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はてなキーワード: 世界市場とは

2009-06-09

ロシアパラジウム硬貨(コイン)発行を連邦議会で議論中

中国人民元ハードカレンシー計画を横に見ながら。

世界一信用のある貨幣は言うまでもないが「金貨」である。

金貨を発行しているのはカナダ南ア、豪、オーストリアなど。世界的なベストセラー南アクルーガーランド金貨だったが、アパルトヘイト政策時代に西側の制裁を受けて、以後、カナダ政府メイプルリーフ金貨が一位になった。

中国パンダ金貨を記念コインとして発行し、日本も、ときに記念コインを出すが、偽物を作られた。発行金額と金の含有に差がありすぎて市場価値の落差を国際的マフィアが目をつけたからである。

さてロシア議会ではボリス・グリズロフ議長が、サンクト・ペテルブルグで開催された経済フォーラムに出席した折に「世界市場パラジウムロシア通貨を提示してみたい。実現すればツアー時代のゴールド金貨のように強い通貨として輝くだろう」(英文プラウダ、6月8日付け)。

http://english.pravda.ru/business/finance/05-06-2009/107730-ruble_palladium-0

ロシア銀行家のなかには「希少なメタルで出来たコインは世界市場で歓迎される上、インフレ予防に役立つ。ロシアがまったく発行しないとは考えられない」という。

しかしロシア議会には疑問視する声もあがっている。

「猛烈なインフレの時は金貨やプラチナ硬貨は役に立つものの、一時的発行などでは退蔵されるのがオチである」。

▲それにしても何故パラジウム

パラジウムは錆びない銀色希少金属で1803年に発見された、プラチナ属の金属で、インジウム、ロジウムなどとともにレアメタルだが、プラチナより融点が低い。

たとえばK18金ではゴールド75%、銀15%、パラジウム10%で成り立つ。プラチナ合金ではプラチナ90%、パラジウム10%、ほかに眼鏡フレーム歯科医療器具、メッキ液などに広く用いられ、コインとしても500円硬貨くらいなら勝ちはあるかもしれない。

ロシアがなぜ、しかもこのタイミングパラジウム硬貨などを言い出したのか、背景がよく分からないのである。

2009-05-25

今度は新「通貨バスケット」を提唱し米英を揺さぶり続ける中国

世界市場人民元をいかように信用するのか、そのプロセスが明示されない

英米のホンネが見える。

中国基軸通貨の「米ドルをやっつけろ」とばかり、今度は通貨バスケット導入を主唱している、と英紙『フィナンシャル・タイムズ』が報じた(22日付け)。

「やっつけろ」の箇所の原文は「knock off its perch」。

動きを整理してみよう。

三月に中国人銀行総裁の周小川が、IMFを改革し、「SDRを通貨に」と主唱した。

この発言に欧米がたじろいだが、公の場で議論はおさえられた。しかしG20(ロンドンサミット)のロビィでは、この中国の提案でもちきりだった。ガイトナー財務長官は狼狽した。

同じく中国人銀行日銀に相当)の胡暁煉・副総裁女性)は「IMF改革のために『SDR債』を発行したらどうか」と提案した。

SDRは1969年に創設され、185ヶ国でクォータを分かち合っている。ロンドンサミットではIMF増資が決まり、日本1000億ドル、EU1000億ドル、中国400億ドルを拠金する。IMF資本金は7500億ドルに増えた。

ウォール街が調べたら、中国外貨は82%がドル建てだった

中国外貨準備は1兆9540億ドルだが、このうち、7679億ドルが米国債権の保有である(三月末現在)。日本は6867億ドルだから中国日本より多い。

ところが、中国ポートフォリオを観察したところ、外貨準備高の82%がドル建ての金融商品で、とくに長期債より短期債(なかでも財務省証券)にシフトしている(ウォールストリートジャーナル5月22日付け)。

ドルを長期に保有する投資戦略が短期の債権社債へ急激にシフトしていると言うのだ。

これを背景に「2010年にもGDPで中国世界第2位になる」などと傲慢な自信が溢れだし、09年五月半ばに上海で開催された「陸角嘴フォーラム」のテーマは「上海をいかにして香港ロンドン、NY並みに世界金融センターにするか」だった。中国を代表するバンカー中央政府からは周小川人民銀行総裁ら700名が出席したことは小誌でも述べた。

上海の国際金融センター計画は遅れている

一年後に迫った「上海万博」に、米国館が出来るのかどうか、まだ定かではない。

しかし上海金融センター化は、近未来の大きな目標である。

嘗て朱容基首相は「箱ものばかりつくってどうするんだ」と嘆いたが、金融センターに必要なのは第一にNY証券取引所のようなコンピュータ管理の巨大システムである。

第二は規制緩和がなお必要なことである。

兪正声・共産党上海市委員会書記は「上海を国際金融センターとすることは、中国金融分野を開拓するためでもあり、経済発展方式の変換と調和的な持続可能発展の実現のための選択でもある。上海にはすでに比較的整った金融市場システム金融機構システム金融業システムがあり、国際金融センター建設を加速するための良好な条件が備わっている」と獅子吼した。

小川人民銀行総裁はこのことに深くは触れず「世界金融危機は、G7の間で解決可能であり、中国はこの一連の動きの中で発言力を高めた」と述べるに留めた。

会場からは「中国は国際化のために人民元建てのボンドを発行し、世界に買わせろ」などと威勢の良い発言もあった(ウォールストリートジャーナル、5月18日付け)。

 

問題点を指摘したのは屠光紹・中国証券監査委員会副主任だった。

金融センター化する鍵はなんといっても中央政府の権限になる規制緩和である。上海市政府中央政府との政策のすりあわせがない限り、すぐに国際化することは無理があり、また上海市条例など、中央政府の政策改正にともなって地方政府レベルでの規制緩和が夥しい」と問題点を指摘した。

 

第三に必要なのは透明な情報、それを可能とするための言論の自由である。

言論の自由がない国では、マーケット情報操作を受けやすく、決して国際的な取引が出来ない。

ところが上海市トップの愈正声は、金融国際化に一言だけ言及した後、次のようなインフラ整備に関して自慢げな報告をしただけに終わった。「上海南匯区を浦東新区に組み入れることを中国国務院がこのほど認可した。新たな浦東地区は国際的な金融センターと水運センターとして上海建設するにあたっての機能集中エリアとなる」。

人民元ハードカレンシー化して、世界シェアの3%だって?

2020年までに世界外貨準備の3%は人民元に」とする発言は上海銀行監査委員会副主任から飛び出した。

この目標は達成可能の数字ではある。

ちなみに、世界の取引通貨シェアは下記の通り

 通貨         07年12月    08年12月

~~~~~~      ~~~~~~   ~~~~~~~~

米ドル        44・6%      44・8%

ユーロ        34・3%      35・3

ポンド         9・3        7・2

日本円         3・5        4・3

スイスフラン      1・9%       1・7%

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

(出典    BIS報告)

この一覧を見ても、人民元はまだ世界通貨の片隅にも評価されておらず、国際決済に人民元を使う動きはない。

そこで中国は、正面切って「ドル基軸体制に代替する」などと豪語しながらも、じつは六カ国のの中央銀行と「通貨スワップ協定」を結んだが、総枠は950億ドルでしかない。

バーター貿易的な決済はベトナムラオスカンボジアタイミャンマーなどで行われており「人民元経済」を形成しているが、これらは率直に言ってアングラ経済の類いである。

そこで新手が繰り出される。中国ブラジルとの間に貳国間決済の導入を合意し、貿易人民元ブラジルレアル通貨で決済し合うとした。

これらが背景にあって、「2020年までに世界での外貨準備の3%だ」と上海銀行監査委員会副主任の張光平が発言したわけだが、現実の数字を横目に「ドル、ユーロポンドにつぐ日本円スイスフランに追いつき、追い越し、同様に日本円も駆逐して、人民元世界第四位の主要通貨となるだろう」と言い出したことを記憶に留めたいものである。

2009-05-20

こんどはロシアダイヤモンドの独占的備蓄を始めている

デビアス」の寡占体制に風穴を開け、世界市場を制御する野心か?

日本ではダイヤモンド結婚式の宝飾品としか考えられていない。戦略物資であるという世界常識日本では通じない。

世界市場性からいうと日本ダイヤモンドは特殊なマーケットで、1キャラット以下の、世界では換金の対象とはならない小粒のものに結婚市場が集中しているだけ。

そして小粒なのに、価格は不当なほど高い。

世界的規模と歴史を一瞥しよう。

ダイヤモンドは80年代まで、ほぼ南アに産出が限定され、アングロアメリカ、BHP、リオテントなど大手鉱業企業が発掘し、ダイヤ原石はデビアスが独占した。競合企業デビアスによって巧妙に排斥された。

ロンドンで決められる価格は、デビアスが需給バランスを睨んで一方的に決め、NYやベルギーイスラエルの研磨業者に入札された。その後の流通段階では「ニューヨークカット」とか「アムステルダムカット」とかの最新のファッション性で市場では売られる。

当時、ダイヤモンド世界第2位の生産国はソ連だった。しかしソ連は西側との窓口を持たず、工業ダイヤモンドに限って輸出を続けた。

工業ダイヤは削岩機、研磨機などに使われる。

デビアスの寡占体制を破壊したのは、西側だった。例の独占禁止法である。

つぎにソ連が崩壊し、ダイヤモンドがどっと西側にでる。

さらにダイヤモンドアンゴラナミビアコンゴリベリア、シオラレオネなどでつぎつぎと金鉱が発見され、供給豊富になった。

デビアスは巨費を投じてこれらの新興金産出国を抑えにかかる。だが寡占は無理だった。

デビアスダイヤモンド市場寡占は崩れた

デビアスの寡占をさらに破損するのはアフリカ特有の部族紛争と不正輸出。ゲリラ武器調達のためのダイヤモンド原石との交換などで、密輸業者が潤い、世界マフィアが乱戦。この頃、日本でも中央アフリカ産のダイヤモンドが割り引きセールで売られたことがあったっけ。

 

それでもデビアスは08年までは世界の40%のダイヤモンド市場を抑えてきた。

ロシアが、ダイヤモンド市場に参入し、産出量では世界一になった。国有企業「アルロサ」社(アレクサンドラ・ミリニン会長。90%株主ロシア政府。つまり、これも『プーチンカンパニィ』のひとつ)が世界市場の25%を占めるまでになった。デビアスが一方的に価格を決める体制は吹っ飛んだ。

そして世界不況

世界で215億ドルと見積もられるダイヤモンド市場は、2009年に120億ドルに冷え込むだろう。

価格は70%暴落したため、デビアスロシア供給を急減させて、価格維持に努めた。

だがダイヤモンド市場は値崩れを始めた。

デビアスロシアと共同して供給量を減らし、価格維持を図るが、EU独占禁止法の壁を前に円滑な価格操作ができない。

これにより資金繰りこまり株主に8億ドルの社債を売りつけて急場を凌いだ。デビアスロシアと組んで価格維持の共同を提案し、ロシア価格暴落を避けるために共闘を受け入れる。

ところが、ところが。

ロシア価格維持という目的は同じでも、デビアスと逆の戦術を行使している。

08年12月からダイヤモンド供給を止めたのだ。プーチンウクライナバルト三国グルジア向けのガス供給をとめたように。

同時にロシアダイヤモンド原石の戦略備蓄を開始し、インドベルギーイスラエルの研磨業者とは長期契約に切り替えたのだ。

 「毎月300万キャラットに相当するダイアモンド原石が品質ごとに選別され、大量に備蓄されている」、「すでに備蓄は4万5000キャラット見積もられる」(ヘラルド・トリビューン、5月13日付け)。

 場はいずれダイヤモンド市場で原石が払底し、価格は暴騰するだろう。そのときに供給を統括するのは、老舗デビアスではなく、ロシアのアルロサ社になる。

2009-05-11

俺が思うに和田カプコンに憧れてるんじゃないだろうか。

まぁカプコンが売れる前から既に海外狙いだったのかもしれないけどさ。

RPGラッシュというのがあったと思う。インアンに色々と出てた。もちろんこけた。

XBOX360世界で売り上げが好調なのもあってシフトしていったな。それにアクションゲームを増やしていったと思う。

ディシディアとかインアンとか、挙句にはEidosまで買収しちまった。

俺もタイトーまでは許せたんだけど、最近スクエニ・・・和田か。

輝きがなくなってきてるな。みんなわかってるだろうけど。

ロマサガとか、ドラッグオンドラグーンとか出してる時は輝いてたな。スクウェアエニックス共に。

それはさておき、カプコン世界市場でも日本市場でも好調なのはわかるはず。

モンハンデッドライジングなど色々だな。

世界的に見ても成功してるのは、テクモカプコンくらいなんじゃないか。

そのひとつのカプコンは目立ってるから和田はその位置を獲得したいんだな。RPGじゃだめなのがわかったみたいで、Eidosなんて過去の遺物しかない会社を買収しちまった。

ストみたいにアーケードで儲けたいし、デッドラみたいに海外で成功したい。モンハンみたいに国内で売り上げたい。

そんな欲が見え見えだ。

落ちが綺麗じゃないけど結局いいたいことは、もう少し現場の人に自由に作らせてやれよと。

2009-01-27

[][]競争力生産性、時々床屋

クルーグマン「良い経済学 悪い経済学」p53(日経ビジネス人文庫

経済概念に対する誤解がいくつもある。たとえば、世界市場競争している産業生産性は、貿易対象にならないサービス産業生産性よりはるかに重要だとプレストウィッツは主張している。輸出産業賃金によって、経済全体の賃金水準が決まるのがその理由だという。たとえば、アメリカ第三世界に比べて、製造業労働者生産性がはるかに高いので、アメリカの理容師も、生産性の面でそこまで優位に立ってるわけではないが、高賃金を得られるという。

しかし、プレストウィッツは、逆の関係も成り立つことに気が付いていない。

先進国床屋途上国床屋より何倍も稼ぐのは、先進国世界市場競争してる製造業生産性を大幅に押し上げ、それがさほど生産的でもない床屋に、ずっと高い賃金水準をもたらす、と言うのは誤解か。

この誤解って、一向になくならないよな。

競争力とか生産性重要だ、と言う人ってたくさんいる。

マクロ経済学って、難しいね。

しかし、プレストウィッツは、逆の関係も成り立つことに気が付いていない。サービス業生産性は、製造業労働者実質賃金に影響をあたえているのだ。アメリカ製造業生産性は高いが、理髪業の生産性はそれほど高くないため、高賃金の理容師がはたらくアメリカの理髪店では、第三世界の理髪店に比べて、散髪代がはるかに高くなっている。この結果アメリカ製造業労働者実質賃金(つまり散髪も含めて、どれだけの財とサービスを購入できるかという基準で見た賃金)はアメリカの理髪業の生産性がもっと高かった場合より低く抑えられる。注意深く考えていけば、実質賃金経済全体の生産性によって決まることが分かるはずだ。製造業生産性、あるいは貿易対象になる産業全体の生産性を特別に扱って、他の産業生産性以上に注目すべきだとも、支援策をとるべきだとも言えないはずである。

製造業貿易対象になる産業を特別視するのは間違いか。

でも普段の経済ニュースではこれと全く逆だよな。

2009-01-17

http://anond.hatelabo.jp/20090117100125

短い文章なのにつっこみどころが満載すぎる...。

もしあなたがソフトウェアエンジニアなら、論理的に考える訓練をもうちょっとやったほうがいいと思いますよ。


忠告ありがとうございます。

確かに、ソフトウェアエンジニアの知識を前提に話してしまうと、素人さんには、訳が分からないでしょうね。

はてなには、その辺の知識がある人が多いと思いましたから書いてみたのですが。

もっとも、たまにしかソフトの話題が出ない匿名ダイアリーで書いた私が馬鹿なのかもしれません。

ソフトウェア業界が良い」の基準は? 定義とまではいわなくても、何をもって「良い」とするのかが漠然とでもないと、判断できないでしょう。


具体的には、日本PCソフトウェアよりも、ドイツPCソフトウェア世界市場で売れている様な印象を受けるということです(主にパッケージソフト

また、日本のように過酷な話があまり聞こえてこないので。

英語ができると、なぜ「よい」の?

ネットが普及してる」ことと「よい」の関係は? なんで変だと思うの?


具体的には、インターネットがあると、開発が非常に楽になります。

最新技術の参考資料がたくさんあり、ネットを通じて誰かに質問も出来ます。

よって、インターネットの普及によって、その国の環境として、全体的にソフト開発が楽になるはずです。

英語については、インターネット英語圏の広大さと情報量を考えれば、当然、出来た方が良いですよね。

ご理解いただけましたでしょうか?

2009-01-11

http://anond.hatelabo.jp/20090108100924

一応農村育ちといっても畑のない分家せがれで、今じゃ外に出てしまってる身なので詳しいことはあやふや。

平野部と言えども典型的な兼業小農な地域だから、農業への関心がそれほど高くないみたい。

地域によっては規模拡大に取り組むような積極的な農家もいるみたいだけど、こちらでは農地が売れればいいという話を聞いても、結局は買い手がなくて更地荒地のまんまのところが多いかな。

今の大黒柱の40-50代の世代はさしづめ副業程度の扱いで携わってる雰囲気。引退後にやるかも知れんけど。さらに自分のような若い世代は・・・・。

だから、ネットを使ったり世界市場を睨んだ情報収集をしてるのは極々限られてるようですね。農協をあげて消費契約する所もあるみたいだけど、あまり詳しくない……。

ただ、昔から農協を通じて市場に出す以外に、ネットではなく個人の付き合いや直販のようなアナログで各農家が販路を作ってたりすることは多いようです。あと、数年前に地産地消の動きで給食に提供したりとかあったような。遠くの小売店に出したりとか。

情報集約して販路や利益を大きくしようというよりは、むしろ小さくローカルコンパクトにの動きになってるのかな。兼業だからかもしれないけど。

現在の主力の世代(老年世代)の話を聞いてると、農作業=重労働=つらいという考えでなくて、生活の一部だから、土地を持ってるからごく普通農業に従事しているという印象を受けるんだよなぁ。だから若い世代と認識が違うんだなと思う。

2008-09-08

http://anond.hatelabo.jp/20080908065706

シリコンバレー行けばどうにでもなる的な

ドリーマーに振り回されるのに辟易してんだよ

あちら発祥のものを日本ローカライズしただけの癖で技術力があると勘違いして

しょっぽい日本語版ひっさげてどうやって世界と戦うのよ

技術的にダメどころじゃなくて、商品として売れるわけがない

ましてや戦略なんか「世界市場の方が大きい」以外の何も考えていないのが成功するはずがない

記事の人は知らんが俺はそう思う

2008-06-28

http://anond.hatelabo.jp/20070821010711

博士就職が難しい理由なんて、普通会社で3年過ごせばすぐわかることだろうに。

原因は日本会社風土にあるってことでも説明してみっかな。

日本人プライベート仕事をあまり区別しない。

お酒の相手も仲の良い有人ではなく、同じ会社社員と飲む。

終身雇用前提だから、社員は一生その会社人生を過ごすことを想定して仕事してる。

年功序列だから、上司は無能が多いし、無能でも給料はおおよそ平等に貰える。

天下りみたいなのも普通にあって、幽霊老人社員とかいるわけよ。

そんなんでも会社は余裕でまわる。

税金工事みたい発注がいっぱい来るからね。

自由競争市場ビジネスしてる会社なんてあんまりないわけ。

(あんまりぬるま湯につかり過ぎると、世界競争に巻き込まれて日本沈没かもな)

中には「俺は社会人」とか言って張り切ってるやつもいるけどさ、

ぶっちゃけ平々凡々ぬるま湯まったり世界なわけよ。

3年以上会社勤めしてるが、これらのことは全然実感ない。働いたことない人がステレオタイプイメージで語っちゃってるだけなんじゃないかという気がする。これ書いた人は一体どういう業界職種で何社くらい勤務経験があるんだろうか。あるいは自分の会社=普通と思い込んでるのかも。

ほかの先進国だって規制はたくさんあって自由競争というわけでもないし、税負担率が日本より高いことから見ても税金工事的な仕事日本より多いはず。日本外需伸びまくり内需低迷してること見ても世界市場でも競争に負けてるから沈没というより国内で金使わないから沈没というほうが妥当と思う。

2008-06-20

競争力生産性、時々床屋

クルーグマン「良い経済学 悪い経済学」p53(日経ビジネス人文庫

経済概念に対する誤解がいくつもある。たとえば、世界市場競争している産業の生産性は、貿易の対象にならないサービス産業生産性よりはるかに重要だとプレストウィッツは主張している。輸出産業の賃金によって、経済全体の賃金水準が決まるのがその理由だという。たとえば、アメリカ第三世界に比べて、製造業労働者生産性がはるかに高いので、アメリカの理容師も、生産性の面でそこまで優位に立ってるわけではないが、高賃金を得られるという。

しかし、プレストウィッツは、逆の関係も成り立つことに気が付いていない。

先進国床屋途上国床屋より何倍も稼ぐのは、先進国世界市場競争してる製造業生産性を大幅に押し上げ、それがさほど生産的でもない床屋に、ずっと高い賃金水準をもたらす、と言うのは誤解か。

この誤解って、一向になくならないよな。

競争力とか生産性重要だ、と言う人ってたくさんいる。

マクロ経済学って、難しいね。

しかし、プレストウィッツは、逆の関係も成り立つことに気が付いていない。サービス業生産性は、製造業労働者実質賃金に影響をあたえているのだ。アメリカ製造業生産性は高いが、理髪業の生産性はそれほど高くないため、高賃金の理容師がはたらくアメリカの理髪店では、第三世界の理髪店に比べて、散髪代がはるかに高くなっている。この結果アメリカ製造業労働者実質賃金(つまり散髪も含めて、どれだけの財とサービスを購入できるかという基準で見た賃金)はアメリカの理髪業の生産性がもっと高かった場合より低く抑えられる。注意深く考えていけば、実質賃金経済全体の生産性によって決まることが分かるはずだ。製造業生産性、あるいは貿易の対象になる産業全体の生産性を特別に扱って、他の産業の生産性以上に注目すべきだとも、支援策をとるべきだとも言えないはずである。

製造業、貿易の対象になる産業を特別視するのは間違いか。

でも普段の経済ニュースではこれと全く逆だよな。

2008-01-28

製造業賃金水準 クルーグマンプレストウィッツ、山形の説明

クルーグマン「良い経済学 悪い経済学」p53(日経ビジネス人文庫

経済概念に対する誤解がいくつもある。たとえば、世界市場競争している産業の生産性は、貿易の対象にならないサービス産業生産性よりはるかに重要だとプレストウィッツは主張している。輸出産業の賃金によって、経済全体の賃金水準が決まるのがその理由だという。たとえば、アメリカ第三世界に比べて、製造業労働者生産性がはるかに高いので、アメリカの理容師も、生産性の面でそこまで優位に立ってるわけではないが、高賃金を得られるという。

しかし、プレストウィッツは、逆の関係も成り立つことに気が付いていない。サービス業生産性は、製造業労働者実質賃金に影響をあたえているのだ。アメリカ製造業生産性は高いが、理髪業の生産性はそれほど高くないため、高賃金の理容師がはたらくアメリカの理髪店では、第三世界の理髪店に比べて、散髪代がはるかに高くなっている。この結果アメリカ製造業労働者実質賃金(つまり散髪も含めて、どれだけの財とサービスを購入できるかという基準で見た賃金)はアメリカの理髪業の生産性がもっと高かった場合より低く抑えられる。注意深く考えていけば、実質賃金経済全体の生産性によって決まることが分かるはずだ。製造業生産性、あるいは貿易の対象になる産業全体の生産性を特別に扱って、他の産業の生産性以上に注目すべきだとも、支援策をとるべきだとも言えないはずである。

クルーグマン「良い経済学 悪い経済学」p117-p118(日経ビジネス人文庫

賃金はその国の平均生産性によって決まってくるのであって、ひとつの工場生産性によって決まるわけではない。ある国に最先端の工場がいくつかできても、その国の平均生産性はそれほど上昇せず、したがって、賃金が高くなるとは予想されない(そして、全体的な生産性は低くても、小数の製品アメリカに近い生産性を達成できた国は、そうした製品を輸出するのが通常である。経済学ではこれを比較優位と呼ぶ。)

プレストウィッツによると、アメリカ第三世界に比べて、製造業労働者生産性がはるかに高いので、アメリカの理容師も、生産性の面でそこまで優位に立ってるわけではないが、高賃金らしい。

クルーグマンによると製造業生産性、あるいは貿易の対象になる産業全体の生産性を特別に扱うのはよくないらしい。また、最先端の工場がいくつかできても、その国の平均生産性はそれほど上昇しないらしい。

山形浩生

日本床屋官僚ガーナの 20 倍稼ぐのは、生産性が 20 倍だからではありません。両者の生産性は似たようなもので、せいぜいが倍ってとこでしょう。

そこでぼくは、全体としての賃金水準がその経済の平均的な生産性で決まるんだと指摘しました。そしてその平均的な生産性押し上げている要因の大きな部分は、製造業生産性です。トヨタソニー任天堂が、ガーナでの相当産業(またはその他貿易財製造業)より何万倍も高いから、それが平均的な生産性を大幅に押し上げ、それがさほど生産的でもない他の職業についても、ずっと高い賃金水準をもたらすんだよ、と。

http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20070219/p1

山形によると日本床屋官僚ガーナの 20 倍稼ぐのは、製造業が平均的な生産性を大幅に押し上げ、それがさほど生産的でもない他の職業についても、ずっと高い賃金水準をもたらすという事らしい。

2007-05-06

世界はそれほど公平ではない。

飢えと争いの時代はあっという間に来る。

もりあがりを横目に的はずしではありますが。

たとえ水不足が表面化して世界的な食糧不足がおこったとしても、世界戦争はおきないと思う。

世界戦争を起こせるほどの強国は、たぶん、戦争をおこしても良いと思うほどには困らない。

たとえ困ったとしても、収奪対象は周辺の弱い国だ。石油のように産出場所が限定されるものではないし、その方が簡単だ。

実際には、世界市場で食料の高騰が始まると同時に、多くの貧しい国で飢餓輸出が始まるんじゃないかと思う。

この場合、飢えた人々の目の前から食料を持ち去るのは自国の役人やブローカーだ。

飢餓輸出をする側の国はとてつもなく凄惨なことになるだろうけど、買い手側の国ではお肉や乳製品の値段が倍になったといって嘆く程度の話に収まる。

難民の流入や局地紛争の頻発による世界情勢の不安定化とかマイナスの影響は大きいだろうけど、国家総力戦を決意させるほどの問題になるとは思えない。

インド中国では内紛がおこりそうな気もするけど、他の国がかかわりたがるとは思えないしなあ。

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