「旧統一協会」(=世界平和統一家庭連合)に文科省が解散命令請求を出すということで、またその名前をニュースで聞くことが再び増え、少し気になる事があった。
それは、ほぼすべての報道で、この団体のことを「旧統一教会」または「いわゆる統一教会」と呼んでいることだ。
いや、現在の正式名称なんてみんな知らないし、長くてまどろっこしいから、旧名称のほうが通りが良いからなのは分かっているし、別にそう呼び続けるのは個人的に構わないと思う。
じゃあなんで気になったのかというと、これまた最近、ジャニーズ事務所が性被害者の補償業務のために会社を分割し、その名称が10月17日以降SMILE-UPに変更されるというニュースがふと頭をよぎったからだ。
もし、「旧統一協会」と同じ理屈で、通りの良さを優先するなら、少なくとも当分のうちは、新名称と併記して「旧ジャニーズ事務所」の呼称を使うのが自然だ。
しかし、個人的には、日本の大手マスコミは、10月17日以降、旧名称を使わなくなる可能性があると踏んでいる。
事務所側が名前を変えるのは当然の判断として、周りがそれをどう呼ぶか、特に報道でどのように呼ばれるかは、少し意味合いが異なる。
簡単に言うと、旧名称で呼び続けるのは、名前だけで中身は変わっていないというメッセージを暗に含むし、新名称を使えば、その逆だ。
「旧統一教会」の場合は、多分今の報道のされ方も妥当だと思うが、ジャニーズ事務所の場合はどうなるだろうか。
現在のところ、ジャニーズ事務所の性被害者への補償については、内容や対象者等、具体的ことは何も明らかになっていない。
その状態で、もし報道から事務所の旧名称が消え、新名称だけが使われる、もしくは見出しで新名称が積極的に使われるなら、それは、マスコミによる印象操作を疑われても仕方ないし、事務所との癒着関係がこれからも続くことを示唆すると思う。
個人的には、カルトはもちろん、ジャニーズも嫌いだし、大手マスコミのことはもっと嫌いなので、この予想が当たって、彼らが今後も悪者であり続けてくれたら嬉しいと言うのが汚い本音だが、外れたら、笑ってくれて構わない。