はてなキーワード: ゲノミクスとは
主な原因は、性ホルモンが脳の発達に大きく影響しているため。
成人男性と成人女性の群を比較対照すると、体積に差がある部位が多数見つかっている。
具体的には前頭前野および上頭頂皮質では女性が大きく、腹側後頭側頭領域および皮質下分布領域では男性が大きい。
ソースは米国立衛生研究所(NIH)で神経ゲノミクス発達部門のチーフを務めるアーミン・ラズナハンの論文。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32690678/
さらに言えば、脳の発達には社会的環境も大きく影響しており、男女不平等が大きい国ほど脳の特定部位の体積の差異もまた大きい。
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2023-05-10-1
18~40歳までの健康な男性3,798人と女性4,078人のMRIの脳の構造データを用いて、脳の皮質の厚さや表面積と性別間の不平等の指標の関係を調べ、右半球の皮質厚の男女差は性別間の不平等と関連が認められました。領域ごとの解析では、特に右前部帯状回で同じ関連を認めました。これは社会的・文化的な要因が脳の発達に影響すること、ひいては性別間の不平等を改善する政策が平等で公正な社会を実現するために求められることを示唆しています。
なお、胎児期のアンドロゲンの分泌異常により、生まれ持った外性器とは異なる性自認を持つようになるようだ。
性別違和は脳神経系とそれ以外が不一致を起こしている状態だと推定される。
こうした知見は、特定分野における男女能力の差を説明するものでは(まだ)ない。