対処法も知らぬまま分からぬままであった。クラスメイトとはそのことについて話し合うことはなかった。

中学二年生の冬になって私は自慰発見した。休日のことだった。家族は借りてきたビデオ居間で見ていたように思う。私だけは寝室にいて、毛布をかぶっていた。毛布の感触が心地よく、なにかむらむらとしていた(と思うのだが、確かな記憶はない)。その心地よさに従ってパンツを脱いでいた。下半身は素っ裸だった。そうしているうちに股間で激しい脈動を感じた。それは脈動ではなかいことは当時のその瞬間も理解していたように思う。何かの兆候であった。その兆候はすでに快楽を伴っていた。多分、私は、とてつもないことが起きると予感していた(やはり記憶は定かではないがこの瞬間に夢精のことを思い出し似たような感覚だと悟っていたのではないかと推察する)。とてつもないことというのは、肉体の一部を切除するがごとき取り返しのつかない代償によって野太く広がる快楽を得ると仮定したならばその取り返しのつかない代償を支払うことにあまりに無思慮でいられてしまうというような意味で、とてつもなかった(つまりは理性の針が振り切れて本能が私を満たしたことを客観的な私がヤバイと呟くも為す術もない様)。毛布は精液で汚れた。これまた記憶が怪しいが、そのときの精液は白ではなく鼻汁のように黄色かった。

私はその黄色っぽくて粘度のあるものと内に満たされた快楽を見つめながら、謎はすべて解けた、と思っていた。これが夢精の正体であり、生命の鍵であり、これから先私を楽しませてくれる素敵な男性機能であることのどれをも瞬時に理解していた(そりゃそうだ、夢精をし始めてから最低でも二年経っているのだから無意識的な考えがあったのだろう。ちなみに、これ以後の夢精は激減した。自慰を覚えてから今までにした夢精の回数は3??4回)。

私が自慰を覚えるまでの過程は上記の通りだ。

だが、成人して久しい今になって、他の人たちはどのようにはじめての射精発見(あるいは発明)したのだろうかと疑問に思った。

夢精して、親に相談して、その性的機能を教わった人はいるのだろうか?

友人と話し合って(そして触りあって?)、発見した人はいるのだろうか?

先輩などにその存在を教わった人はいるのだろうか?

夢精きっかけに自分で調べて知った人はいるのだろうか? その人は初めての射精をいわば実験として執り行ったのだろうか?

ポルノ雑誌ポルノビデオから知った人は?

自分史においてはじめてのセックスよりも重要なこの一大事件を他人はどのような経緯で体験したのだろう。

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