はてなキーワード: バリントン・J・ベイリーとは
ネタバレだけど言いたいことがあるのでここに書く。
本当に久々に、元気のいいSFを読んだ。
あとがきにあるとおり、バリントン・J・ベイリーを彷彿とさせるバカSF(←褒めてる)で、3千万人を使ったノイマン型計算機(ディスプレイにはプログレスバー付き!)なんて最高だ。
それぐらいのリアリティレベルと知った上で、無粋を承知で書く。
三体人は自分の惑星の境遇にあそこまで絶望しているのに、なぜ播種船を出さなかったのかがわからない!
自前でコールドスリープ可能(自力乾燥によるミイラ化!)で、文化レベルが高い上に自覚的に全体主義を採用していて、技術レベルも恒星間航行が可能。
挙句に生まれ落ちた惑星は解決不能の3体問題を抱えて将来がないことを科学的に分析した上で理解している。
ここまで宇宙を旅して他の惑星に移住するしかない知性体が、なぜSETIなんて確率の低い方法に時間とエネルギーを投資しているのか。
陽子を宇宙艦隊を作れるほどのエネルギーで改造して遊んでいる間に、さっさと10光年以内の可能性のある惑星に脱水体にした同胞1万人を船に詰めて送り込めよ!!
と、思ったのが納得のいかない点。
文革からの流れで真面目小説かと思ってたけど、バカSF(←褒めてる。ワイドスクリーン・バロック!)であることを思い出す流れが最高だった。
続編が楽しみ!!