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はてなキーワード: 負け惜しみとは

2008-06-22

http://anond.hatelabo.jp/20080622033714

大学生になって二度ほど、「こんだけブスなんだからヤらせてくれるだろ」といった感じの男子に声をかけられたが、私がヤらせないということが分かると「何ブスの癖に調子のってんの?w」「お前の下半身って守るほどの価値ないだろきめーな」等という捨て台詞を吐き、彼らは去っていった。

この部分だけど、そう思われてただろうって想像じゃなくて実際にこういう事言われたんだよね?

露骨ないじめももちろん酷いけど、最悪だなこの人たち。

女を何だと思っているのか。

「お前の下半身って守るほどの価値ないだろ」とかその彼女下半身目当てに声かけた自分の事は完全に棚に上げてて…もうね。

振られた負け惜しみなのかもしれないけど、全然同情できないわ。

2008-06-18

Re: Re: http://anond.hatelabo.jp/20080618153946

ありがとう

そういえば開発版という手もあったか。

これに気がつかなかったおかげでfirefoxの中身を少しのぞくことができて勉強になった、と負け惜しみを言ってみるw

いや、教えてくれたみんな本当にありがとう

おかげで助かった。

2008-06-12

http://anond.hatelabo.jp/20080612124029

俺には、科学的知識は広めようとしなくても勝手にみんな知ってて当然、と、科学教育関係者の怠慢を正当化しているように読めていたんだが。

本気でアキバの事件並に問題だと思うのであれば、検証映像でも作って世間の人々を教育すべきだろ。ブツブツ負け惜しみ言ってんじゃなくてさ。売れないアーティストかっつの。

2008-06-10

http://anond.hatelabo.jp/20080610154723

具体的指摘のない反論は、俗に「負け惜しみ」と言う。

しかし君、結局ずっと悪態ついていたね。いちいち一エントリエントリ罵倒をいれる、そういう姿勢はどうかと思う。

2008-05-23

ちょっとした劣等感

世間では就職活動が収束に向かってるのかもしれないけど、就活中の増田です。

昨日、第一志望だった企業に落ちて、ショックを受けまくっています。

そこは業界ナンバーワンで名前も売れた会社でした。

高校大学も、偏差値的に最上位あたりのところを泣く泣く諦めて、それに準ずるところを選んできた感じ。

会社選びも結局そういう感じになるのかなぁ、と思うと自分らしい。

ちょっとした劣等感を持ちつつ、その組織のなかに入ってから頑張るみたいなところがあるから。

自分にはそれがちょうどいいのかもしれない。

半分負け惜しみだけど、まぁ、この悔しさは忘れずにいようと思います。

2008-04-15

http://anond.hatelabo.jp/20080415223906

あのね、古典文化資本として役に立つなんて主張はいつ撤回したっていいんだよ。

じゃあまず撤回するところからはじめろよ。くぐるまたぐらを激しく間違えてんだよ君は。

撤回したってことでとりあえず納得しておこう。

君が「古典なんて役に立たないものはやめてしまえ」と主張するのでなければね。

俺はやめてしまえなんて一言もいってないけどね。要らない、役に立たないとは言ってるが。

だいたい、文学価値社会経済的国政的有用性で測ろうなどというのがそもそも冒涜だ。

俺の本音は「人生を楽しむための基礎として、普通高校では基礎的な文法事項を教えるべき」というものだ。

君の人生はそれで楽しいのかも知れんけど、「教えるべき」まで言っていいのかは疑問だな。

「きっと将来楽しく思い出せるから、このくらいやってもいいんじゃない?」程度のもんだろ。

俺は単に君の主張を崩しにかかるための一番やりやすい点として「役に立たないから」という部分を選んだにすぎない。

そこであまりにも派手にやり方間違えたんだよ君は。で、実際役に立たないというのは論破できてないし。

以上。ここまで言っても俺を教養俗物と主張するならもはや藁人形論法だからな。

知的社会政治的有用性で芸術を測ってる段階で、俗物だと思うけどなあ。

たとえば、英語が半ば世界標準語になっているのはおかしなことだが、「英語帝国主義粉砕!」と叫んで英語勉強しない人間が、英語帝国主義の体制を崩せる力を持てると思うのか?

俺、別に英語帝国でいいと思ってるけど。

俺は「相手の土俵に乗り込んで相手を倒すべき」と言っている。どっちが前向きかは明らかだ。

追認して差別を拡大再生産してるだけじゃん。で、その股くぐって何が変わるの?

源氏物語万葉集が読めるようになって具体的にどう有効なんだよ。お前一度も答えれてないじゃん。

欧米古典文化には、確かに今でも通じる知的、思想的、社会政治的意義はあるよ。

だから、文化格差的な論点を無視は出来ないものの、価値自体は認めざるを得ないよ。くぐるべき股ぐらだよ。

でも、万葉集源氏物語葉隠に拾うべき何があるってんだ?

文芸的な、要は道楽としての価値は認めるが、それ以上のものはないだろ。やっぱぜんぜん違うよ。

そんなもので格差が生じるんだとすれば、それは差別に過ぎない。スノッブで鼻持ちならないね。

よく読め。「先進国」と書いただろうが。IMF によるとアジア先進国日本韓国台湾香港だけだ。

日本は所詮アジアだよ。それが証拠に、自由主義民主主義もまるで精神的なところに根付いてなくて、簡単に前時代的な思想に転ぶじゃないか。

数ではともかく質で日本大学全てを圧倒できるような大学はないよ。

なんで「すべて」の話をしてんだ? アベレージをほどほどに高く保ちつつ、それで足りないようなエリート海外で一流の教育を受けて来い、って言ってるだけなんだが。

そんな極少数のエリートのために世界最高峰教育機関を整備するコストは、バカにならんと思うがね。

どうしてイスラム文化は無視されてるんだろうねえ?

イスラム文化には見るところが多くあったよね。で、日本古典に何があったって?

笑止な。線型代数も理解できない奴に工学を訳知り顔に語るな。ほれ、これが東大京大カリキュラム機械工学や電気工学のような従来型の工学に勝るとも劣らないほど理論的な教育が行われていることがわかるか?

それを言うなら、そもそもFORTRANも知らんバカが情報工学を語るなw

実践的なことばっかやってんじゃねーか。お前がその実践性を理解できてないだけだ。

厳密な定義のある言葉を避けて「比較的低水準寄りの言語」というふうに表現に気をつけて使っているんだが、

おやおや都合よく逃げ出した。でも、数値計算FORTRANが使われる理由は、低水準な処理が出来るからというわけではないのだが。

他に何か一つでも具体例を挙げてから言う台詞だなあ。

なんでそんなに手取り足取り教えてやらんといかんのだ。自分の頭が悪いことを人のせいにするな。

ひとつしか挙げられず、それも論破された上で、負け惜しみにしかなってないだろそれ。あほ。

2008-03-25

http://anond.hatelabo.jp/20080325204616

そりゃいくらなんでも新自由主義・グローバル経済万歳!過ぎる考え方だと俺は思うなぁ…

仮に、「高学歴者≒高能力者」「低学歴者≒低能力者」だとしても、グローバル経済とかの構造の中では、高能力者の高給は、低能力者の低賃金労働力を大量に投入することで成立してる側面もあるだろうし。

能力者の俺が低所得なのは構造が全て悪いんだ!なんて言うつもりはないけど、「高能力だから高所得、低能力だから低所得」って考え方は、その間にある構造を中抜きした"セカイ系"的な考え方なんじゃないかと…負け惜しみを言ってみる。

2008-03-10

http://anond.hatelabo.jp/20080310120143

それが負け惜しみっぽく聞こえちゃうんだよねえ<東京田舎もんの集まり

あと自分が大阪人だから「また大阪か」が目に付くだけなんだろうけど。

2008-03-01

アブソリュートラップ <後編>

TRACK8(INSTRUMENTAL)

 トゥルルル、ガチャ

 電話ベルが鳴った。

 「はい、もしもし。----ですけど」

 「あたし、分かる?」

 「うん。どうしたの?突然に」

 「別にどうもしてないんだけど、忙しい?」

 「いーや。何もしてないよ。暇だったけど」

 「…あのね、さっきテレビで怖いドラマ見ちゃってそしたら電話して言いたくなっちゃった

 「どんなの?」

    ↓

 「別にそんだけ。用はないんだ、じゃぁね」

 ガチャ

TRACK9

 待ち合わせ。と、いう行為は非常に楽しいことであると同時にとてつもない苦行でもある。その日は僕は極小Tシャツにデッドストックのブーツカットジーンズエナメルビルケンサンダルという出で立ちでひたすら彼女を待っていた。風のない日でおまけに正午、じりじりと僕を責めたてるものが太陽でなかったら一体なんだろう。焦燥、字面からしてもう、焦がれている。遅れること20分彼女はやってきた。いつもパンツルック彼女スカートを履いている。吉兆と緊張。

 昼食はでたらめに飛び込んだ店でとった。その割にはまぁ、美味しかったので、良い気分で店を出て電車に乗って移動する。ガタンゴトン。語っとこう、肩の力抜こう、と聞こえる。従い、彼女と語る。

 彼女の話は長いので省略。

 「へー。そうなんだ」

 とりあえずのところそんな風にあいずちを打っておけば問題ない。一応、カタルシス

 「今日スカートなんだね。初めて見た」

 「いつもはね、汚れちゃうからパンツなんだけど。足太いからあんまし履きたくないんだけどさ、今日はね。あたし、デートのときしかスカート履かないんだよ。どう?」

 「いいね」

 色々いい。色も良いし、もっと履いたらいい。

 様々な店がひっきりなしという感で立ち並ぶ雑多な、滅多に歩かない、街の通りを見て歩く。それはもう本当に様々で、古着屋、雑貨屋などをはじめに目に入った順に立ち寄った。僕も彼女も何も買わないし、何か目あての物があったわけではないのだが非常に楽な気分になれた。肩の力が抜けたという感じか、顔を合わせるのが3度目とは思えないほど僕達はリラックスし、それ以上に親近感が2人の周りの空間を包み込んでいた。呑み込んでいた。淀みが飛んでいた。

 夕方になると幾分風が、心地良く吹き始め、人々の頭髪を、柔らかく揺らす。僕の崩れた頭髪も、あっちも、こっちも。いつもおろしっぱなしの髪をバレッタで巻いて揚げた隣の彼女をも。もう。

 「はぁー。疲れたね」

 「うん、生き返った」

 喚き、歩き疲れた僕達はファーストフードの店に入りその体に飲み物をひとしきり流し込んで、そう交す。まるで仕事後のサラリーマン居酒屋でやってるみたいにだ。彼女の話を聞いていた。彼女はとてもおしゃべりな子で、そうそう黙り込むことはなかった。ハンバーガーを食べていた僕の口の周りはもはや壊滅的状況といった装いで、その被害情況は両手、トレイにまで及んだ。僕はハンバーガーだのがうまく食べられたためしがない。だったら食べるのよすのが良いんだけど。

 「もう。汚いなぁ、あたしが食べちゃおうかな」

 と言って大きく口を開けてかじりつくふりをする。ライオンみたい。

 やっとのことで食べ終えた僕は、

 「そういや、何か用事があるんじゃなかったっけか。何時に何処?もうすぐでしょ?」

 と尋ねた。外れない。

 「そうなんだよねー。あーあ、どうしよう」

 「すっぽかすのはまずいでしょ」

 「うん…」

 力なくそう答えてからいつも元気な彼女は次の瞬間しゅんとなって

 「…もっと一緒に居たいな」

 ぽつり。

 ここは駅付近、駅構内へ向かう人出て来る人どちらの人も皆せわしなく歩いている。足音だけが彼等の存在証明、そして僕等も、その存在を立証すべくお互いに優しく注意深く手を振る。彼女はもうすっかり笑ってそのたてがみの様な頭髪をゆさゆさ差し込む陽光で金色に光らせて今もう一度手を振った。もう1度揺すった。

 僕達は一体どうなるんだろう。願望だけが宙に浮いて。振り向いて。

 真夏のライオンキング

TRACK10

 僕と彼との一旦。

 暑い暑い気が触れる寸前の夜、俗にいう熱帯夜。基本的には気が滅入ってヤダ。でも、ちょっと素敵じゃない?

 「夏はまずコロナから始まるよな。コロナ2本、何か食う?」

 「いらないね。酒を飲むときは何もいらないんだ。しいていえばピスタチオくらいあれば申し分ない」

 「そうだった。じゃ、ピスタチオも」

 ウェイターにそう告げると快くカウンターに入っていった。無音で「いい」って言った。えらく少ないオーダーに嫌な顔をする店というのは結構世の中にはたくさんあるものだ。そんな中にあって稀少といってもいい店。だからよく行くお店。

 「最近さ、どうしてんのさ」

 「別に。どうもしないさ」

 「でも呼び出したからには何かあったんでしょ。少なくとも」

 「ただの世話話だよ」

 世話話というのは世間話のことだ。

 少し遡ろう。ちょっと盗聴っぽく。

 「はい?」

 電話に出た僕の耳に聞こえてくるのは紛れもない彼の声だ。

 「あのさ、ちょっと出れない?」

 「いいけどオールとか無理だぜ。君と違って明日も学校があるんだから」

 「あるのは知ってるさ。毎日ある。さらに言うなら君が行かないことも知ってる」

 「わぁったよ」

 「場所は分かってるだろ。何時に来れる?」

 「8時」と、僕。

 「ということは9時だな」

 彼の失礼な言葉電話を終わらせ部屋に戻り飲みかけコーラを飲んでしまうとそのあとでゆっくりとマールボロを吸う。ゆっくりと支度をした。

 「ごめん、遅れた」

 時計は8時45分を指している。

 「いいや時間通りだよ」

 こういうことを分かっている存在だ。ぞんざいか?

 「また夏が終わるよ。1人者の夏が」彼。

 「そうかい。嘆くことでもないと思うけどね」と、僕。

 「まーね、君は顔がいいからね」

 といつも言う口癖を言って5杯目のカクテルを飲み干す。とはいっても彼の飲んでいるのは全てショートカクテルの強いものばかりだ。僕だったらもうストップなのに彼はまだ飲むつもりらしい。積もることでもあるらしい。

 「オーダーいいすか?チャーリーチャップリンスレッジ・ハンマー

 「ああ、俺、結構キいてきたよ」

 「でも飲めるだろ?」

 「俺何か食おうかな。あ、これ頼んで。ナスとミートのオープンオムレツ、これ食いたい」

 「オーケー」

 僕は吸いかけの煙草を灰皿で揉み消し、新しい煙草に火を付ける。僕も彼もはっきりいってチェーン・スモーキングに近いのだ。そして料理を食べる。僕達は当初の予定通り身のない話を山ほどした。見ない未来の話や、なにか、そういう意味では今日ノルマクリアしている、現実的にも比喩的にもお腹一杯だ。だけどどんなに話し合っても分からないことだらけだったし、どんなに飲んでも食べても飢えも渇きも消えなかった。僕はそろそろ答えを欲している。そして、バックグラウンドはレゲェミュージック。ワン・ラブ。笑う。

 「どうだい?」

 「どうだろう?」

 夜はまだまだ終わらない。

 僕たちはまだまだ笑い終えない。

TRACK11(INSTRUMENTAL)

 僕は今まで数多くのものを憎んだけれど、このときのベスト1は美術予備校の講師だ。僕は天秤にかけられ、結果彼女に拒まれた。それだけだ。だけど秤に乗せられる気持ちなんて秤に乗ったことがある人間にしか分からない。僕は偉大なる日々から日常へと帰っていく。

 あるいは僕が憎んだのはこの僕自身だったかもしれない。もう忘れた。

TRACK12

 僕ともうちょっとマシなものとの会話。

 『ほら、言わんこっちゃない』

 「何が?」

 僕は怒っている。

 『分かったろ?』

 「だから何が?」

 『僕が話したいのはそんな君じゃないんだけどな』

 「いいよ、あきらめついたから」

 『そう?』

 「拒絶したい奴はすればいいさ。僕はそれほど何もかもに関心があるわけじゃないんだから」

 『ただの負け惜しみにしか聞こえないけど。未練たっぷり。直視出来ない、まともに見れん』

 「それも1つの見解でしかない」

 『まだ他人がうらやましい?忘れた?あの日、君は道標を見つけたんじゃなかった?なら進めよ。君が今嘆いているのは大前提事実だぜ、うかれて足元すくわれただけだろ。だいたい何をうかれてんだよ。君は何も知らなかった、それだけだろ。大きな勘違い

 「裏切られた気持ちを知らないからだ」

 『なら言ってやる。求めればあたえられるっていうのはナメてんだよ。子供か?何でも向こうからやって来るのを待ってんのか?耳かっぽじれ。求めよ!渇望せよ!そして進め。これが本当だ。この先はない。与えられん』

 「…」

 『泣いたってだめだよ』

 「どうしたらいい?」

 『大丈夫、きっとうまくいくさ』

 その夜、誰も見てないのを確認してから泣いた。

TRACK13(INSTRUMENTAL)

 そらで言える電話番号を押し彼女電話をかける。時の流れと一緒にプレッシャーも流動しているのだ。なぜならもう合格発表の時期だからだ。

 「どうだった?」

 僕と彼女では専攻が違うのでこの聞き方はおかしい。まるで一緒に受けたみたいだ。

 「そっか、俺の方もだめだったよ。今度のはいつ発表?何処?そんときにまたかけるよ。じゃぁね」

 別に彼女恋人でなくともできることはたくさんある。あるいはただ未練がましいだけかも知れない。それはそれでかまわないのだ、僕に重要なことは正しいベクトルであること。これだ。

 ××美大の発表の日、僕はすぐには電話をかけることができず少々ごたついてしまい結局かけることができたのはその何日か後になってしまった。胸を早く打ちながら、受話器があがるところを想像したが電話に出たのは彼女ではなかった。

 「この電話番号は現在使われておりません(繰り返し)」

 後にも先にもこれほど途方に暮れたのはこれっきりである。

TRACK14

 時の流れはきっと冷たいんじゃないかと思う。非情という意味ではなくて体感温度として、ちょっとした心象表現だ。下らないことを言ってみたかっただけ。そして、今だ僕の体もその流れの中にある。聞き流して。

 いや、溶かして。

 ハイ・シエラの谷でとれた水の冷たさで僕の右手はもはや麻痺し、何も描けない。はっきり言って逃げ出したかったけれど一体僕は何処へ逃げたらいいんだ?そんなわけで僕は日常の中で小さな現実逃避を繰り返しては、ぶりかえしては、熱病に執拗に、連れ戻されていた。

 僕には浪人という立場があり、やるべきことがきちんとあったがその答えをまるで別の方向で弾きだそうとするみたいに足掻いた。足掻いて、足掻いて、その跡で凍傷で焼けた赤い手を見て、そして、そのことからまた逃げるように他のことで代償行為としたのだ。言ってみればこの時にひょんなことで出会った娘と何度も、映画を見るための2時間限りのデートを繰り返したのだってその一環でしかなかったかも知れない。

 良く晴れた平日の昼間に近場の公園文庫本を読みながら、溜め息をついた。いまだ、僕の右手はかじかんだままである。

 あがけばあがくほどより深い溝にはまってゆく、それが僕に限った話かどうかは知らないけれど。アリジゴクっていうのがあるけどとても悲惨なネーミングだ。もう、本当に。誰がつけたか興味ないけれど、そんな名前をつける奴こそが深い溝の底で未曾有の苦しみを味わうがいい。

 僕は予備校にまた通い出した。大好きなマイナーなクソ映画もあらかた漁りつくし、しまいには見るものなくてフェリーニまで見た。夜な夜な飲み歩き、好きでもない酒を知らない人間と飲むのももううんざりした。近所の公園なんて僕の縄張りみたいなもんだ。やるべきことをやる時期、そう判断したのだ。ゆらゆらゆらゆらクラゲのように気楽に海水と愛の巣をつくる話は破談した。求愛する相手も無くし、色んな居場所を追われたけれどラッキーなことに僕にはまだやらなければいけないことが残っていた。僕はついてる。

 相変わらず判で押した様に定時に行くことは無理だったけどそれでも少しは救われた。

 ピリピリという擬音が聞こえてきそうなほど押し差し迫った空気の中、僕は浪人2度目の受験を迎える。そんな中に在っても僕はふっきれないまままるでコンクリートプールで泳ぐ気分だった。

 具合が悪くなるくらい考え事をして僕は生まれ変わる夢ばかり見た。1度だけ大学生に生まれ変わる夢を見た。勿論、笑い話だぜ。

TRACK15(INSTRUMENTAL)

 いよいよ試験の日程も押し差し迫るといった最後の前日、友達がお守りをくれた。実際に彼が身につけ、数々の合格をむしりとったラッキーお守りだからといって僕にくれたのだ。

 そして、僕は合格した。拍子抜けした。

TRACK16

 僕は大学生になり、あくせくと大学生をまっとうし、わだかまりとアクセスしたけれどそれが何だっていうのだろう?僕は考えられないほど学校に通い恋をすることもなかった、何事もなかった、暇がなかったわけでもないし余裕がなかったわけでもない。浪人中に比べればさほどの欝没も感じない。歳をとったせいか、はたまたそんな時代なのか知んないけどな。

 ただ僕は絵を描いていた。派手に遊ぶこともなく前から付き合いのある友人と付き合い、本を読み、そして絵を。辛かったことを忘れないように、嬉しかったことをかみしめるように、恥ずかしい自分を戒めるように、何よりも自分自身の僕という存在の力を知りたくて。

 そして、まだ、在りたかった僕になりたくて。

TRACK17

 蟻はただ働き、そしてそういう自らを肯定した。そのおかげでかつての僕を知る人などは変貌ぶりに驚嘆の声など挙げてみたり、またある人は近づき難しと距離をおいた。何も考えない、蟻は死など恐れない。死への行進、日付だけが更新。そんなの怖くなかった。ただ、そのシステムが変わるのが恐ろしかった。何かが変わるのが恐ろしかった。でも、案の定何かが変わる。

 僕はある女の子と出会った。それは特別にマーキングしておかなければとても目立たないような特徴のない毎日に降ってきた、だから僕はその娘が特別だとは少しも思わなかったのだ。

 電話が鳴る。その内容はとても事務的に終始しつつ意図の分からないものだった。予想外の人物、ただの1度以前に引き合わされただけの人物が電話の主とはいえ、特徴のない平穏な毎日の中にある僕はこの出来事の持つある種の特殊性に気付かずにいたのだ。

 そして2度目の電話も鳴る。

 「もしもし 覚えてますか?」

 消え入りそうな声。

 「ええ、覚えてますよ」

 遥か、遥か遠くから語りかける言葉

 そう。堯倖に等しい毎日はとても当たり前の顔をして始まったのだ。キングダム

 実際に会った彼女の中の王国は、かつて様々な人の中に垣間見たような理解の範疇を超えるような代物ではなかったし、逆もまたしかりだったのではないだろうか。

 なんとなく信じられないのは、今こんなふうに生きていること。ただその喜びは宙に浮かんで輪郭もはっきりとすぐ鼻先にあるみたいなのだけれど、蜃気楼みたいに決して届くことはないのかもしれない。物事は現実的であればあるほどそのリアリティを失っていく。誠実であろうと思えば思うほどそれが叶わないようにだ。

 世はなべて。僕は儚む。

 そして、一筋の光明

TRACK18(INSTRUMENTAL)

 最初に体を重ねてから数ケ月経ったある日、僕達は共同作業を終えた。それは本当に思い掛けないぐらい突然にやってきた。僕はこの時やっと誰しもが容易に掴み取ったであろうリアルを手中に収めたのだ。

 彼女は笑った。

 僕も笑った。

 何かが起こりそうな予感がする時は必ず何かが起こる。僕の得た貴重な経験則のひとつだ。

TRACK19

 人は忘れる生き物だから、人は忘れる生き物だから、人は忘れる生き物だから。

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 オーケイ、ドント・スリープ

 男は言った。

 「信じているか?絶対の、完全無欠の、無制限の、無条件の」

TRACK20

 夕方4時頃目が覚めた。

 頬をつたう涙の正体は一向に分からなかったが、多分コンタクトを外さずに寝たせいだろうと解釈した。大学夏休みに入っていて特にすることがないのだが埒のあかないことにいつまでもかかずらっていることはあまり好みではないからだ。さてどうしようと考えて外食しにいく事にした。

 身支度をして部屋のドアを閉める。

 僕は随分と長い間喋り続けた後のような疲労感と、倦怠感、凄絶とも言えるかつてない空腹に襲われていた。そしてあまりに腹が空いて相当笑えてもいた。炎天下の下、こんな体を引きながら繁華街まで出るのはどう考えても億劫だった。駅に行くまでには定食屋だってあったし、それこそラーメン屋や各種飲食店の類は数え上げたら切りがないほど存在したのだけれど、何故か僕の足は駅に辿り着き、そして疲弊しきった体はというと、駅のホームに立ち、新宿行の電車を待とうとしていたのだ。辟易とした。

 平気?いや、平気じゃない。今何故か僕の体は睡眠から覚めたばかりだというのに随分と疲弊していて、風邪をひいたのか何か分からないけれど異常な倦怠感があったのだ。喫煙所でバカスカ煙草を吸いながら、僕は癇癪を起こしそうだった。どんな解釈も無用だった、もう、電車がホームに入ったからだ。どうも僕は乗る気らしいし。

 新宿の街で食べたものはといえば、それが果たして自分の住む近所で食べたこととそうも結果が変わるとも思えないようなメニューを選択してしまったし、それでなくとも、まともに考えればわざわざ新宿電車に乗って飯を食いに来る意味は何なのかと、自分に問うていた。腹が朽ちるとそれも馬鹿馬鹿しくて良い方向に笑えてくる。満腹になった今でいえば、そんなわけの分からない自分が、少し気に入ってきつつもあったのだ。

 大学夏休みに入ってからというもの、怠惰な生活に、対話なき生活に、僕はすっかり馴れてしかも親しんでしまっていた。基本的に自炊で食事を賄う僕としては外出することもなかなかなくなっていた。まぁ、念願叶うといってはおおげさだが、いい機会でもあった。

 ファッションビルの1番上から順に眺める。店舗に入る服屋を物色する。僕は必要に迫られない、狭められない、そんな買い物が好きだった。もう、若い者ではない僕には最先端の流行は必要ではない。購い者でもない。

 ひとしきり人ごみを満喫し、ポケットから煙草を取り出して、目的もなく歩く。人の流れにうまく乗り、集団の中手に、苦なく波に乗り、咥えた煙草に火をつけた。映画の巨大な看板を目にして、胸に何か去来する。僕には何も、分からない。

 信号の青い点灯を待たずに、跨がずに、すぐ手前の白線を踏む。人の織り成す濁流が交差して、甲翳して、ふたつの流れの交わるところで僕は前方から歩いてくる若い女性の姿が目に止まる。歳の頃も同じぐらいで、髪が肩よりも短く、白い開襟のシャツを着ていた女だった。堪らない程多くの人間といっぺんに交錯するようにすれ違う。目を覆うようにして翳した手の甲の影から、急に涙が込み上げて、歩きながら振り返ると個と解けた濁流は散り散りになっていずこへと消えた。

 僕は吸いかけの煙草をもう1度大きく吸ってから、迷うことをやめた。

2008-02-22

http://anond.hatelabo.jp/20080222075422

言っていることは全く正論なのに、なぜここまで反論が多いのだろう。

反論が多いだけならいいのだが、その大半が「はてなマイペースでいい」だの「はてなは非上場じゃないんだから」だの

論点がずれた感情論精神論ばかりが目立つ。

よく考えて欲しい。

シリコンバレーに行く前は、「はてな世界に通用する!」「世界に行くべき」という意見だったのに

シリコンバレーから撤退すれば、早これだよ。

正直負け惜しみにしか聞こえないわけだが。

一体何のためにアメリカに渡ったのか本当に理解できない。

そんな中途半端な傷の舐め合いしかできないなら、始めから渡米するなんてパフォーマンスしなくて良かったのに、とすら感じる。

何が気持ち悪いって、渡米した失敗を鑑みて反省するどころか、

京都に逃げたことに対する理由と言い訳でっち上げることしかしようとしない一部の村人だ。

「非上場」だの「はてなの社風」だの、そんな理由でビジネスからの観点を避けるから

大学サークルのノリなんて批判されるんだよ。

2008-02-03

Î??IJ??ћ??Ų|Šċ??ăĆĤīīĉĦīĎ????ı?? - ARTIFACT@??ņŊ??


知識を優越感ゲームに使っているかどうかの見分け方 - ARTIFACT@ハテナ系

これってさ、「知識を優越感ゲームに使っているかどうか」の見分け方じゃなくて「知識を収集すること自体が目的化しているかどうか」(知識それ自体を集めたいと思うのは文化的である、とかっていうならそれを否定する気はない)の見分け方じゃないの?

例えば、その必要があって、ある知識を持っている人なら、まだ覚えなくちゃいけないことがあったら、うんざりするだけだと思うのだけど。

そういう人にとって、知識は単に道具…だから、「このサイズのドライバーは持ってないの?」と聞かれたときに「持ってない、仕事で使わないからね」というやりとり同様に「…ってこと、知ってる?」「知らない。仕事で使わないからね」というやりとりも別に変ではないはず。でも、「仕事で使わないからね」も言い訳の一種だと言うならその通りかも知れないわけで…。

それから、「ニヤニヤして見守りたい」ってのも…どうだろ、そもそも「言い訳」が正しいかどうか理解することすらできない人間負け惜しみとしても使われる態度だと思うのだけれど。「自分が理解出来ないことは何でも屁理屈呼ばわり」と同様に。

2007-12-20

http://anond.hatelabo.jp/20071220023306

よくいるよなw

「はいはい君の勝ちと言うことにしといていいから」

って負け惜しみ言う奴。

あのな、しといていい、じゃなくて、決まってんだよ

勝ち負けはw

現実味路

泣け、喚け、そして諦めろ

2007-12-03

http://anond.hatelabo.jp/20071203170352

横からだけどそれは負け惜しみにしか見えない。

自分の意見論理で否定されたからって恥じることは無いぞ、それを糧に成長すればいいさ。

2007-10-12

http://anond.hatelabo.jp/20071012190615

スレ主です。

現実女の子はほとんどこんな感じだよ。カレシがいたりダンナがいてもタイミングが合えばやらせてくれる。

今まで彼氏がいるときは拒んでたんだけど、このタイミングを断れる自信がなかった。まあ、いい訳だけど。

私が引っかかるのは、そういうのを我慢できず全世界に向けて発信してしまう女の性(サガ)というか、堪え性の無さなんだよね。

そうだねえ。女同士も「内緒だよ」って言ってこういう話して盛り上がってるからな。

本当にチラシの裏に書いてゴミ箱に入れるべきだった。お目汚し失礼しました。

詳細スペック希望。…いや、あなたのね。

私の?四年制大学の学部生。体型はぽっちゃりっていうかどうみてもピザです。本当にありがとうございました

この女の言い訳予想。 「増田童貞のくせに負け惜しみ言うんじゃねーよ」

いやいや、増田の言うことはもっともだよ。こういうバカ女が性病の温床になったりするわけだし。

むしろ童貞増田はこういうバカ女に喰われないようにして欲しい。

明日付き合っている人に会う予定です。

相手にこの件を言うつもりはないし、ここ以外に吐き出すつもりはありません。

男性はこういうバカ女を相手にしないで、女性はこういうバカ女にならないでください。

2007-10-08

http://anond.hatelabo.jp/20071008021606

『上等な私立卒業したって世間は上等な私立じゃねえんだよ。』

でもこれって下等民サイバラのいかにもな負け惜しみだよな。

真に上等な方々は卒業後も上等な世間で一生を終えるわけだから。

2007-09-16

http://anond.hatelabo.jp/20070915234653

それはあれだよ、ナンバーワンにならなくてもいいっていう、いわゆる負け惜しみいいわけの類。

自分が満足すればいいんだって言い聞かせた時点で満足していないって事だよ。

2007-09-10

http://anond.hatelabo.jp/20070910121352

よくわからないけど、コピー曲ばかりダウンロードされた理由かな? それはそんなところでいい。というか、そんなことハナから承知しているわけですが、不公平だよね、人生経験を自ら作り出してきたわけでもなく、他人の尻馬に乗っかってるだけのデータ太刀打ちできないというのは。

いずれにせよ、コピー洪水オリジナルが埋もれてしまっていたMIDIの世界が、著作権法の言うところの「文化の発展に寄与」していたかどうか疑問だな。負け惜しみだけど。

第一、オリジナルでやってる人間だって人生経験と結びつける工夫をしてないわけじゃないよ? ライブで演奏するのだってそうだし、あと私が最近よく言ってるのは、「Flashなりゲームなりに楽曲を提供しろ」なんですけどね。絶望した! タイアップ曲だらけの現実絶望した! とか言ってみても、ゲームルールがそういうものである以上泣き言にしかならない。そういう厳しさは、コピー曲しか作ってなかった人たちよりもよくよく身にしみてるつもりですよ。

2007-08-28

http://anond.hatelabo.jp/20070826235204

内容は良くわかったけど、それって「努力」では無いよな。

もちろんそれなりの努力もあったかと思うけど。

それよりも「発想の転換」?

要するに自分(自分達)の中にある既存の価値観を打ち破ったんだよ。

正確に言うと、自分じゃなく、その先生に打ち破られたんだ。

でもさ。

話しは大幅に逸れるが、上流(?)に行く事を目的としているのが痛い。

>「好きなことにお金を使いたかった。うまいものを食いたかった。」

この一文には違和感を覚えずに居られない。

そりゃ可処分所得が十分あったら、

確かに毎年の様に新しい高級車に乗り換えたり、

毎日一流のレストランで食事もできるが…

TVに映ってるヒルズ族とかに踊らされてる?

反対意見を書くと、ひねくれてるとか天邪鬼とか負け惜しみとか、

そういうことにしておきたいんだろうなぁ。

何だかわからないけど、この「価値観まで統一」という、

マスゴミによる広義の教育によって病んでいく人々は、

いったいどこへ向かっているんだ?

2007-08-21

セックスしないなあ

この相手となら子供ができてもいいと思えて相手もそう思ってくれている人とでないと、セックスしない。

もちろん状況が変われば考えもかわるものだから子供を作ろうと思っていない時はゴムはつける。だが子づくりを意識しないでセックスすることはあまりない。

セックスが娯楽でない大人になれて良かった。

つ、強がりじゃないよ。負け惜しみじゃないよ。

2007-07-22

http://anond.hatelabo.jp/20070722183303

増田じゃねーけど、そもそもこいつらは悩んでるわけじゃないから、変える気もないんだろう。恋人欲しいとか思ってないんだよ。好きな人もいないの。だから変えない。本気でそう思ってるなら変えるさ。まあ、一番初めのエントリ増田はなんか負け惜しみっぽいけどね。あてつけっつーか。恋愛別にしたくないけど恋愛できる奴が勝ち組みたいになってる世の中にあてこすって拗ねてみてるだけさ。子供にはよくあることだ。

こういう系の負け惜しみは飽きた

http://anond.hatelabo.jp/20070722000724

あてつけがましくこんなトコに書いて同情ひいてる間があんならさっさと行動しろよ

結局、そう思ったところでどうせ行動できないんだろ?

そんで行動できない自分を「自分は色んな事を考えてあげてるから出来ないんだ」といい人変換して自己満足してそうやって何もできないまま一生を終えていくんだろ?行動できる奴はこんなとこに書いてる間にさっさと行動してるんだぜ?

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