うちの会社にはかなりデカい食堂があって、ファミレスで同じものを食べるなら700円くらいしそうなものを200円ちょっとで食べられる。しかもかなり美味しい。
物価がバカ高い今、コンビニで毎食6.700円のお弁当なんて買っていられない。だから社食はありがたかった。
ご飯を持って着席し、さあ食べるぞというところで声をかけられた。一回りも二回りも年上の業務が全く違うが同じ部の人たちだった。
「この間も1人だったでしょ?その時は声かけられなかったんだけど、1人だったらぜひと思って」
と言ってくれた。優しい人たちだ。同じ部の人だったし断ったら今後の関係性に響くかなと思い、お邪魔することにした。
しかしあまりにも、ありがた迷惑すぎる。辞書に載せたい。ありがた迷惑の実用例として。
私は基本会社でご飯を食べる時、イヤホンをして動画や携帯を見ながら食べる。別に人とご飯を食べるのが嫌とかではなく、友達とご飯に行くのは好きだし、ご飯中に色々と雑談するのも大好きだ。
ただそういう存在が会社にいないだけだ。歳の近い女性もいないし、だったら動画や携帯を見た方が有意義というだけ。
一回りも二回りも年上の人とご飯を一緒に食べて何が楽しいんだろうか。話す内容といえば、通勤手段の話や、最近スーパーの野菜が高すぎる話。
申し訳ないが気まず過ぎて食べてるカレーの味がほぼしなかった。私だけじゃなく、向こうもそう思っている。普段ならもっと別の話題を喋ってるであろうに、私がいるせいで野菜や通勤手段といった当たり障りのない話をするしかなくなっているのだ。
お互いにとって本当に得がない、何も生まれない昼食時間になってしまった。
しかもこういった経験は今の会社に入って2度目だ。前回も同じ課の年上の人が、私が1人で食べていると喋りかけて同じテーブルに座ってきた。
そんなに一人飯をするやつというのは側から見たら寂しそうに見えるのだろうか。一人行動はそんなに悪なのだろうか。
正直に言って共通の話題がなく当たり障りのない話をするしかないような関係性の人と食べるご飯というものは、ひとり飯よりも圧倒的にまずい。
気を遣わなくて結構。もう放っておいてください。
メシくらい好きに食わせろ