Quoraというサイトがある。
ざっくり言えば海外版Yahoo知恵袋。それが数年くらい前に日本にも上陸してそこそこ面白そうなコミュニティになっていた。
本来は実名制だったのが日本特有の匿名文化も相まって最近では非実名ユーザーが多くなっていた。一般ユーザーの大幅な増加によってQuora自体は陳腐化しつつあったもののそれなりに治安は保たれていた、と思う。
特にネトウヨに差別主義者、陰謀論者が増えた。ユーザーの傾向や文体、プロフからおっさんがその一翼を担っていることは明らかだった。リタイア組も多いようだ。
それでも俺にとっては別にどうでもいい話だった。勿論いい年こいたおっさんが陰謀論を盲信するのは感心しないが、他人に迷惑をかけさえしなければいい、と思っていた。
日増に目に余るような回答やコメントが否応なく目につくようになった。あまりにもそういった輩が増えたのか、運営の手が回っていないのかその時点では明らかではなかったが悪質なものに関しては運営に報告するようにしていた。
口頭でもある程度は注意喚起した。ソースが陰謀系YouTuberや個人サイトなどであり、明らかに嘘であったり裏取りが全く取れなかったりしたものはその旨を記した。差別的な発言に関しては慎むように説得した。
しかし全て無駄だった。運営からは無視され、指摘したユーザーからは暴言を吐かれ、そういった発言を再び運営に報告しても相変わらず無視という事態が続いた。
以前からそういった傾向はあったが輪をかけてひどくなりつつある。今となってはネトウヨ御用達SNSだ。
運営自体がボランティアのユーザーによってなされているようなので、極端な人物がその中に紛れ込んでしまうと立ち行かなくなるのだろう。
賢い人はそういった人たちからは離れてQuora内で独自のコミュニティを形成しつつある。とはいえ、やはり同じサイト内で起こっていることであるからなかなか住み分けるのは難しい。
おおらかであろうとしたがために衆愚政治に陥った可哀想なSNSに弔意を表してここらで終わりにしようと思う。
R.I.P. Quora
😡クォラァ~!!(😁)