2024-05-27

鈍器本にもやもやしている

 Twitter(X)で時々バズる、いわゆる『鈍器本』。

 とにかく厚い同人誌、大抵小説本を指す言葉である

 背幅にして6cmとか、ページ数にして1,000pとか、そういう規模の本だ。

 私自身、同人誌を作り続けて10年以上であることもあり、それだけの本を作るのがいかに大変かはよくよく理解している。

 文字数10万字を軽く超えるのだし、装丁校正だって労力がかかる。

 印刷だって高いだろう。

 制作にとてつもない時間努力と金額がかけられている本だ。

 だけど私は印刷所や、作った本人が自慢げにTwitter(X)で鈍器本の紹介をしていると、どうしてもももやししまう。

 理由は主に2点だ。


背割れについて

 本は厚いと背表紙割れしまう。

 すべて読み切るまで、割れずにもつのだろうか。

 さらに、割れずに一体、何年保存できるのだろうか。


・重さについて

 本はもちろん、手に取って読むのである

 重くないだろうか。

 そのために、きっと読む場所時間を非常に選ぶ。

 読むのに疲れる以前に、手が疲れるのは本末転倒だ。


 総合すると、『読む人のこと、考えてる?』と言いたい。

 本を買ったからには、大事に扱いたいものだ。

 だが背表紙割れない、綺麗な形をどのくらい保てるだろうか。

 手に持って、何分読めるだろうか。

 重さを気にせず、物語に没頭して楽しめるだろうか。


 確かに厚い本は映える。

 見た目からして迫力がある。

 でも本はあくまでも、人に読まれることで価値が生まれるのではないだろうか。

 上記2点の問題から、私は鈍器本が本として優れているかをだいぶ疑問に思っている。

 鈍器本を買った人の何割が読破しているかどうか、統計を知りたいくらいだ。


 すごく個人的意見を述べれば、鈍器本1冊分の文字量は、300pの文庫本3冊という形で出してほしい。

 読むのも保存も、格段に楽になると思う。

 私はただページ数と厚みが増えるよりも、手に取ってくれた人が、その本の中にある物語を心から楽しんでくれるほうが、ずっと嬉しい。

  • 無線綴じの書籍とか雑誌なんか昔からざらにあるじゃん…

    • どういうこと? 元の投稿は「本来その厚みでは作られないような同人誌などが、分厚いことによって持て囃されてるけど、(投稿内にあげてる理由から)持て囃すようなことに思えない...

      • だから何なんだよツマンネー愚痴で増田を埋めるんじゃねーよってこと

        • そういう意味か そもそも増田ってつまんねーとこだしよくね

          • 日頃から物知らなくて馬鹿にされてるので自分でも馬鹿にできそうな相手をみつけたらここぞとばかりに襲いかかってるだけやで

  • いやわかる 読む気失せるんだよな 別に同人誌だからいいんだけどさ 小説ならまだしも漫画だと開きにくくてめちゃくちゃ読みづらいんだよ せめて上下で分けてくれよって思う

  • 鈍器本ではないがガンダムセンチネルのMG別冊は15年くらいで半分に割れてしまった

  • 書く人よりも読む人を優先するなら、商業誌として出せば良いと思うんですよね

    • 腹落ちした …ビール腹だけど

    • 書く人よりも読む人を優先するなら、商業誌として出せば良いと思うんですよね あー、これが同人誌趣味の主旨なのか! でもアナタたち韜晦してカネの話しか大声でしませんよね?

  • 暗器本…他人からは見えないように携行できる本。 利器本…使用している紙が鋭く、指が斬れる本。 銃器本…農具や刃物の柄へ差込む穴がついている本 https://togetter.com/li/2342753

  • 京極夏彦の悪口か?

  • 鈍器本は読み手のことを考えてないんだ!じゃなくて、素直に鈍器本作る気力も技量もないから羨ましいって書けばいいのに そもそも同人なんて作った本人が満足していればそれでいい...

  • 京極堂、厚さネタにされてるけど普通に分割したらいいのにって思うよね

  • 鈍器本、嬉しいんだけど壊しそうであまり読み返せないんだよな 読者側と希望としては上下巻とかで分冊してくれた方が嬉しい

  • 辞書とか、海外の叢書だとえらく薄い紙が使われてるけど、同人誌の印刷に使われる紙って1枚当たりの厚さは商業印刷と違いはあるんだろうか。

  • そうだね gravitation だね

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