2023-01-08

anond:20230107212157

元々、安西先生別に完璧人格者として描かれているわけではまったくなくて

「才能ある選手を追い込みすぎた結果、その選手は未熟なままアメリカ渡り、失意のうちに死ぬ」という

指導者としての強烈な挫折経験十字架がある。

安西先生はそこから指導方針を大きく変えてて、猛烈なスパルタから、よく言えば限界まで生徒の自主性に任せる方針(悪く言えば放任)に切り替えてるのね。

そこには、安西先生の「才能ある選手に対して、どこまで追い込めばいいのか」「生徒の将来性と目の前の勝利、どちらを優先すべきか」という怯えと葛藤があったと思う。

例えば怪我した桜木を引っ込めろってのは正論なんだけど、安西先生桜木は最終的にそこをエゴで踏み越えちゃう。それを間違いだって断じるのは簡単だけど、本当にじゃあそうやって引っ込めて負ければ物語的によかったの?

結果、安西先生桜木選択でチームは勝利し、桜木リハビリ生活に入る…。

しかミッチーだってもっと細かくケアしていればそもそも不良にならなかったかもしれない。

でも作中のミッチーは一度ドロップアウトしかけたところから戻ってくることで明らかに大きく成長してる。

結局、「これが絶対正解」って選択肢は、大人である指導者たちについてすら、そもそもどこにも描かれてないのよ。

豊玉の監督もそう。指導者も生徒も、皆未熟さや挫折を抱えている不完全な人間として描かれている。

堂本監督だけほぼ判断ミスも弱点もない理想指導者&チームなんだけど、それを問題児軍団がひっくり返すのが醍醐味なのよ。)

個人的には田岡監督人間くさくて好きだけど、あの人の練習死ぬほどスパルタで辛いんで絶対やりたくない。

記事への反応 -
  • 赤木が1〜2年生のとき、チーム崩壊しているのに何もしない。 三井がケガでチームを去ったのにフォローもなく放置。 桜木、流川の天才ふたりが入団した途端にやる気を出す。 山王...

    • 元々、安西先生も別に完璧な人格者として描かれているわけではまったくなくて 「才能ある選手を追い込みすぎた結果、その選手は未熟なままアメリカに渡り、失意のうちに死ぬ」とい...

      • 安西水丸先生にそんな過去が…

      • よいレビュー。あらためてみるとあの人間ドラマを若干20代で描いた雄彦先生って天才だなと。 「リアル」とかもすごいリアルだったしな。 むさしのやつはちょっとよくわからんかった...

    • 連載漫画の物語上の矛盾とかを真に受けてコイツは見た目と違って冷血漢って決めつける感性って 40代にもなったら治っててもいいでない?

    • 安西先生は顧問の先生じゃないからなあ…

    • 「ほっ」みたいに転がってて笑われてたのが、 いざシュートしたらスウィッシュで入って桜木が驚いてたじゃん

    • 先生なんてそんなもん所詮は部活や。

    • 谷沢の死があって長年抜け殻のままだったんだよ。

    • そう指摘されて考えてみると、令和になってみんな倫理がちゃんと進歩してるんだなと関心した、いいことだよね

    • 某部活でレギュラーになれなかった俺は、豊玉戦で安田が忘れられてなかった時にちょっとほっとした。

    • やっと気づいたか。やれやれ(友人一同

    • 原作読んでないしバスケもわからないんだけど、 ずっと疲れてるミツイを代えないで桜木をちょこちょこ下げるのってなんかわけあるん? 全体的にはめっちゃおもしろかったけどそこ...

      • メガネの子がミツイのポジションできないとかかな

      • 描写から読み取るしかないところなので異論はありそうだけど、たぶん木暮と(桜木以外の)レギュラー4人に相当な実力差がある設定なんだよな 疲れてる三井>>木暮なんだろう あと桜...

    • ゾーンプレスの対策は試合前にインプットできたはず

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