年末が近づくとクリスマスや忘年会、正月などイベントも多かったりして、誰かと話せば「はやいねもう今年終わるんだね」みたいな会話が増え、
ネットを見れば「今年買ってよかったもの」「今年読んだ本ベスト10」とかそういう記事が増える。
否が応でも年末を感じるそういう空気の中で俺は、毎年なにかやり残したような、焦るような気持ちになるのでちょっと憂鬱な季節だ。
あと、その焦燥感は単純に一年通しての個人的な反省とか後悔となんだけど、それだけじゃなくてなんか勝手に区切られてるような気持ち悪さがある。
「今年こんなことあったね」とかみんなで今年を懐かしく振り返ったりする時間も苦手だ。
なんでこんなに苦手なのか分からないけどもういいよ今年はもう終わるんだから来年のことでも考えようよって思ってしまう。
けどなんか、一年という括りで年末にやたらまとめようとする流れがどうにも苦手だ。
時間の流れ方だって人それぞれでいいじゃないか、ある人にとっては3年がちょうどいい区切りの期間かもしれないし、半年区切りのほうが気持ちいい人もいるかもしれない。
俺はできることなら「今年も終わるねえ」なんてしみじみしたくないのだ。「あーそういえば1月だね」くらいの感じのほうがいい。
時間はずっとずっとシームレスに流れていく感じで、その中で各々勝手に区切りをつけたりまとめたりする世界のほうがいい。
ちなみにお祭り事が嫌いなわけじゃない。むしろミーハーだし好きな方だ。みんなで流行ってるものでなんか盛り上がったりとかも好きだし。
ちなみに年末年始といえば家族で集まるみたいなのもあるけど、家の場合は仲悪いわけではないが一家離散状態で親戚とも疎遠なのでその手の集まりは全くないのだ。
まあお前が世間を無視すればいいだけと言われたらその通りなんだけど、人付き合いも含めるとなかなかそうもいかない。
唯一年末の憂鬱感を回避できたのは仕事で年末進行がクソみたいな事になった時、あの時は年末年始など存在しないかのように気がつけば年越ししていたが、それはさすがにもう嫌だ。
いっそ年末年始は外国とか行って非日常感に包まれまくれば感じ方はだいぶ変わるのかな。残念ながらそこまでの金はないんだけど。