2023-11-25

絵を描くのって本当にセンスが要るなって思う。

特徴を捉えつついかに描くか、いかに描かないかという取捨選択が難しい。

例えばステーキを描くとする。誰だってたことはあるだろうから、頭にはなんとなく浮かぶ

遠近感を意識した皿を描いてみる。これまあ記号的だしなんとなく皿だと分かる。フォークナイフも添えれば尚更。

その上にやや歪んだ楕円ないし四角を描いてみる。皿の上にあるから料理ではあるのだろうけど、これでは全くステーキには見えない。

とりあえず立体感を出すのに、側面との境界に線を引いてみようか。しかし端から端まで描いてしまうと、食べ物というよりはなんか謎の物体っぽい。しかしどこかで線を途切れさせるにも、適切な場所が分からない。

他にステーキの特徴といえば筋繊維のキメか。刃牙みたいに細かく描こうとしても、グチャグチャになって更によくわからなくなる。しかざっと描くにも適度なデフォルメ塩梅が分からない。

あとは脂身か。赤み部分との線の濃さで脂身だと認識させたいが、これも境界に線を引くべきか否か、引くとしたらどの程度引くのか。試行錯誤しても上手くいかない。

湯気でも立たせてみようか。温泉マークの波線みたいなのを描くと、小学生が描いたウンコイラストみたいだ。雲みたいなモヤモヤタイプならまだマシかもしれない。でも湯気の立ち方を無作為バラすのは難しい。これはまあ湯気を実際に観察するなり、セオリー通りの表現を真似するなりすればまあ……って感じかもしれない。

こういう特徴を上手く表現したりだとか、光沢をつける場所と描き方のセンスだとか、輪郭の線を適度な所で途切れされる感覚だとか、センスが問われるようなあって思う。これは線画?の話で油絵みたいなのだとまた少し変わるのだろうけど。

SNSとかで人の上げた絵の練習見てても、こういうのが最初からある程度出来てしまう人と出来ない人がいる。

まあスタート地点のセンスに差があるのは言わずもがな、これって練習でどうこうなるもんなんだろうかって思う。

上手い人はやっぱりどんどん上達していくし、そうでない人はやっぱりいつまで経っても自由帳の落書きっぽさが拭えない。節々で練習の形跡を感じたりはするんだけど。

こういうのって練習が足りないとかそういう問題なんだろうかって思う。

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