最近、また精神科の診察に行くことになった。自分には長い間、うつ病と診断されていて、抗うつ薬のパキシルと睡眠薬のロゼレムを処方されている。初めて診断されたのは5年前のこと。まだ20代の後半だった。仕事はITベンチャー企業、そう、あの有名なサイバーエージェントの関連会社に勤めていた。
仕事が忙しすぎて、次第に夜も眠れなくなり、食欲もなくなってきた。あの時の社長、T社長は「頑張れ、頑張れ」と言ってくれていたけど、結局は自分が壊れてしまった。休職するように言われて、親会社のサイバーエージェントの社内カウンセラーに相談して、その時はじめて「精神科に行った方がいい」とのアドバイスを受けた。
あの頃の自分がとても愚かだったことにうんざりする。鬱になる前に、信頼していた友人Aにも一度相談した。しかし、彼は「お前、ただの甘えだよ」と一蹴した。彼との関係も、それ以来ぎくしゃくしたままだ。友人Kも「悔いのないように頑張るべきだ」と言っていたけど、精神的に追い詰められている自分にはただのプレッシャーだった。
実家に戻ることになり、親戚や近所の皆さんには「何してるの?」と聞かれる度に「療養中」と答えるのも辛い。うちの親も精神疾患者への理解がほとんどなく、「いつまでそんなことしてるつもり?」なんて言ってくる。父親は現場監督をしていて、昼間から酒を飲むこともある。そういうふうに家庭内の雰囲気も悪くなっていった。
今では、週に1回、近所のクリニックに通院している。診察券には「Sクリニック」と書いてあるが、正直、そこがどれだけ信用できるのかもわからない。先生は笑顔で接してくれるが、内心何を考えているのかはわからない。薬も増えたり減ったりで、自分の状態が良くなっているのかもよくわからない。
自分の手元には、大学時代に書いた卒業論文が残っている。その時は早稲田大学を卒業することに全力を尽くしていたが、今となってはただの紙の束に過ぎない。その紙も、今の自分にとっては重荷だ。
SNSも見ないようにしている。FacebookやInstagramで皆が楽しそうにしているのを見るのは辛い。自分も楽しい時期があったはずだが、今となってはただの遠い記憶だ。Twitterでは同じような境遇の人がいるのを知っているが、だからと言って慰めにはならない。
こうして文章に書いてみても、自分の気持ちが晴れることはない。それでも、何かしらの形で吐き出さないと、もっと心が苦しくなる。これからも、自分がどうなるのかはわからない。ただ、一歩一歩前を向いて歩くしかないのかもしれない。でも、その一歩がとても重い。
俺の場合、薬が合うと明らかに自分が安定したので、先生に薬の相談するのもいいかもな お大事に