2024-08-19

学歴ロンダリング」の本質について

学歴ロンダリング話題だ。

学歴ロンダリングとは端的に言えば学部学校歴を院進によって上書きすることだ。

こう言葉にすると何を言ってるのか分からなくなる。

そもそも学部学校歴など社会で気にする人は少数派だし学士修士博士も全て別物で修士以上なら学士より学歴は上ではないのか。


そう、その通りだがそうではないのだ。

日本の中のごく狭い範囲において学歴とは「学部学校歴=大学入試難易度」のことを指すのだ。

まりこうだ。

学歴とは大学入学時点での学力及び能力を指し示すものであり、就職またはそれ以後も一定判断材料となる統一指標だという考え方である

言葉にすればするほど異常だが、この前提を踏まえれば「ロンダリング」の意味が分かってくる。


「お前は学部入学時点で学歴が決定しているにも関わらず、院進によってその学歴修正しようとしている」


これが学歴ロンダリング本質だ。

実際には学士が大半を占めており、修士博士はいわゆる入試難易度という指標がなく学校歴で何かを判断することはできないという背景もある。

よく指摘されるような、「学士そもそも修士博士よりも低学歴であり学校歴で覆るものではない。」といった考え方も日本では浸透しきっていない。


学歴ロンダリングという概念は「学歴オタク=学部学校オタク」に広く理解されている一方で、ピンとこない方には全く意味の分からない概念だと思う。

かにその人の能力を測る統一指標日本には乏しい。新卒一括採用でチャンスが多いために学部学校歴がそのまま社会キャリアに直結しがちであり、社会人はキャリアのものより年収や既婚未婚等で測られる場面が増えるかもしれない。

もっと言えば「そもそも修士って何?博士って何?それ早慶学部卒より頭いいの??」レベルの人が大多数である現状が生んだモンスターであるのかもしれない。

ちなみに私の考えでは、東大博士号をアカウント表示名に入れる行為学歴ロンダリングのものだと思う。

  • いいこと書いてるねーと思ったら、最後の1行で台無しにしてて草

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