「ニセ科学」を含む日記 RSS

はてなキーワード: ニセ科学とは

2009-06-27

なぜゲルマニウムブレスレットNGでも護符は良いのか

 「体に良いとうたうゲルマニウム使用ブレスレット(商品テスト結果)_国民生活センター」のブックマーク

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.kokusen.go.jp/test/data/s_test/n-20090625_1.html

 で、id:guldeenさんが「ニセ科学が止まらない理由の一つに「儲かってるんだからいいじゃん」というのがある。たしかに規制を厳しくしすぎると、正月神社仏閣での「護符」の販売に支障をきたすので、サジ加減は難しい。だがこれは…。」と書かれていて、ブクマ自分も書こうとしたのですが、長くなりそうなのでこの場をお借りします。よしこです。

 他にも護符に言及されている方がいましたが、おそらくこのブレスレットを批判されている方のほとんどは、護符については規制すべきではない、と思っておられるでしょう。わたしも直観的にはそう感じます。

 しかし、そもそも「ゲルマニウムブレスレットダメだけれど、護符なら良い」という線はどこから来るのでしょう。

 「ゲルマニウムブレスレット(あるいはマイナスイオンでも何でもいい)は『科学的根拠』を謳っているから、その虚偽性が問題である」というのも一つの答えでしょう。

 しかし、たとえばどこかのカルト宗教が「ありがたい壺」を売りつけているとしたら、おそらく彼らは「科学」は持ち出さず「祖先呪い」とかそういうお話をしていることでしょう。これについても、ゲルマニウム批判者の多くは憤りを覚えると思います。わたしもそうです。

 ゲルマニウム問題と壺問題は、別問題なのでしょうか。つまり「ニセ科学」と「カルト宗教」という、別々のお話で、絡めるべきではないのでしょうか。そうかもしれません。

 それでも、これらの中で、護符だけが免罪符をもらっているのは、不思議な気がします(護符が免罪符って一体・・)。

 護符を信じているがゆえの宗教バイアス? いや、まったくそうではないでしょう。本気で信じている人も世の中には沢山いらっしゃいますが、ゲルマニウム批判者でかつ護符擁護者の多くは、護符の効果を本気で信じたりはまずしていないでしょう。

 だとしたら、護符には十分な歴史があり、既に文化・伝統の一部となっているからでしょうか。これは比較的妥当な説明に見えますが、何かお茶を濁しているような印象がある。大体、「文化の一部」って何でしょう。第一にどこまで行ったら「文化の一部」なのかよくわからないし、第二に「文化」だとなぜ良いのか、第三にそもそも「文化」って何やねん、とイカガワシイポイントが沢山あります。

 とりあえず、現状として、ゲルマニウム問題を批判できる程度には「合理的精神」を植え付けられた人々の多くは、「護符はインチキだ! 規制すべきだ!」と言われていたら「何を言ってるねんアホか」とツッコめる。これは非常に微妙な判断のはずで、もしかするとこの判断は正しく見えて単なるバイアスかもしれないのですが、そこは問われることがない。もし護符を売っているのがカルト宗教だったら、同じように養護はしないでしょう。いや、これも微妙ですね。もしカルト宗教が300円くらいで護符を売っていたら、そんなに怒らないかもしれない。少なくともわたしはそんなに怒らない。値段の問題なのでしょうか(笑)

 早急に結論を出そう、というつもりもないし、世の中というより自分自身の感じ方について好奇心を持っているのですが、ざっと見ただけでも、

①「科学」を称することの問題(科学とは何か、という科学哲学的問題は一旦保留します)

②営業手法の問題

③値段の付け方の問題

 が混ざっているように見えます。他にもあるでしょう。

 神社が500円で護符を売っても成り立つのは、十分な既得権益を受けているからです。それがズルとは即断できず、彼らが「楽な商売」をできるのは、多くの人が彼らに「楽な商売」をして欲しかったからでしょう。少なくともある時代、「神社仏閣に商店と同じ基準を課すのはちょっと変じゃないか」と思う人たちがそれなりの数いたから、そういう仕掛けができているわけです。

 どこまで行ったら詐欺なのか、というのは微妙な問題で、どこまでもグレーゾーンが残ります。詐欺すれすれの営業でも営業技術のうち、とも言えるわけです。「ズルい」と思う人もいるでしょうが、ばかしあいで勝つのも世の中で生きる技術の一つです。

 個人的には、グレーゾーンはあってよろしい、と思っています。ゲルマニウムすら、値段が安かったら別に怒りません。「それで治ると思っている人がいるならいいじゃない」とすら思います。プラシーボか何かで本当に治る人もいるかもしれない。というか、値段が高いと高いだけで何か効果ある気がしてくるし、そういうパワーも馬鹿にならないと思う。一慨に叩けばいいってものじゃない。

 ゲルマニウムマイナスイオンを批判する人がいなくなってしまうのは、もちろん問題です。ただ、別に喧嘩や議論をしたくはないのですが、ニセ科学批判をしている人の一部に、何だかカルト宗教と五十歩百歩の凝り固まった精神が感じられる時があるのは、わたしだけではないでしょう。

 個人的には、ゲルマニウムに関する今回の報告のようなものは、多いに周知されるべきだと考えます。一方で、それを根拠に法的規制をかけるべきかというと、躊躇します。「すべての人に情報リテラシーがあるわけではない」と周知だけを批判する向きもあるでしょうが、そこまで面倒みるべきなのか、法の元に回収すべきなのか、微妙なラインだと思います。

 世の中には怪しげな仕事で生計を立てている人がそれなりな数いて、というか「まっとう」に見える仕事だって、一枚皮の下は「なんだかなー」というのが沢山あるでしょう。自分の業務範囲は白くても、辿って行ったら黒いことも沢山あります。むしろそんなケースでは、自ら手を汚している方が潔いようにすら感じます。

 一方で、怪しげなものを信じて生きている人もそれなりにいて、そもそもわたしたちの多くが信じているものも、怪しげといえば怪しげです。信じているから怪しいと思わないだけです。「だまされた!」と怒る人がいるのは、怪しいからというより、騙し方がマダマダだったというだけです。カルト宗教は、一生信じきれるくらい、壺パワーを増強しなければならない(笑)

 ポルノ業界は少し「怪しげ」だけれど、詐欺をしているとは誰も思わない。でももっと根本に帰れば、女の裸の何がいいんだ、と言われたらよくわからないでしょう。いやまぁ、わたしは買わない側にいるからそう思うだけかもしれませんけれど。「遺伝子に組み込まれているんだ!」というのはウソに決まっていて、まぁいろいろなパワーがないまぜになった結果、若い特定の形をした女の裸には特別な価値があることになっていて、おばあちゃんのヌードが売られていたら「なんちゅう商売や!」と思う人も、グラビアには文句を言わないのでしょう。これは怪しくないというのではなく、怪しさが極まって、もう誰も怪しいと思わなくなっただけかもしれません。

 結局「やり過ぎるな」というオチになってしまいそうで、なんだかショボいお話ですいません。別に何か結論を言いたいわけではなく、「なぜ護符ならまぁいいかと思えるのか」という、自分の感じ方への素朴な疑問から書きはじめたことです。

 ただ、ゲルマニウムにしてもマイナスイオンにしても、あんまり熱くなって批判するのはどうなのかな、とは思っています。笑える余裕を失って批判している人の話は、わたしなら聞きません。「なぜそう判断するのか」というのも、また面白い問題ですけれど。

2009-06-21

はてな村に入ろう

皆さん方の中に はてな村に入りたい人はいませんか

一旗あげたい人はいませんか はてな村人材求めてます

はてな村に入ろう入ろう入ろう はてな村に入ればこの世は天国

男の中の男はみんな はてな村に入って花と散る

2chに飽きた人がいましたら いますぐはてな村にお越し下さい

増田でもはてブでも有りますよ とにかくdisりが基本です

はてな村に入ろう入ろう入ろう はてな村に入ればこの世は天国

男の中の男はみんな はてな村に入って花と散る

ニセ科学歴史ジェンダー問題に 興味を持っている方は

今すぐはてな村にお越し下さい 手取り足取り(色んな人が)教えてくれます

はてな村に入ろう入ろう入ろう はてな村に入ればこの世は天国

男の中の男はみんな はてな村に入って花と散る

日本WEBを盛り上げるためにゃ 炎上や批判がいりますよ

ニコニコさんにも手伝ってもらって (頭の)悪いリア充スイーツ(笑)をやっつけましょう

はてな村に入ろう入ろう入ろう はてな村に入ればこの世は天国

男の中の男はみんな はてな村に入って花と散る

はてな村じゃ人材求めてます (出来れば)若くて高学歴がいいです

自分のためならどこまでも 狷介な人を求めてます

はてな村に入ろう入ろう入ろう はてな村に入ればこの世は天国

男の中の男はみんな はてな村に入って花と散る

http://www1.linkclub.or.jp/~kury/ct/abunaiuta/jieitai.html

2009-06-16

http://anond.hatelabo.jp/20090616134654

# 一般市民が「科学(者)が満たすべき知的誠実さ」を持つことが倫理的要請されるというのは必ずしも自明ではない(というか恐らく倫理学者からさえも支持されないであろう)こと。

# 一般市民が「「科学的に正しいとは言えないこと」を言ってはいけない(あるいはそれを根拠にした意思決定をしてはいけない)」ということが倫理的要請されるかどうかはやはり必ずしも自明ではないこと。

# 「社会的活動が満たすべき、倫理的規範を満たしていないこと」を一般市民が行ってはいけないというのは確かに、疑いなく倫理的要請されるが、これはトートロジーだから当たり前。「社会的活動が満たすべき、倫理的規範」が何であるかについてはやはり必ずしも自明ではないこと。

なるほどなー。

自明でないとすればじゃあどうなのか、具体的にいえば「なぜニセ科学ニセ科学実践が批判の対象になるのか」について、批判側は上の問題点を踏まえたうえできちんと説明できなきゃならないわけだが、こりゃ相当難しそうだな。

http://anond.hatelabo.jp/20090616122404

その「科学的」の扱いをめぐってゴタゴタしてるという話ではないのか…?

そういう話じゃないんじゃないか? 水伝科学的にでたらめってのは、科学的には争う余地のないところで。

水伝バッシングすることが政治的・社会的倫理的にどういう意味を持つのか、というところにゴタゴタがある。

たぶん引用元の人も同じ意味で言ってる。

この二つの問題は、少なくとも科学の側からは明確に分けられるし、科学者は自覚して、そこを分けて振舞うべきなんだけどな。

それはおいといても、科学者ニセ科学批判は、「科学者としての仕事はそれで終わり」の範囲を超えてるのではないかと思う。

ほとんどのガチ科学者は、こんな問題見向きもしないでしょ。科学研究とは無関係だし。

こういう態度じゃもうダメだよね、科学者社会的責任果たさなきゃっていうのが現代の科学技術社会論とかの主張で、それに対する支持はどちらかというと大きくなりつつある。もちろん事実として、見向きもしない科学者は多いけどね。

こういうのを騒ぐ人って、だいたいは科学ライター志向の人で、科学者じゃないからなあ。

他の人も言ってるけど、菊池誠さん(阪大教授)とか、最近科学者もけっこう発言するようになってきている。日本物理学会ニセ科学問題にどう対処するかってセッションも開かれたぐらいだし。

多分以下のようないくつかの問題がからみあっているのでややこしくなっている。

まあ、それを解きほぐすのが倫理学仕事だといえば、その通りなんだけどね。

  • ニセ科学界隈の現象に関して、科学的に正しい言明の大部分は「これは科学的に正しいとは言えない」という形でしか表現できないということ。
  • 科学者にとっての「「これは科学的に正しいとは言えない」ということ」のかなりの部分は、(ニセ科学の積極的推奨者でなくとも)一般市民に共有されてないし、ちょっとやそっとの「啓蒙活動」なんかではどうしようもないということ。
  • 一般市民が「科学(者)が満たすべき知的誠実さ」を持つことが倫理的要請されるというのは必ずしも自明ではない(というか恐らく倫理学者からさえも支持されないであろう)こと。
  • 一般市民が「「科学的に正しいとは言えないこと」を言ってはいけない(あるいはそれを根拠にした意思決定をしてはいけない)」ということが倫理的要請されるかどうかはやはり必ずしも自明ではないこと。
  • 社会的活動が満たすべき、倫理的規範を満たしていないこと」を一般市民が行ってはいけないというのは確かに、疑いなく倫理的要請されるが、これはトートロジーだから当たり前。「社会的活動が満たすべき、倫理的規範」が何であるかについてはやはり必ずしも自明ではないこと。

追記

元増田の言ってることは「戦線を限定すべき」という意味では大賛成なんだけど、「倫理」とか「知的誠実さ」とか言わない方がいい。話が拡散するので(実際スレッドを追うと拡散してる)。

単に「科学的手続きを踏まえていないものを科学と呼ぶな」って言えばいい。

科学的手続きとは何か」というのはある程度わかりやすく説明できる。>その手の本はいろいろ出てるので興味のある方は読んでください

ややこしいのは、「科学的手続きを踏まえていないものを科学と呼ぶな」というパフォーマティブな言明は何を意味するのか、ということ(誰が言うべきか、そもそもなぜ言うべきなのか、言ったら効果があるのか)。

で、さらにややこしいのは「じゃあ科学とは呼ばないよ。科学的手続きを踏まえていないものを「世界根本原理」と呼んで広めることにするよ」となったときにはもう、「科学的手続きを踏まえていないものを科学と呼ぶな」という言明は無効化されちゃう。そこでさらに深追いして「科学的手続きを踏まえていないものを口にするな」なんて言っちゃったら我々の日常コミュニケーションのほとんど全てがひっかかっちゃうからね。

法律に触れるようなことはもちろん法律で裁けばいい。でも、そうでないもの、グレーゾーンなものは難しいよね。「ある人を救うためにナイフで刺すことがベストな方法」って思ってる人が本当に刺しちゃったら犯罪ってことで処理されるし、ある種の代替医療とかはそれに近いところまできちゃってるのかもしれないけど、水伝なんかはそうとは言えないからね。

確かにあれで授業を受けた子どもは、色々な意味で「機会損失」があるわけだけど、それは法には触れないし、「科学」というラベルを外せば先の批判は無効化されるから、あとは「議論」していくしかないんだよね。科学に対する価値観の違う者同士で。

http://anond.hatelabo.jp/20090616123741

日本では元締め的存在といっていいんじゃない?

ニセ科学って言葉を広めたのも菊池教授らしいし。

海外では知らんけど。

http://anond.hatelabo.jp/20090616123333

元締めって表現はどうかと思うが、あの人はプロ科学者としての知識を生かしたSF屋としてふるまってるんじゃないかな。

たしかアシモフとか科学啓蒙書書いてるよね。ああいう感じの。

科学本来の枠組みの中には、ニセ科学に対してどうこうってのはないはず。

http://anond.hatelabo.jp/20090616121249

その「科学的」の扱いをめぐってゴタゴタしてるという話ではないのか…?

そういう話じゃないんじゃないか? 水伝科学的にでたらめってのは、科学的には争う余地のないところで。

水伝バッシングすることが政治的・社会的倫理的にどういう意味を持つのか、というところにゴタゴタがある。

この二つの問題は、少なくとも科学の側からは明確に分けられるし、科学者は自覚して、そこを分けて振舞うべきなんだけどな。

それはおいといても、科学者ニセ科学批判は、「科学者としての仕事はそれで終わり」の範囲を超えてるのではないかと思う。

ほとんどのガチ科学者は、こんな問題見向きもしないでしょ。科学研究とは無関係だし。

こういうのを騒ぐ人って、だいたいは科学ライター志向の人で、科学者じゃないからなあ。

(とか安心してたら、たま大槻教授みたいな電波さんも現れるけど……あれ、なんなんだろうな)。

http://anond.hatelabo.jp/20090616113056

むしろ「ニセ科学の人」の方が人柄的にまっとうで、

科学の人」の方がレイシストだったりするような事例がゴロゴロしてるからなお大笑い

http://anond.hatelabo.jp/20090616120329

科学的な誤りの指摘は出来るだろ。

その「科学的」の扱いをめぐってゴタゴタしてるという話ではないのか…?

それはおいといても、科学者ニセ科学批判は、「科学者としての仕事はそれで終わり」の範囲を超えてるのではないかと思う。科学哲学の領域に踏み込んでるだろ、明らかに。もっといえば、「科学的に正しい/誤っている」にとどまらず、「それが良いか悪いか」にまで言及してる時点で、倫理学に踏み込んでるんだよ。

他の領域にだって、必要ならば踏み込んでいいんだよ。だからこそ、ある程度ちゃんと勉強して、立つべきところにたって、堂々巡りにならないようにしっかり論破しろってことだよ。

http://anond.hatelabo.jp/20090616115354

というか、「倫理」も持ち出せないようなことしてる科学者ニセ科学なんぞ批判できるのか?

科学的な誤りの指摘は出来るだろ。科学者科学者としての仕事はそれで終わりなんじゃないか?

たとえば薬事法違反みたいな法的な問題も指摘できるけど、これは法学屋の領分だし、倫理的な批判は倫理学屋の領分だ。

科学者が法や倫理の領域でも自分の考えで口を出していくのは、中身がちゃんとしてさえいれば、いいことなんだろうけど、守備範囲が違うことは断っておいてもいいと思うね。

http://anond.hatelabo.jp/20090616113056

というか、「倫理」も持ち出せないようなことしてる科学者ニセ科学なんぞ批判できるのか?

http://anond.hatelabo.jp/20090616113056

あなたが言う科学者コミットしている反倫理的な内容と、ニセ科学者が犯している倫理的な誤りは別物。それでは議論のすり替えにしかなっていない。

http://anond.hatelabo.jp/20090616113056

何言ってんだ。過去科学者にアウトな奴がいるからこそ

これからの科学者は「倫理」を持ち出さなきゃなんないんじゃないか。

発見研究が引き起こす(しうる)ことに対して、どういうアクションを取るか、っていうのが科学者倫理だよ。

過去科学者を無批判に踏襲してどうする。

しかし、「科学者ニセ科学者より倫理意識が高いわけではない」には同意…。

だから科学者によるニセ科学批判が、自分のやってる「科学」に対するプライドに裏打ちされた感情的なものになってしまうんだよなあ。

http://anond.hatelabo.jp/20090616110155

というか、「倫理」を持ち出したらたいていの科学者はアウトだろ。

科学者科学の発展とやらのために何をしてきたかを考えてみればいい。

人体実験やった奴、独裁者と結託した奴、間接的に大量虐殺に手を染めた奴だってたぶん万じゃきかない。

今だって世界中科学者の少なからぬ割合が、軍や軍事産業やとても褒められたものではない産業に雇われてるわけで。

科学者科学ルールを守るのは知的に誠実だからでなくてそういうことになっているから。

別に科学者ニセ科学者より倫理意識が高いわけではない。

ニセ科学への批判は、倫理学にその基礎をおくべきだ

さいきんニセ科学批判やニセ科学批判批判ニセ科学批判批判批判を見ていて、あまりの議論のかみ合わなさにモヤモヤ通り越してイライラしてきたので書く。

ニセ科学が何故批判されねばならないか。それは「ニセ科学が『科学』でないから」ではなく「ニセ科学(者)が『科学(者)が満たすべき知的誠実さ』を満たしていないから」であり「社会的活動が満たすべき、倫理的規範を満たしていないから」である。

科学とされるもの、科学ではないとされるものの境界は、存在するけれども曖昧である。科学哲学における終わらん議論を見ても、科学社会学的な分析の試みをみても、科学史俯瞰しても、それは明らかである。

たとえば、「科学とは何か」についてのあらゆる言明は、経験帰納に依った言明である。数学における定義みたいに公理から導かれているわけじゃない。「科学であるもの」「科学でないもの」の間には微妙なグラデーションがあり、きっぱり線引きできない。もう少し現実的に突っ込めば、科学者集団が「これが科学だ」と認めているものが科学である、と言うこともできよう(うっかりすると「鶏と卵」のごとき循環論法になってしまうわけだが、しかし実はこの点は大事なのである。これについては後述する)。

つまり、「科学じゃないから」という論理はきわめてshakyなのである。ニセ科学批判やニセ科学批判批判批判を見ていてイライラするのは、わざわざそんなぐらぐらの基盤に立って相手を論破しようとしているからである。


ニセ科学が批判されねばならないのはなぜか。それはニセ科学(者)が「科学(者)でない」からではなく、科学(者)が満たすべきものも含めた広い意味での社会的規範を満たしていないからである。

たとえば、ピアレビューや批判・議論を拒否する態度。科学工学にかぎらず、人文学を含むあらゆる知的営みにおいて、その質を保つ、あるいは向上させるためにピアレビューや議論は存在する。「科学者集団が『これが科学だ』と認めているものが科学」というのが無意味循環論法にならないのは、ピアレビューによって、自身らの営みの価値科学の外にある知的誠実さに帰しているからである。これらを拒否する「ニセ科学」者は、(彼または彼女の営みが科学かどうかを飛び越して)そもそも知的に誠実でない。

たとえば、社会不利益をもたらす営み。これらは社会における倫理学的な規範を満たさない。骨相学や優生学が批判されるのはこのためだし、ホメオパシー信者によるインフルエンザ感染パーティなどもこの類に入ろう。

つまりは、批判のポイント科学の境界線問題ではなく、倫理学にあるのである。ニセ科学に対しては、決して感情的にならず、相手と同じ土俵に立たず、倫理学の基盤に基づいた厳しい批判を淡々と行うべきなのだと思う。

2009-04-30

効くと効かないとの違いが分かってないよね~。

http://anond.hatelabo.jp/20090429160250

科学的とかニセ科学とか以前の話

一般に、その治療法でほとんどの人が助かるのなら「効く」です。

その治療法でたまに助かる人がいる程度なら「効かない」です。

また、プラシーボ効果はその人が信じる事が治療方法になるので

偽薬だけでなく、おまじないとかでも「プラシーボ効果」は得られます。

プラシーボ以上の効果が無いのなら、その治療法は「効かない」といわれます。

2009-04-27

お前がニセ科学批判?片腹痛い

引き合いに出す記事の本筋とはまるで関係ないのだけれど。

ほかにも、mobanamaさん、doramaoさん、T-3donさん、complex_catさん、tikani_nemuru_Mさん、 TAKESANさん、亀@渋研Xさんなどなど、地道かつ精力的にニセ科学批判を続けていらっしゃる方々は大勢いらっしゃるけど、彼らが「差別的」言辞を弄するところを見たことがない。批判の対象は、常にだます側、広める側だ。

http://h.hatena.ne.jp/pollyanna/9234262589212618553

ここでid:tikani_nemuru_Mを持ってくることだけは同意できない。こいつが「トリアージ」騒動の時にどれほど無理解を露呈し、そして論敵に侮辱を浴びせたことを知っていれば、その評価はあり得なかったはずだ。こいつはただの半可通でしかあり得ない。

こいつと他の方々を同列に出すのは、良識ある他の方々に余りにも気の毒であろう。

少女マンガニセ科学が…?

Kissと言う漫画雑誌を買っているのですが、そこに「ケッコー ケンコウ家族」という漫画あります。

ストーリーは主人公蜜子が父をすい臓癌で亡くし、父子家庭だったためイトコの家族と暮らす。この家族健康マニアで、初めは不摂生だった蜜子もだんだん家族と同じような健康志向になっていく…。

当初はイケメンの同級生のイトコが出てくるのですが飲尿健康法をやっていて(あとコーヒー浣腸も)、その落差を楽しむ「ギャグマンガ」かなーと思っていました。これまで掲載された話では「普段粗食の家族が油っぽい食事をして倒れて大変」や「蜜子が小学生のイトコ(イケメンの妹)に大便が臭いといわれてショックで家出する」など、微妙ながらもなんとか漫画の体裁を保っていたと思います。

だけど今週ついにオーリングテストが出現。

これはひどいこっくりさんと同じ原理です。こんな内容を通している(描かせている?)編集者および編集部はどうしちゃったんだ。コンビニとかでも売っている雑誌なので、立ち読みでも良いので読んでいただければ…。

kissは146,334冊も発行部数があるので、それなりに影響があると思う。(http://catmania.blog13.fc2.com/blog-entry-2063.html#bg1

少女漫画と書きましたが、少女誌じゃなくて女性誌なので対象年齢は10代後半~30代くらいなので、子どもにこういうこと試す親がでてしまうかも…。

一応雑誌購入しているから、アンケートハガキあるので抗議のハガキを出すべきだろうか…。でもアホなので、こういうトンデモ医療についてどう指摘したら良いか分からない。私自身もO-リングテストについては、はてなを始めてホッテントリからid:NATROMさんのダイアリーを見て知ったばかりです。(http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20090204


あと、作者のブログを見つけたんですが、

http://ameblo.jp/kurimamo/theme-10006404373.html

バッチフラワーエッセンスのレメディ」、「ホメオパシー」、「手作り酵素ドリンク」、「羅漢果」。

なにそれこわい。

しかも「羅漢果」って初めて聞いた。作者は「舌癒着症(ぜつゆちゃくしょう)」という病気で苦労したのは同情するけど…。



本題とは関係ありませんが、「東京アリス」も酷いと思います。こっちも作者の世界観がすごい。

2009-04-25

ジャパニーズヒップホップニセ科学

VerbalポッドキャストでCOMA-CHが「波動」影響でバトルとかDISを辞めたと発言してたので

検索してたらブログで「水からの伝言」を紹介してた!

http://ameblo.jp/coma-chi/entry-10131865705.html

アメブロだからか否定的なコメントもなし。

みんな素直に信じてるのか?みんな純粋すぎるのか?

個人的にはVerbalフリースタイルと同じ位のショック!

http://www.zima.jp/podcast/verbaleyez/

2009-04-13

http://anond.hatelabo.jp/20090412155045

ニセ科学ニセ科学で対抗、みたいな話ですが。

優先席のほとんどは、車両の端っこのモーターの上にある事が多いので、

優先席近辺で携帯の電源を切ったところで

携帯電話の比にならないほど電車のモーターからの電磁波をあびている」

って説を思い出した。

2009-04-01

人生は、CLANNAD、じゃなくて理不尽ゲーム

http://anond.hatelabo.jp/20070303100408

エンカウント率が尋常じゃないくらいに高いね。たまにボコられて瀕死状態になったりする。医療代?

全部自己負担です。

経験地がなかなか上がりづらいです。長くやっていれば経験地が上がるわけではありません。

リセットしようと思っても、人生リセットできません。しようとしても、「何でみんなの迷惑かかるようなことをやるんだ」

マンションが貸せなくなった・・・」「残された人はどうするんだ」ということを言われます。嫌でも生きなきゃいけないんです。

全てのキャラが深い人間性と歴史を持って登場しますが、それを創ったのは人間です。ゲームを創ったのも人間です。

グラフィックは綺麗です。が、盲目の人はそれが見れないので「風のリグレット」で我慢してもらいましょう。

BGMの種類がほぼ無限で選曲自由、ですがJASRACに怒られたり削除されることもあります。

人間が作ったとは思えない、とんでもなく複雑で洗練されたシナリオ・・・もあるのですが、打ち切り、投げ出し、夢オチカオス

修羅場などもあります。そう甘くないのです。

リアル出産システム採用自分と、相手の遺伝子を半分ずつ受け継いだキャラを生み出して、その子に自由に色々教えて育てることが

できるのですが・・・親がアレだとどうしようもないですよね。そうなった場合の保証はこちらにもあいません。

ぬこっつー生き物が登場するんだけど、これがちょーかわいいんですよ。ですが、一方で飼い主に捨てられたネコ安楽死という名目で

ガス室に送られ、炭酸ガスによって殺処分されている。それが現実なんです。

食いきれねーほどの種類の料理があるんですが、それが食べられない人たちもいます。買うのにお金必要だし。

説明書?ありません。攻略本?あることはあるんですけど、たまにガセ情報ニセ科学ウソ知識、誤字脱字などがありますからね。

大丈夫ファミ通攻略本だよ!」くらい信用できない。

未だに明らかになってない謎が山盛り・・・ですが、世の中知らない方がいい謎もあります。謎を追ったがゆえに殺されて

コンクリート詰めにされ東京湾の海底に沈められることもあります。

友達と一緒に協力して遊べるが、友達がいません。

無料?いいや、人によって金はかかるし、金をかけなければ十分な育成が出来ません。

本気で自分を愛してくれるキャラがいたりするように思えるでしょう?「バハラグ」みたいに寝取られたりしますよ、このゲーム

ゲーム内で別なゲームやったりアニメ見たり出来るが、はまりすぎると廃人になったり、魔法使いになれたり

妄想現実の区別がつかなくなります。

お金が必要です。違法な手段で獲得しようとすれば、ヤクザより怖い警察刑務所のお世話になります。

住む場所が必要です。死ぬまで親には頼れませんよね。

登場キャラと本当に心を通わせることが出来ますが、裏切られることもあります。裏切りイベント発生!

イベントねぇ・・・いいことだらけではないよ。喪失とか、裏切りとか、盗まれたりすることとか・・・。

盗まれたものが帰ってこない時の失望感は大きい。

人生神ゲーでもクソゲーでもない。理不尽だ。その理不尽を受け入れてやってくしかない。だって、それが仕様だから。

http://anond.hatelabo.jp/20070228192642

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん